及川広夢と詰みゲーコンティニュー
桜吹雪が目の前を駆け巡る春。広く澄んだ青空。
多くの同級生と思われる人達が、河川敷を軽快に歩む。
そう、今日は私立吹雪ヶ丘高校入学式。
意外にも早く入学式が終わり、足早に1のDクラスの僕の席へと腰を下ろす。
そして僕は一人優越感に浸った。
「( 小学校も中学校友達作りに失敗して計9年間ほぼボッチ生活を余儀なくされた僕だけど、流石2回も失敗してるとなると反省点もわかってくるんだよね。うん。)」
まぁそういうわけで、僕のリア充ライフが始まっちゃうわけだ。では、非リアの諸君。僕はこれから、高校生活が懸かった自己紹介へと望んでくるからしっかりと僕の勇姿を見届けるように!
「及川君!次及川君だよ!おーいーかーわーひーろーむーくーん!」
「ひゃっ!ひゃい!」
おっといけない自分の世界に入りすぎて、声が聞こえてなかったようだ。
さぁ始めよう僕の高校生活!こんにちはリア充の皆さん!
まず注目すべき点はこのすばらしい返事。これには120点を付けざるを得ないだろう。
ちなみに20点多いのは、みんなの笑いをとれたことだ。なんかぎこちないけど。
「じゃあ、改めて名前と、趣味と今年の目標を教えてもらおうかな」
担任がそう僕に告げ僕が「名前は及川広夢です。」と言い終えた刹那、僕はこう宣言することにした。
「僕の今年の目標は、美少女とお付き合いさせていただくこと!そして僕の趣味はギャルゲーです!」
言い終えると同時に椅子を引き、腰を掛けると担任に向けてほほ笑む。
あぁなんということだろうか。先ほどまでうるさかった教室がまるで誰かが針を落としてもその音が聞こえる位までに静かになり、クラスメイトと視線はまるで磁石に吸い寄せられるかのように僕へと注がれ、その沈黙はさらにたっぷり10秒も続いた。
そんなこんなで登校1日目が終わり放課後なぜか、僕は小中学校を思い出す状況になっていました。
高校生活積んじゃいました。恋愛?美少女?お付き合い?なにそれおいしいのぉぉぉぉぉぉぉ?
* * * * * * * * *
この時の僕はまだ知らなかった。僕の高校生活はこの出来事こそが引き金となり、そして素晴らしい高校生活に変えてくれることを。
そう!ここからが僕の「高校コンティニュー」という物語の始まりだったということに!
なんて、あったらいいなぁ。
どうもかふぅです。初登校でかなり歪な作品、そしてどこかで見たことのある感じになってしまいました。
楽しんでいただけたら、幸いです!こんな作品でも、呼んで下さった皆様!そしてこのサイトの管理人者様に感謝を!