神々の雷
お久しぶりです、文字道理の怠け者です。いや、忘れたかw。
要望が有ったので、書いた物だけ投稿。
これも改訂予定。
4月30日加筆
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リーザはギルドを出て店に向かって歩いている。
特使から聞かされた話では、米国が一番興味を示したのが薬だそうだ。傷口に掛け塗るだけで数分で傷がふさがり、数十分で完治してしまう。現代医学に喧嘩を売っているようなものだ、現代科学者たちが急いで研究がされている。徐々に地球にはない成分を発見しているそうだ。
薬草の本国での生産は、旨く行っていない。異世界から土ごと持ってきた薬草ですら、そのまま植えてもすぐに枯れてしまうのだ。
勿論全ての薬草が枯れる訳ではないが、未知の成分がある薬草の殆どが枯れてしまうのだ。そもそも異世界でも薬草は生産していない、理由は簡単。森に行けば生えているからだ、勿論危険な場所に生えている薬草もあるが。そんな薬草は、だいたいその場所にしか育たない特別な薬草なのだ。
現代科学でマツタケやトリュフだって、人工栽培できていないのだから。
薬草が地球で生産できないとすると、輸入するしかなくなる。研究が順調に進み、薬が生産可能になれば。薬草が大量に必要になると予想される。
そこで米国は、異世界で人工栽培を考え始めたのだ。
勿論、魔法も興味を示している。その証拠に魔術師を雇い入れるようリーザに命令が下されたのだから。
魔術の無効化の魔方陣を依頼したのは、魔術師を警戒したからだ。
そして…、特使は将来的に異世界の開拓も視野にあるとリーザに告げた。
開拓…、米国の建国を連想させる。大陸を発見し、開拓し。開拓者が権利を主張して、独立した国。だがそれは、勝者からの目線だ。逆から見れば、未知の人間が、他の土地からやって来て。最初こそ友好的に見えたかも知れないが、土地を奪われ、住む場所を失い。武器を取って戦うも、敗北…。奴隷同然の扱いを受け、安い労働者として生きるしかなかった。先住民から見れば、彼らは侵略者なのだ。
特使の言葉を深読みすると、そんな事がリーザの頭をよぎる。
「あっリーザさん、お帰りなさい」
店頭に立っていた、ミゲルがリーザを見つけて声をかけた。
「ただいま」
彼女の心境は、複雑なのだが。そんな事は、表情に出さず。リーザは満面の笑みでミゲルに答える。
そんなリーザの笑顔にミゲルは、萌えていた。
○
「大佐、発射準備が整いました」
ホフマン大佐の副官が大佐に報告をする。
「よし!ご苦労、では早速始めるぞ」
「了解」
今までの天体測定でこの星は、地球と大きさがほぼ同じだと判明していた。この星の全容を知るためにも、衛星を打ち上げる事になったのだ。
「カウントダウン始めます」
この衛星には、地上を写すカメラとGPS機能を搭載している。
ちなみに発射場所は時空の歪みのある場所から数キロはなれた平地だ、街とは反対側なので人目にも付き難い。
リザードマンは時空の歪みから山の上が、テリトリーであることが分かり。この場所を選択したのだ。今の所、他のモンスターも居ないようだ。
天候はやや風があるものの、雲一つ無い晴天だ。
「…3・2・1・発射!」
号令と共にロケットから大量の白煙が、轟音と共にロケットが地上から空に向かっていく。
「発射は成功です。後の心配は、大気圏ですが観測の状況では大丈夫でしょう」
副官がロケットを映し出す望遠カメラの画像を観ている、ホフマン大佐に言う。
「軌道に乗るまでは、安心できんよ。なにせここは、異世界なのだからな」
画像では、ロケットがだんだん小さくなっていく。
「間もなく1段目の切り離し、…成功です!」
そして異常が起きたのは、切り離し後直ぐだった。すでに画像では米粒ほどの大きさにしか見え無くなって居た時、突然画面全体が青白くなる。直ぐに落雷音のような音が辺りを木霊するさ
「何事だ!」
ホフマン大佐が叫ぶ、副官や部下たちが慌しく異常が無いか確認する。
「…大佐、ロケットがロストしました。詳しいことは分かりませんが、先ほどの光が関係していると思われます」
副官がホフマン大佐に報告する。
「…何が原因が調査して報告してくれ、他のロケットは基地に持ち帰れる。原因が分かるまで、この作戦は中止だ」
そういい残すと、ホフマン大佐は、ロケットと共に基地に帰還した。
○ ○
神聖デント王国、王宮。
ルナ王妃は、政務を終わらせ、自て分の部屋に戻ってきた。部屋の違和感に気づく。
「出てきなさい、居るのでしょう」
「御意」
すると部屋の隅に、音も無く突然。全身を黒い服の男が姿を現した、頭も黒い布で覆っていて顔も見れない。
「魂の準備はできて?」
「はい、準備が整いました」
「ルークに言って、始めさせなさい」
「御意、それと報告があります」
「なに?」
ルナ王妃が男に視線を向ける。
「神々の雷が発動されました、何に反応したかは、分かりませんが…」
「あの方はもうご存知なの?」
「魂化される前に報告しました」
「そう…いいわ。でも、あの空域まで飛べるドラゴンなんて限られているはず、原因が分かれば報告して頂戴」
それこそリナ並みのドラゴンでもないと…。
「御意」
男は、そう言うと音も無く姿を消した。
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加筆の可能性もあります、次話更新までに確定。




