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始章 神の善意……転じて悪意

かつて、世界を生み出した神がいた。


その神は、生み出した存在全てに愛情を注ぎ込み、時には試練を、時には安らぎを与えた。


神が生み出した世界の他にも、世界は数えきれないほど存在していた。


別の神。別の世界の神は、その神の力の強大さを知った。ただ偶然に。


恐れた別の世界の神は他の神々に触れ回った。あの神はいずれ我々を捩じ伏せ、我々の世界を強奪するだろうと。


勿論その神にそんな気は無い。


だが噂は見る見るうちに肥大化し、あの神は悪の存在だと呼ばれるほどに変化した。


危機感を抱いた神々は結託し、その神を、自身が生み出した存在を誑かして神を裏切らせた。


神はそれを受け入れた。自らが生み出した存在を傷づけることはできなかった。


神は死んだ。


しかし、神が持つ力がそれを許さなかった。


力が暴走し、次元が歪み、神は神々が存在する世界より外に出てしまった。


外の存在なんて、神も神々も知らない。あの場こそ全てと思っていたから。


神は驚いた。そこには何かがいた。ただ興味に突き動かされるがままに、何かに触れた。


突然神の知らない感情が流れ込んだ。知らない感情……それは悪意。濁流のように神に存在した善性は埋もれ流され、神に宿った悪意はかつての優しき神を塗り潰し、そして神は思いついたように神々の世界に戻った。


悪意に突き動かされるまま裏切った存在達と唆した神々を惨殺し、全てを壊し、そこには神を失った世界だけが残った。


神はそれを見て思い付いた。神を失った世界から、3人くらいを見繕って眷属にしようと。


そして眷属と共に、あらゆる世界を蹂躙し絶望に染め上げようと。


悪意と愉悦に染まったその顔は、神自身が神々を惨殺する過程て黒に塗り潰し、特段の絶望を孕んだ者を求めて、数々の世界を弄び始めた、

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