第一話 プロローグ
初めて投稿します。誤字や脱字、辻褄が合わない所があるかもしれませんがご容赦ください。
『ねえ、今回のテストも全教科満点だったんでしょう?』
『毎回凄いよねー!!今度家にきて勉強教えてよー!』
『何抜け駆けしてるのよー!!』
こんな感じで毎回女子に纏わりつかれて読書の邪魔をされている。
俺は天草隼人、中学3年生。
勉強というより知識を得ることが趣味で四六時中本を読んでいる。
今日は合気道の練習があるので足早に教室を出る。すると目の前に階段から落ちそうになり腕を回している女子と目が合う・・・。
咄嗟に捕まえ身体を入れ替え女子を廊下に突き飛ばす。そのまま俺は階段から転げ落ちていく・・・・。
草の香りと緩やかな風で意識が戻る。
『んっ、こ、ここは?』
身体を起こすと見渡す限り草原が広がっている。
すると突然声をかけられる。
振り向くと仙人の様な白髪白髭のお爺さんがたっている。
『こんにちは天草隼人君。
残念ながらあなたは死亡しました。』
『えっ・・・そうですか・・・・。』
『まだ実感がないようだね、君は女の子を助けるために階段から転げ落ちて死亡したんだよ。』
『あっ、あーーっ!そう言えば・・・。』
『そうですか・・・。』
『ということは、ここは死後の世界ということですか?』
『正確に言えば違うがそういうことにしておこう。』
『さて、君がここに居る理由だが私が呼び寄せた。』
『えっ?』
『君をその年で消滅させるには惜しいと思ったからだ。』
『君は気付いていないかも知れないが、人類稀に見るステータスなんだよ。』
『特に知力はずば抜けて高い。』
『そこで天草隼人君。提案がある。』
『君のいた地球には戻れないが、他の世界で君の力を奮ってみないか?』
『君の活躍を見せてくれないか?』
お爺さんは興奮気味に問いかけてくる。
『あ、あのその世界はどんな世界なんですか?』
『よくぞ聴いてくれた!』
『そこは魔法と剣の世界!!』
『地球の文明からは劣るが君の能力が存分に発揮出来る世界だ!!』
『特に魔法は君の知力に深く関わる!』
『見てみたい!君の知力で使う魔法をっ!!』
『ハァ、ハァ、ハァ・・。』
『だ、大丈夫ですか?』
『すまない、少し興奮した。
ところでどうだろうか?』
俺は答える
『面白そうなので行ってみたいと思います。』
『おおおぉーー!そうか、そうか!!
ありがとう!!たのしみが出来たぞ!』
『さっそくだが、その世界に馴染むようにステータスを調整するぞ。私の権限で色をつけておくからな。ステータスは見たいと思えば見えるぞ。』
『えっと・・はい。』
『それからスキルだ!』
『この世界では一人最高で5個までしか持てないが、私の権限で10個まで増やすぞ!』
『ええっ!!』
『私が最低必要だと思うスキルを7個付与しておいた。あと3個は今でなくてもいいから
好きに選べばいい。』
『なんだか物凄い改造されている気が・・・』
と思っていると、
『さて、準備は終わったが何か質問はあるか?』
『言葉は通じますか?』
『大丈夫だ調整しておいた!』
『お金は存在していますか?』
『金は流通している。アイテムボックスにある程度入れておいた。ちなみに硬貨の価値はこうだ。』
白金貨 1000万
大金貨 100万
金貨 100000
大銀貨 10000
銀貨 1000
大銅貨 100
銅貨 10
『ついでに水と食糧も入れておいたぞ!』
『あ、ありがとうございます。』
『最後に魔法と剣で猛獣と戦うのでしょうか?』
『猛獣だけではない!!身に降りかかる危機や理不尽と戦うんだ!!』
『はい。やってみます。』
『準備はいいか?』
『お願いします。』
『それでは楽しみにしているぞ!』
ここから俺の異世界冒険が始まったのだ。