女一人旅 匕首旅情
掲載日:2026/05/03
時は明治、場所は砂丘の見える日本海の沿岸部、匕首[あいくち]一本を心の拠り所として、長く苦しい仇討ちの旅に出る一人の女性を主人公とした物語です。
#1
荒波に背中を向けて黒髪おどろに振り乱し ただ一人砂丘に立つ
女の瞳に何が宿る
今更 失うものなど何も無い
鬼が出て来たならば鬼を切る
匕首だけを道連れに 仇求めて今日もゆく
#2
乱れ飛ぶカモメの群れに 粉雪舞い散る白い浜辺
白刃が火花を散らし はだけた胸が赤く染まる
今この瞬間に全てを賭ける
昨日の友にも情けは無用
匕首だけが真友[マブダチ]と屍踏み込え今日もゆく
#3
夕闇が迫る岸辺に 松明の火が赤く燃える
般若面付けた男が 炎の向こうに立っている
ここで出会ったのが百年目
その面もろとも この場で叩き切ってやる
匕首こそが我が命
今こそ落とし前着ける時
炎の向こうに立つ般若面の男と言ったホラーの雰囲気も出してみました。
感想を聞かせていただければ幸いです。




