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秘密のクロマル  作者: はなまる
第二章 僕とお姉さんの夏休み
20/96

幕前

本日も改稿しながらキリの良い分だけ、1時間ごとに投稿します。最近すっかりエタりがちな作者ですが、完結済み作品なのでご安心を笑





 僕がお姉さんを助ける。


 あの雨の日に、そう決めた。

 霧が立ち込めるような冷たい雨の中、中学生男子にあるまじき泣き方をしながら決めた。



 僕が(・・)……。僕が何かしてあげたくて、堪らない。


 お姉さんの手が冷たかったら、温めたい。

 お姉さんの手が温かくなれば、それで良いわけじゃない。僕が温めたいんだ。


 僕の抱いているこの気持ちに、あえて名前を付けるとしたら『見当違いな同情』と『自分勝手な独占欲』だ。


 それに、子供っぽい『使命感』が勢いをつけている。


 お姉さんが隣の部屋で、泣いているかも知れないと思うと、居ても立ってもいられない。自分でも制御できなくて、持て余してしまう。


 いったい、僕はどうしてしまったんだろう。まるで、ゲームの中の状態異常みたいだ。


 でも現実には、万能薬もチュートリアルもないし、お助けキャラも見当たらない。やり直しも途中セーブも出来ない。ハードモードでため息が出るけれど。


 

 僕が僕のままでも出来ることが、きっとあるはずだ。

 

 

 


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