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プロローグ


 二十一世紀が過ぎて数十年たった日本。


 そこでは、VRMMOが世の中に出回っている。

 最寄りの接続場所に行けばすぐに入れるゲーム世界として有名だった。

 普及しているかのように思われているがそこには影の部分があった。


 ここに、VRMMORPGにログインしようとした一人の男の姿がある。

 高校に通っている美濃みの 雅一まさかずは、今日もいつも通りにRPGの世界に入って行くつもりだったのだが…………



――ここから始まる物語――





「さて、ログインしてっと」

 雅一は、VRMMORPGに入ったつもりだった。

「……なんじゃここは!!」

 雅一が最初に現れた光景は、崩壊したビル崩れかけの家などのごくありふれない風景だった。

「あれ……俺、来る場所間違えたのかな?」

 辺りを見渡してみるとそんな光景が続いている。

 しかし、雅一は、自分の格好を見てみるといつもRPGで使っている装備だった。

「これどう見ても……俺が使っている剣だよな…新しいステージでもリニューアルされたのかな…?でも、中世ファンタジーの世界では、これはいくらなんでも運営側がおかしいよな…」

 雅一は、いつも緑あふれる森の中などでゲームをしていたはずだった。

 モンスターを倒したりクエストをクリアしたりしていたはずだった。

 雅一にとったらこの光景は異常だ。

「しかたない、ログアウトしてみるか」

 ログアウトするために、MCDを取り出す。



 MCD・・・正式名所でメニューコンソールドライバというVRMMOでは、誰もが持っている物だ。

 それを使って道具やお金を確認したり、ログアウトしたりする装置だ。



「あれ……できない…こわれたのか。いやここに壊れ何ていう概念はないはずだからありえないな」

 MCDのログアウトボタンを何回も押すがログアウトできなかった。

 壊れているということも考えたのだが、あくまでここはヴァーチャルであって壊れるといことはありえないのだ。


「何なんだよ!!」


一人で叫んでいた時に、RPGでは絶対に聞こえない銃撃の音が聞こえた。


「何だ!?何だ!?」


 雅一は、銃撃の音を不思議に思って近づいてみると、一人の女の人が、4人の軍服を着た人たちと銃撃戦をしていた。


 その女の人は、160㎝ぐらいで胸が大きく、白いのタンクトップを着て、下はオレンジ色っぽい茶色のズボンをはいて、オレンジ色の髪の毛を後ろでまとめていた。

 たぶん、高校生ぐらいだろうと雅一は思った。


 そんな女の人が銃の形からAK―47らしき武器で応戦しているのを雅一は見た。

 AK-47は何十年たった後でも有名なものである程度の人なら知っているので雅一も知っていた。

 何が起きているのかわからなかったのだが、とりあえず助けることにした。


「いくらなんでも、一人で四人と戦うのはきついだろう。」


 雅一は走り出す。RPGの肉体補正が入っているのか、日常生活では絶対に不可能な動きが可能だった。

 たとえ銃を持った相手でも四人ぐらいならどうにかなるだろうと思って突撃。

「ほら、こっちだ!!」

 雅一は、一人目の軍服の奴に横から奇襲をした。

 運がよく腰には愛用の両刃剣があったのでそれを手に取って、横からばっさりと切り捨てた。

 武器屋で買ったものなので、そこまで強くないのだが、この世界では一発で敵を倒すことができた。

 軍服の男は血を出していた。やけにリアルだと感じて、吐き気などもしたが、無視することにした。

 状況が意味わからなかったのだ。

「一人目!!」


 軍服の奴は、一人倒れたが、3人ともこちらに気付いて銃を撃とうとしたのだが。

「スキル、迅雷」

 雅一は、瞬間的に一人の軍服の奴の懐に入り。

 突き刺す。


 雅一が使ったスキル“迅雷”は、素早さを高くすると使えるスキルで相手の目を錯覚状態にさせる事が出来る。

敵は、ずっとそこにいるかの様子に見せかけて実際は、動いているという、目の錯覚を使ったスキルだ。


 慌てている、他の奴にも切りかかり


「最後に、終わり!!」


 最後の奴にも切りかかった。


 雅一は、四人の銃を持った敵を倒してしまった。

「意外に楽勝だったな…」

 現実世界じゃ、こっちがあっという間にやられていたのだがこれもVRの中だからこそできることだった。


 倒した後、戦っていた女の人がいた方を見たときに

「いない…?」



『カチャ』



 後頭部に銃を向けられた感覚があった。



「あなたは、何者?」



 そう冷たい声で訊かれたのだ。



 ――物語が始まった――

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