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最終章【違法行為】

―― それから数日後 ――


 早朝。ドアの怒鳴り声で目を覚ました。

なんだ……こんな朝早くに。


「お前だな?ドラゴンに対し、治療行為を行ったというのは」


あの事か……



「あぁ」開き直るように頷いた。



床にたたきつけられるように投げ飛ばされ押さえつけられた。


若い上に屈強な軍の奴らに抵抗する力もないというのに……



 ワシマカ……


連れていかれている途中。


小さく囁くような声が時折耳に届くが顔を見せられなかった。

胸を張っていられない。罪人だ。人生の最期は死罪になるとはな……



一応裁判を受けたが、罪を認めた。


その後の死罪執行は早かった。

 捕まって6時間後のことだった。


― 街の中央広場 ―


「これより死罪執行を執り行う!」

執行発言官の声が広場を駆け巡った。


 昼を迎えた広場には大勢の人たちが集まった。



「この者は、ドラゴンに身を捧げる行為。ドラゴンを治療した罪に問われている!」


その言葉を黙って飲み込む。


「この者は、罪を認めたことにより死罪執行を決定した!」


丸い太い紐の向こう側が、無駄に青色に見えた。



「異を唱える者は即刻この場で死」



 その言葉を断ち切るように、異を唱える咆哮。




「何事だ!!!」執行発言官が慌てている。


 ドラゴンです!!!


 1人の軍人が叫ぶ。

広場に集まっていた人たちも混乱。散り散りに逃げていく。


「ハンターを呼んで来い!!!」執行発言官が指示。


 上空を一匹のドラゴンが円を描きながら飛んでいる。



「こんなわしを助けようとでもしているんか?」

空が歪んで見え始めた。




 「まさかとは思うが、お前が呼んだのではなかろうな?」

執行発言官が首の後ろを掴み押さえつけてきて尋問をしてきた。



「わしが……ドラゴンと……話せるわけ……なかろう……」


その言葉の回答とでも言おうか。

「東拠点:水のタイド・ジャクションのハンター!到着致しました!!」



発言執行官に首を掴まれたままの状態となった。


視線だけを何とか広場に向ける事が出来た。


青い色のドラゴンだ。ドラゴンを4人のハンターたちが取り囲む。


ドラゴンと目が合った。


「……やっぱりあの時の」

何とか絞り出したわしの声が聞こえたのか?

 

そして、ドラゴンは宣戦布告の咆哮。



 目の前の救出劇を見届ける。




 ドゴン



 鈍い音が広場に鳴り響く。


ドラゴンの右足にハンマーが叩きこまれた。

よりにもよって内側だ。そのままよろけて転んでしまった。


「おい……やめてくれ!せっかく完治したんだ!もうやめてくれ!」

最後の力を振り絞り、強力な力を振りほどこうとしても発言執行官の力が徐々に強くなる一方だった。


ドラゴンは諦めている様子もなかった。しかしハンターたちの勢いは止まらない。

……そういえば名乗っていなかったな。

「わしは…わしの名は、アレス!カドーモス・アレス!医者だ!」


ドラゴンは、猛攻を受けながらも叫び声に気づいてくれて顔をこちらに向けて来た。

ガルルルル


 

名乗ってくれたのか?どういう返事をしたのか言語は通じずともドラゴンの言葉を聞いたのは初めてだ。

種を超えても言語を理解できるものなのか。

 いや。そうか……目だ……。優しい目をしているな。

間に合わないと悟っているのか?……


ドラゴンの優しきまなざしに笑顔で答えた。

怪我をしたから、また助けるからな。

……わしがもっと若ければ。こんなことには。


「死ね!!!!」


 ザク!!!



あぁ……あぁ……あぁ……

目の前で、ドラゴンの喉元が刺された姿を見てしまった。

 目は半開きのまま目は合い続けた。

 こんなにも強く優しいドラゴンが居る事は希望だ。なのに


 「ほら!立て!法も守れないやぶ医者!!!気が済んだろ!これだから老人は!!迷惑なんだ!!」


罵詈雑言を受けながらわしの頭を太い紐が通過した。


執行!!!!

 


お前さんが、完治した日。

背中にわしを乗せてくれて、空を海を案内してくれてありがとう。

 お前さんの故郷であろう場所を危険を顧みず案内をしてくれてありがとう。この恩は

本編は現在制作中です。今しばらくお待ちください。


最後までお読み頂き、本当にありがとうございます。


 まだまだ魅力に欠けると思っております。

読者様の正直な、お気持ちで結構です。

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 今後の作品への参考に致します。

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