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―談話―



「米軍から任務が入って、次は米軍基地がある館山まで行くことになったわ」 

 カノンがMCDを指さしながら言った。

「館山?」

「房総半島の端っこにある場所。まさか、ミノマサ知らなかったの?」

 カエデが口に手を当てて笑う。

「そ、そんなことない!」

「はーい、二人ともそれぐらいにして、まぁ今日はこのままシャワーを浴びてご飯食べて寝ましょ。」

 カノンの提案に一同賛成する。

「それなら…ミノマサさんが先に入ってくれないと」

 シモハルが全員が立ち上がると口をはさむ。

「そうね…」

「確かにそうだな」

 雅一もここでは空気を読む。


 シャワー室に向った。

「意外にリアルだな……」

 くぎられていて合計10個シャワーがあった。

 シャワー室の前には脱衣所がありそこで脱いでから、汗を流し終わると、10分で浴び終わる。



「ただいま~。シャワー結構良かったぞ。」

 雅一が帰ってくる。

「早くない?」

「しっかり洗ってる。」

「きったな~」

 女性陣から懐疑的な視線が飛んでくる。

「それはもちろん!」

「まぁ…どうでもいいけど。さぁ行きましょう」

「いこう!いこう!」

「………うん」

「いきますわよ。美夏ちゃん」

「だから、本名言っちゃダメだって。」

「一日も入ってないのは致命的。」

「覗いちゃだめよ!」

 最後にアカネがウィンクしながら部屋から出ていく。

「覗くかよ。命がいくつあっても足りないだろう。」


雅一は銃を何回も向けられて恐ろしさが骨の髄まで染み込んでみる。

覗きでもしたならば、体に風穴でも空いているだろう……とブルと一瞬震える雅一だった。



「いや~よかったね~」

「おっさんみたいだよ。ハル」

 カエデとシモハルが帰ってくる。

「お帰り~」

「おぉ、しっかりと待ってたみたいだね。偉い、偉い」

 シモハルが雅一の頭をなでようとしたが雅一が避ける。

「乗り悪―い!」

「気にすんな!」

「おふたりさん落ち着いて、ほらハルも」

 カエデがシモハルをあやす。

「ハル?」

 名前の下だけで読んでいるのが気になった。

「あぁ、ミノマサ君もハルでいいよ」

「それなら、俺もマサでいいよ。ハル」

「カエデは……カエデのまんまだね。」

「そうだね~」

 2人の息はぴったりだ。


「2人は、リア友なんか?」

リア友と言うのは、リアルの友達ようするに現実の友達の事をさす。

「そうそう。」

「私たち、学校が同じなの。」

「へぇ~そうなのか……」

「へぇ、そうなんです。」

「しかも、カエデって本名と全然違うんだよ。」

「こら!ハル言っちゃダメ!」

 2人がかわいらしく取っ組み合いをし始めてその後はすぐに会話に花が咲いていた。



 次に、ヒメとシノミが戻ってくる。

「気持ちよかったですわ。美夏ちゃん」

「はぁ~~もういいよ」

 散々、本名を連呼されてシノミもどうでもいいようになっていた。

「ミノマサ。しっかりとここにいたよね」

「まったく、俺の信頼はないのかよ……。あと、俺の名前はマサでいいよ。」

 2回連続、雅一を見た反応がこれだったためにもう呆れるを通り越していた。

「みなつ、だったけ?」

「マサ、殺されたい?」

「いえ、まだ死にたくないです」

「それは、賢明ね」

「美夏ちゃん。落ち着いてくださいわ」

「はぁーーーー」

 シノミは深いため息をつく。

「お疲れ!」

 雅一がシノミの肩に手をバンバンと叩く。

 シノミは項垂れてそれをかまっているヒメの構図が出来上がった。

「おいおい、どっちが保護者だよ……」



 アヤネとキリが部屋の中に来る。

「あら、ミノマサくん。シャワー覗きに来なかったのね。せっかく待ってたのに~~」

 アヤネが濡れた髪を強調させる。

「水の滴るいい女じゃない?」

「はい、もちろん」

 雅一が即答するとアヤネがちょっとビクッとなる。

「ま、まぁいいこと言うわね。」

「…………」

 キリはさっきから黙っている。

「あと、アヤネさん。俺の事はマサでいいですから、キリも」

「わかったわ。マサ」

「……マサ…」



「さぁ、食事よ!」

 カノンとシマリの手には、ポットと

「何で?カップ麺?」

 大量のカップ麺を持っていた。


「だってー、便利なんだもん」

「そうですよ。便利なんで」

「それならいいが…………」


………………。


…………。


……。


 水が暖まりお湯になり、カップ麺に注いでいく。


 7人が一斉に麺をすすりだす。

 雅一から見たら、とても異様な光景に見えた。


 あっという間に食べ終わる。


「おいしかったけど、よくここまで再現できてるよな」

 カップ麺は、現実通りの味だったので驚く。

「確かに、リアルすぎるよね。でも、満腹になった気がしない。ただ食べただけって感じ」

 カノンに言われて雅一は気づくのだが満腹になった感覚が一切になかった。

「確かにそうだな……」



 その後、雑談が始まり。どこかのお泊まり会みたいな感じになる。雅一は本当に死をかけたゲームをしているのかわからなくなる。

「話もここらへんにして寝ましょ。任務については明日ね。」

 カノンがそういうと、布団を敷いて寝る準備を整える。もちろん雅一は完璧に隔離されている。


 電気が切れて、真っ暗になる。



 雅一は寝れずにいた。

 凄く近くに女の人がいるということでドキドキしていたのだ。

 雅一は今までこんなに近くで寝たことはなかったのだ。


 寝れずにいたのだが、睡魔が誘ってきたときにようやく寝れたのだ。



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