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12 撤退戦後編と付加魔法



 雅一はビルを観察する。

 1階部分はコンクリートのみだが3階部分辺りに人がに3人通れる穴が開いていた。

「あそこだな」

 雅一は魔法を使う。

「付加魔法を多重でかけて」

 いろいろな魔法が頭の中をかけて様々な付加魔法を選び出す。

「これと、これとこれだな」


 3つ付加魔法を選択して三重魔法を使う。

 魔法は、体が軽くなる。ジャンプ力を上げる。足の下の負荷を軽減する。の3つだ。

 雅一はもともと攻撃魔法は苦手だったのだが付加魔法はいろいろと覚えている。

 今回はこの3つを使うことにした。

「さて、待ってろよ!」

 魔法の能力からわかるように一気に3階部分まで飛び着地する。



 その間銃撃音は鳴り響いている。

「どうする?」

「……」

 2人は何とか耐えているだけで次にRPG―7の弾でも飛んできたものならば一瞬で粉々だ。


 突然上から轟音が鳴り響き、上の一部分が崩れる。

「何!?」

「…敵」

 2人は慌てて銃を構えて砂埃が舞うのが終わるのを待っていると。


「ゴホッ。ゴホッ。手榴弾の威力強すぎだろ!」

 突然雅一が降ってきたのだ。


 雅一は三階部分から降りるところを探したのだが見つからず。

「ないなら作ればいいか」

 シモハルとキリがいなさそうな場所を探して手榴弾を置いて走って離れようとするが手榴弾が爆発するのが早く。


 そのまま落ちて行った。

 咄嗟に雅一は付加魔法を二つ掛けた。

 1つは肉体強化。全身耐衝撃。

 床に激突したがたいしたダメージにもならず周りは埃が待っているが立ち上がり。

「ゴホッ。ゴホッ。手榴弾の威力強すぎだろ!」

 そういうと銃が向けられる音が聞こえて。

「ミノマサ!?」

 2人の姿が見えた。

「2人とも無事か!?」

「…うん」

「もちろんです。」

 敵の銃撃は砂埃により少しの間、静かな時間が続く。

「2人とも逃げるぞ!」

「どうやって?」

 2人を雅一が両腕に抱える。

「ちょっと!!」

「………」

 付加魔法がかかっているために、軽々しく持ち上げる事が出来る。



 そのまま三階部分まで上がってくると雅一の耳に大ダメージを与えるぐらいの大きなこれで

「あんた何者!?」

 シモハルが叫んだ。

「うるさい!耳元で叫ぶな!…あと俺は正義の魔法使いだ!」

「正義の魔法使いね。へぇ~」

 ちょっと冷めた言葉に聞こえた。

「な、なんだよ」

「いや何にも……」

 その後シモハルが笑ったような気がした雅一だった。

「3階からどうするの?」

「そりゃ、こっからダイビングだ!」

「えぇぇーーーー!!」

「行くぞ」

「待って待って」



 シモハルが足をバタバタし始める。キリは黙ったままだった。

 後ろから爆発音が一気に聞こえて建物が崩れる音がした。


「さて、時間がないからいくぞ!!」


「きゃぁぁぁーーーーー!!」


「…っ!」


 3人は3階から飛びビルは爆発により崩れて行った。

 雅一は二人を抱えたまま地面に着地して離す。

「こんな思い二度とごめん。」

「2人とも走るぞ!」


 目視できる場所に装甲兵員輸送車二台止めてあり一台が後ろの扉があいていた。


 3人は走りだすと後ろから敵兵が迫ってきた。


 AK―47が放たれながら前進してきてRPG―7なども撃ってくる。


「おーーーい、三人とも早く!」


 シノミが後ろ扉が開いていない方の装甲車の上のハッチから顔を出して手を振る。


「わかった!」


 シノミは軽機関銃のRPKを出してきて援護射撃をする。


「あと少し」


 後ろ扉まで10mをきる。

 後ろの敵も迫ってくる。


「3人とも早く!」


 アヤネが後ろ扉にいるその手にはAK―47を構えている。


「ひとり!」


 最初にキリが乗り込む。


「ふたり!」


 次に雅一が乗り込み


「はい、最後!」


 最後にシモハルが乗るとほぼ同時に2両の装甲車が動き出す。



 RPG―7を持った敵を発見するとシモハルがM24を構えて引き金を引く

 たった一発で敵は倒れて上に向かってRPG―7を撃ちそれがビルに当たり倒壊して自分たちの方にきた。

 2,30人が巻き込まれる。


「ナイス!シモハル」

 雅一がシモハルに親指をぐっと伸ばして手を出すと。

「当然!だってわたしだもん」

 笑顔で言った。

 2人も合流してようやくクランメンバーが全員そろって装甲車を走らせる。

「どうするんだ?」

 雅一が運転しているカノンに聞くと

「これから、武器弾薬の補充をしにゲットーに向かうわ。ちょうど川崎ゲットーに近いから。」

「ゲットー??」


 雅一が聞きなれない単語を耳にしてカノンに聞き返す。


「行けばわかるわよ」

 カノンはそれだけ言って運転に集中する。



 クラン「月下の灯」は、一路川崎ゲット―に向かった。



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