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28/67

10 死中にかつあり、ピンチに戦車が

テイワズ

1・雅一

2・カエデ

3・シマリ


ソウイル

1・アヤネ

2・ヒメ

3・キリ


アンサズ

1・カノン

2・シノミ

3・シモハル


  ☆

~テイワズ~

 雅一たちは、学校へと着き東に進んで行こうとした。

 校庭を渡って向かい側に向かおうとしたときに、轟音と共に、校舎の一部が吹っ飛んだ。そして、瓦礫がれきがこちらに襲い掛かって来る。

「危ない!」

 何とか当たらずに済んだ。

「何だ?」

「たぶん、戦車。南西の方から撃ってきてる」

 カエデが校舎の破損具合から推測する。


「おいおい、俺たちの場所が敵に知られてるのかよ」

「屋上にいた奴の誰かが、連絡したのかも」

「どうするんだよ!?」

「走って、隣の倉庫に行くよ!」

 3人はフェンスを飛び越えて、倉庫へと走って行き、息をひそめる。


 戦車の移動する音が近くなってきている。道路や、瓦礫がれきなどの障害物を関係なしに来ている。キャタピラの音が、とても不気味に聞こえる。


 少しずつ離れて行った。

「大丈夫……だよな……」

「たぶん」

 3人がほっと一安心すると、轟音がして、地面が揺れる。

「うわぁ!!」

「隣の倉庫が撃たれた!」

「まじでか、ここもやばいだろ」

「逃げましょう」

「賛成」


 3人は倉庫の壁を爆破して、裏側から出ていく。

 その内、今いた倉庫も破壊される。

「ギリギリセーフ」

「まだ、セーフじゃない」


 道路にはさらに戦車が回り込んでいた。

「囲まれた」

「どうするんだよ」

「しずかに! まだばれていないと思いますから。ちなみにあの戦車は、T-90です。ソ連の最新の戦車です」

 シマリが雅一の口を閉じさせる。

「対戦車兵器はないのかよ」


 次に、3階建ての建物に入って隠れる。戦車の他にも、数十人の武装して軍服を着た兵がT-90の周りにへばりついている。

「最悪の状況」

「悪あがきでもしてみるか?」

「バカですか? 戦車相手に勝てるはずないですよ」

 T-90は、2両。東に1と、南に1だった。


「それなら、奪って見るか? 戦車? シマリ戦車は扱えるか?」

「はい、扱えますけど、どうやって奪うんですか?」

「倉庫を撃ってるやつを奪う事なら、たぶん出来るぞ」

「本当ですか??」

 懐疑的な視線を見せる。

「大丈夫なの~??」

 カエデまでもが懐疑的な視線で見てくる。

「大丈夫だって」

「それなら、行って来て!!」

 カエデがGOサインが出る。

「随分軽いな」


「死亡フラグ立てた方が良かった?」

「いいわけないだろ!」

 2人はこんな絶望的な状況の中で笑顔を見せた。

「わかりました。戦車を奪ってください。その後は私が操ってみますから」

 シマリも同意する。


「それなら、移動開始だな」

 3人は移動をし始めて戦車の裏側に来る。

 T-90の乗員は3人。そして上にRPDを構えている兵が一人いた。

「カエデは、あの上にいる奴をよろしく。シマリ、一緒に行くぞ!」


「了解です」

「は~~い」


 T-90が角を曲がろうとした時に、カエデのM21が火を噴き、RPDを構えていた兵が倒れる。

 それと同時に雅一とシマリが走って行きT-90の上に登り、シマリが開閉口を開ける。

 シマリがスタングレネードを投げ込み、また閉じる。激しい音と光が漏れていて、次に雅一がMP7を持って中に入り2人殺す。シマリがMAC-11で1人を殺す。


 MP7は、サブマシンガンで、弾薬が貫通性のいいのを使っている。閉所戦においては、優秀な銃だ。

M AC-11は、アメリカのサブマシンガンで、連射力がよいが命中率が極端に悪い。サイズが小さいために隠し持って行動できる。さらに20世紀後半において、アメリカのCIAがよく持っていたために、CIAのおもちゃとも言われている。


「カエデ! 乗れ!」

 中に倒れた3人を外に出す。そして、一定時間が経過すると血痕が消えてなくなる。

「私が運転します。なので、カエデは砲手を、マサは上で機銃をお願いします」

「あれ? 2人だけで操縦できるのか?」

「一応は、MCDに車長と操縦主を一緒にできるツールを作ってもらいましたから」

「誰にだ?」

「アヤネさんです。あの人、プログラミング系はすごい技術を持っているんですから」

「アヤネが……」

 アヤネの特技がプログラミングと言うことに驚いた雅一だった。

 シマリが、MCDを出して何やら設定をしてまた腰の所に戻す。



『敵周辺に戦車1 敵兵数多数 東北東に固まっている模様』

 シマリのMCDから無機質な声がする。

「これは?」

「これは、車長の代わりをするAI。AIが周りの敵情報や、味方の確認なんかを瞬時に行って、操縦主と砲手に伝えるんです。最近の戦車には一般化されてきたけど、この時代じゃないからって、アヤネさんが勝手に作ったんです」

「アヤネって、すごいな……」


「さて、反撃開始します!」

 シマリが叫ぶ。


「君のハートにドッカーン!!」

 カエデがふざけた感じで反応する。



 T-90は、そのまま敵の居る所へと奇襲する。

『敵前方に戦車1、左右に武器を所持した人が多数』

 敵のT-90の砲塔とは、逆側から出て行ったために、すぐに対応できず。

「沈め!!

 カエデが狙いをつけて、そのままT-90の後ろ側に直撃して大破。さらに、その破片などで周りの兵も巻き込まれる。

『戦車沈黙。武装兵、残存数14』


 T-90を前に進めて、雅一が上から、RPKをばら撒く。そして、砲塔の横についている機関砲に攻撃と、125㎜榴弾を撃ち破片が散らばり敵が倒れていく。

 敵もやけくそで、AK-47を撃ってきているが、戦車の装甲の前に跳ね返っているだけだった。

歩兵との戦闘は、あっという間に終わり。周りに敵はいなくなる。



『残存ゼロ。周辺に敵はいません』

「それじゃあ、戦車でドライブと行きますか」

 T-90を動かして、東へと急いだ。



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