書き直しして居ます
4月20日改訂、
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研究を続けて夏休み初日の昼ごろ。
ピンポーン~♪ ピンポーン~♪
あっ!そうか、今日は俺だけだ。義雄はしぶしぶ玄関に行きドアを開ける。
「お忙しいところ失礼します。警察庁の森田と申します」
ビジネススーツを着た,警察庁の森田さんが警察手帳を俺にハッキリ見せる。
どうやら森田さんは警視正のようだ、まだ30代半ばぐらいなのに官僚かな?
森田さんの後ろに金髪蒼い瞳のメガネを掛け,髪型はポニーテールで黒っぽいスーツを着た,おそらく20代半ばの超美人でグラマーな女性が俺を見ている。
「警察の方がどんな御用でしょうか?」
「その前に失礼ですが、新田義雄さんですか?」
森田警視正が質問を質問で返してきた、ちょっとむかつくが答える。
「はい、そうですが?」
どうやら俺にようがあるらしい、警察にお世話になるような事なんて。してない!・・・かな?
なんで自信ないのだろう俺?
「すいませんが、話を聞きたいのですがお邪魔してもよろしいでしょうか?」
ほっ、(ホントに邪魔だよ…美人も居るしまぁいいか、何で、ほっとしている俺?)
「・・・はい、どうぞ」
「失礼します」
森田警視正と金髪の美女が家に上がってもらい、リビングに案内してお茶とお茶菓子を出す。
お茶を二人に進め,同じ質問をする。
「警察の方が僕にどんな御用でしょうか?」
「実は警察ではなく、此方の米国政府のリーザ・スミスさんが新田君に聞きたいことがあるそうです」
森田警視正がリーザ・スミスと目線を合わせる。
『はじめまして、新田さん米国の中央情報局のリーザ・スミスと申します』
森田警視正は,リーザ・スミスが話した言葉が理解できなかった。
「リーザ・スミスさん?」
森田警視正は,案内役兼通訳の為に同行するように上司から命令されていたが、リーザ・スミスの発した言語は、英語でも日本語でもなかった。
森田警視正どころかこの地球上では、義雄以外知っている人間は居ないはずの異世界の言語なのだから。
(俺と同じ転生者か?それとも向こうの世界の人間か?)
正直面倒な事ごめんだったが、何故異世界の言語を知っているのか興味の方が強かった。
『はじめましてスミスさん… 僕も話を聞きたいですが、まずスミスさんのお話を伺いましょう…』
義雄は、驚きながらも彼女の言葉に答え。“前世”に覚えた異世界の言語で。
呆気に囚われている森田警視正を無視して話が進んでいく。
『この言葉が分かるだけで十分なのですが…ご説明しましょうまず貴方には謝ります。実は……』
彼女の話をまとめるとこうだ。
日本政府とのテロ組織の共同捜査過程でテロ組織のPCにハッキングする事になり。複数のIPアドレスまで絞れたが特定できず。残り全てのPCにハッキングしたらしい。
目的のテロ組織のハッキングは成功し、マスコミにも気づかれずに逮捕できたが。その過程で俺のPCにもハッキングして偶然、魔術のソフトやデータを彼女が発見した。データの内容を見たのだが、今米国で機密のプロジェクトに関係が有るかもしれないと判断して、解析したそうだ。解析した結果、おそらく魔術だと解析できた。確認の為、彼女が今俺の前に居る。
・・・とんだとばっちりだ、プライベートも何も無いな。違法じゃね?
研究施設で異世界の研究をしているらしい。詳しいことは機密で話せないそうだ。
『それで新田さんは、何故魔法やこの言葉をご存知なのですか?』
(ふむ…本当の事を話すか信じるかどうかは、この人しだいだ 機密扱いらしいし公表はしないだろう)
『信じるかどうかは、スミスさんしだいですが。僕には前世の記憶が有ります、魔法もその頃覚えました』
彼女は、何か考えているようだ。少し間を空けて話し出す。
『・・・正直半信半疑ですが新田さんは、実際に魔法を使えますか?』
(まぁ はいそうですかって、信じる人は居ないだろうな)
『ええ、少しなら・・・。地球は魔力が薄いので、魔法が使いにくいですが。たいした魔法は使えません、お望みならここで御見せしますよ』
さっきから此方の様子を見ている、森田警視正に視線を向ける。
『いえ、ここでは不味いですね。新田さんこれを米国政府からの正式な契約書です』
英文で書かれた、書類の束をテーブルに置く。
「これは!」
森田警視正が唖然とした表情で、書類を見ながらつぶやく。
その書類を見ると、本文の下に直筆の大統領のサインが書かれていた。
俺は書類を取り読み始める。内容は、遠まわしに知っている事を教えろと書かれている。その他は、ソフトの使用許可と期間、報酬だ。最後に情報の漏洩に関する規定だ。
ふむ・・・、興味が有るし報酬が高いから受けるか、米国が何処まで知っているか気になるしな。
『僕はまだ高校生ですし学校と両親に許可が必要です』
『両親と学校の許可は私どもで取ります』
『分かりました、ですが両親や学校の許可が前提です。僕はどちらも説得するつもりは有りませんそれでよろしいですか?』
ちなみに俺の学校はバイト禁止だ。親の手伝いはしているけどね、バイト代はもらっていない。そもそも小学生の頃から手伝っている、その分小遣いを多めにもらっているけどね。
『はい,それで結構です、時期はご両親と学校の許可が出次第でよろしいでしょうか?』
『ええ、ですが前日までに連絡を下さい』
『分かりました、ご両親は今このマンションの一階でお店の改装中ですね?』
どうやら今日話していく気らしい、それにしても俺のことを調べてきたみたいだな。
『はい、今母の店を父が改装しています。おそらく母も居ると思います』
結局、親父は美人に弱く、母はお金に弱く。相手が米国政府なので大丈夫だろうと言う判断らしい。
建前は、俺の開発したソフトの情報提供だ。
もし米国政府で採用されれば、多額の著作権料を支払うとか、その見込みが高いとか、何とか言ったらしい。
学校の方は、政治的な圧力で直ぐに許可が出た。暫定的かつ特別にと言う事だ。
他の学生や保護者には、言わないように校長から電話で釘を刺されたが、その日の内に許可が出てあっけなく行く事になった。
スミスさんは、両親の説得が終わるとまた僕のところに来て、明日10時に迎えに来ることを告げて帰っていった。
ちなみにスミスさんは、日本語が普通に話せたので。森田警視正は、ただ呆然としていただけだった。
○
“砂漠の真ん中の研究所”
今倉庫の中に居る、魔法を見せて欲しいそうだ。
観客は軍服を着た偉いさん2人、スミスさんとスーツを着た偉いさん1人、護衛らしいマッチョの兵士5人、その中1人はカメラを俺に向けている。
固定カメラもいくつか有り、何処かに中継しているのだろう。俺は、自作の杖(魔道具)をもって倉庫の真ん中で待機している。
スミスさんは時計を見ながら話す。
「では新田さん、お願いします」
「分かりました、始めます」
俺は、詠唱をあえて唱える。(ほんとはこの程度の魔術に、詠唱も杖も要らない。俺はだが)
するとサッカーボールサイズの火の玉が1つ俺の前に現れる。
そして、的の戦車に向けて火の玉が飛んで行き、戦車の装甲にぶつかり火柱が上がると直ぐに火が消える。
「これが簡単でポピュラーな詠唱を使った魔術です 火炎瓶程度の威力しかありませんが」
偉いさんたちは胡散臭そうにしている人がほとんどだ。そりゃそうか、ミスター○リックなら同じことが出来るだろう、魔力を使わない魔術で。
「では魔法陣を使い、錬金術と言われる魔術をお見せします」
倉庫のコンクリート製の床にチョークを使い10分ぐらいで魔法陣を書き。杖を持って詠唱を唱えると魔法陣が青白く輝き、魔法陣からコンクリート製のゴーレムが現れ。戦車に向かって歩き出し、戦車に何度もパンチをする。ゴーレムの両腕にヒビ入り、粉々になる。
続けて数回キック、今度は左足が粉々になり。ゴーレムが倒れてゴーレムの体、全体が粉々になる。
流石に戦車はボコボコに凹んでいる。
「これが魔法陣を使った錬金術と言われる魔術です。錬金術は、戦闘には向いていないのであまり使いません」
流石にゴーレムを見た偉いさんたちは呆然としている。これは、ミスター○リックでも無理だし驚くのは当たり前だな。その後いくつか魔術を使い、デモンストレーションを終える。
偉いさんたちは、しばらく呆然としていたがいくつか質問を受け初日を終える。
○ ○
二日目、
朝から昼間で俺は、軍の病院で精密検査をして。午後から兵士やスミスさん科学者らしき人数人に魔法を教える。
この日に教えた事は、当たり前だが魔力を消費して魔法を使う事から魔力が例外なく誰にでも多かれ少なかれ有る事。魔力は人に限らず物質ならなんにでも魔力があり、多かれ少なかれ誰でも魔術が使える事。
魔法を使うのに必要な事は、発動する魔法を明確にイメージし魔力の使う事。最低この二つが必要だ。実際に自分の魔力を感じてもらう為に、全員の体に魔力を流して感じてもらった。後は本人達が魔力を感じてコントロールできないと、魔法は使えないので自習するしかない。
簡単に覚えられたらとっくに地球は魔法であふれている。特に地球の物質や地球自体になぜか魔力が薄いので難度は高い。それに魔力が一箇所に固まっているので。地球上で魔法を使ったことが無い人間に、魔力をコントロールするのは、不可能に近い。
○ ○ ○
三日目、
午前中は、昨日の続きで魔法を教えているが、魔力を感じる事すら難しいようだ。地球の人間の魔力は異世界の人間と変わらないが魔力を流したり使ったりするとなぜか、魔力の消費が数十倍かかる。
そんな訳で、午前中はなんの進展も無かった。
午後、米国本国からホフマン大佐という魔法を教えていた米兵の上司と、スターク博士と対面している。
ホフマン大佐は筋肉質で身長は180cmぐらいで軍服を着ている。スターク博士は中肉中背で、身長はホフマン大佐と同じぐらいでスーツを着ている。魔法や前世の事をいろいろ質問され話し終わると数枚の写真を見せられた。
「これが何かわかるかね?」
「…ええ、これはゴブリンですね、これはホブゴブリン。これはオークこれは…写真ボケで見難いですが リザードマンですね」
地球では有り得ない写真を見ながら動揺しつつも答える。
ホフマン大佐は、俺の目を見ながらしゃべり出す。
「…君はこの化け物と戦って勝てるかね?」
「ゴブリンやホブゴブリン相手なら何匹居ても勝てますね。リザードマンは数が多いと苦戦します。準備さえ出来ていれば何とかなると思いますよ」
ホフマン大佐は「そうか…」と言って何か考えているようだ。
「新田君、私達に力を貸してくれないだろうか…」
この後、大佐の探索部隊と共に再び異世界に行く事になる。
○ ○ ○ ○
3ヵ月後。
俺は異世界探索部隊に参加する事になり、準備に追われている。そんな中、スターク博士から聞いた話だが一年前にある実験中に実験の失敗と、共に偶然時空の歪みが発生。
そこから人間が、異世界から地球に来てしまったのだ。
彼の名はミゲル・エランド、18歳の青年だ。彼の話だと、ギルドの仕事で薬草を採りに山に入り探索中に巻き込まれて、こっちの世界に来てしまったそうだ。前世の俺の境遇に似ていて、他人事ではなかった。まぁ~俺の場合無理やり召喚されたんだが。
ミゲルの家は商家で、彼は次男。跡継ぎには長男がなるので、ミゲルは魔法も使えるし、昔から憧れていた冒険者になる事にしたそうだ。それではじめての仕事中に巻き込まれた。なんと言うか、かわいそうに・・・。
米国は、ミゲルから言語や魔法といった異世界の事を学び、そして異世界への探索が行われる事になった。
ホフマン大佐の話では歪みが出来てから3回、探索部隊を送っているそうだ。
1回目は、行って帰ってくるのが目的で、滞在1時間で戻ってきて成功。
この際に現地の土、植物、昆虫などを採取。
2回目は、生物を持ち帰るのが目的で捜索、滞在3日予定だったが2日目にゴブリンの夜襲を受けて、何とか撃退したが部隊が混乱し死傷者を数名出す。その時にゴブリンの写真とゴブリンの遺体を回収し撤退。
3回目は、完全武装で大規模な部隊で編成目的は出口を中心に1キロ圏内のモンスターを撃滅して、安全確保と駐屯基地の設営。
ゴブリンの襲撃があるが、撃退。だが今度は、部隊がリザードマンに襲撃され、何とか追い返すが。深刻なダメージを負う。基地は何とか襲撃前に建設出来たが、再びリザードマンから攻撃を受け退けたが死傷者が多く、ホフマン大佐は撤退を決断。
3回目の探索が行われた頃に俺の事が分かったそうだ、多くの死傷者が出たのに4回目の探索が決定されたのには、訳がある。
採取した植物の研究がかなりの成果が出たらしい、どんな成果かは機密なので詳しくは、教えてもらえなかったが。すでに採取した植物を地球で栽培を始めたそうだ、その為に追加で植物の採取と周辺の土の採取。他の植物の採取がどうしても必要で、4回目の捜索が決定された。
それと同時に別部隊がミゲル帰還に便乗して異世界の町に行く事になり俺も同行する事になった。
それで明日出発の為に装備品を確認している。
迷彩服上下、拳銃(ベレッタM92)、ヘルメット、ナイフ、携帯コンロ、腕時計、大型バックパック(リュック)、携帯食、水筒、デジカメ、無線機、防水&ソーラー充電可のノートPC、LEDライト、寝袋、筆記用具、ノート、USBメモリ×3、日本刀(魔法陣入り)。魔道具の杖(自家製)、ローブ、ポーチ(私物入り)、など。
準備が終わり、ミゲルと話して分かった事だが、勇者は魔王を倒し共に死んだ事になっていた。その後、魔王を倒した姫とその仲間だった聖騎士が、結婚して国王になり。英雄王と呼ばれているらしい。
魔王が死んで2年ぐらいは、平和な時代が続いたそうだ。だが、今度は魔王が支配から解放された国々や貴族の間で覇権争いの末、大陸中に戦争が発生し、魔王が死んで16年たった今でも戦争が続いている。
装備品の確認が終わった頃、ドアをノックする音が聞こえる。
「どうぞ、開いています」
「失礼します」
スミスさんが部屋に入ってくる。
「“例の契約書”にサインをいただいて来ました」
「あぁ、ありがとうスミスさん」
「本当に良いのですか?…」
「はい、前にも言いましたがこれは僕の夢の為でもあるんです。しかも米国がバックに付いてくれるのですから、感謝している位です」
そう俺は、この作戦で異世界に潜入し米国の支援を受け、民間会社として異世界で活動する。世界間での貿易が会社の業務になる。何度も話会って米国政府と合意した契約書の控えを確認する。最後に俺のサインと大統領のサインが入っている。
「確かに受け取りました」
「頼まれた物資は準備できましたので、予定通り明日持っていけます」
「了解です」
「では私はこれで失礼します」
「ご苦労様です」
スミスさんを見送り、明日の為に早めに寝る事にした。
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