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第7話 殲滅の刃の転落2

    


ここはギルドに併設された特別闘技場。

全面魔法で強化されたガラス張りだ。


ギエン達と向かい合う。

俺は地面を蹴りジンの所に行く。

ジンは突然現れた俺にびっくりしていたが、怪我をしているのは知っていたので問答無用で【ヒール】をかける。そしてすぐに元の位置に戻る。ジン以外は何が起こったのか分かっていない。

『お前!!今何をしたっ!!』

ギエンが叫ぶ。

『お前の仲間が怪我をしていたから治したんだよ。怪我をしてたから負けたなんて言われたら面倒だからな!』

ジンは身体を確認する『治っている・・。』

『フン!そんな事しても手は抜かないぞ!!』

『大丈夫。全力できてよ。』

そして決闘が始まる寸前でジンが槍を捨てた。

『ギエン、俺は降りる。』

『何故だ!?チャンスなんだぞ!!』

『まず、奴には勝てん。それに何のチャンスなんだ?俺達のやった事は無かった事にはならん。奴はロウを助けた。俺達は奴に救われたんだ!!戦う理由が無い!!』そう言うとエマも『そうよね、あの方に最悪の事態から救ってもらってのよね。ロウが死んでいたら私達は人殺しになっていた・・・。』

しかしパルは『認めない!私は認めない!私はやるわ!!ギエン!!2人でもやるわよ!!』

ギエンはハヤトに切り込む!!

パルはファイヤーアローを放つ!!

しかしハヤトは既に2人の背後に現れ、

剣と杖を手に持っていた。

ギエンとパルは状況が分からない。

いつの間に?どうして?なんで?訳が分からない。

俺は剣と杖を2人の前に投げる。

『まだやる?』

『あ、当たり前だ!!』

2人が武器を拾っている隙に、ワイバーンを倒したぐらいのファイヤーボールを手のひらに作り出す。闘技場の強化魔法が悲鳴をあげている。

絶句するギエンとパル。

『何だよお前・・・・。』

『そんなのって・・・。』

2人共膝を付いて項垂れた。

ゴルドンが終了の合図を鳴らした。


決闘後、ギルドマスターの部屋に集められた。

殲滅の刃の面々は項垂れて重い空気が立ち込めている。

ロウも決闘を見ていたのでここに集められている。

ゴルドンが口を開く。

『さてお前たち。自分たちのやったことを認めるか?』

『『『『はい・・・。』』』』

項垂れたまま返事をする。

『よし。処分を言い渡す!冒険者活動の永久停止!一年間の強制労働に処す。』

4人は何か言いたそうだったが堪えていた。

そう言ってゴルドンはロウの顔を見る。

『ロウ、俺はこの処分が最善だと思うがお前はどうだ?お前は当事者だお前の意見を聞かせて欲しい。』

ロウが答える。

『殲滅の刃は運が良かったです。』

4人はロウを見る。

『僕は生きてます。もし僕が死んでいたらもっと罪が重かったと思います。

これをチャンスだと思って欲しい!

やり直すチャンスだと思って欲しい!

たから僕が提案する罰はEランク降格。』

『よし!!ロウ!お前の提案を採用だ!!』

『お前ら!!良かったな!!ロウから貰ったチャンスだ大事にしろよ!!』

4人は崩れ落ちロウの足元で泣きながら謝った。

このやり取りを見ていると、恐らくゴルドンとロウは打ち合わせしていた様に思うのは俺だけだろうか?。

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