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幸せの“シ”(☆)


今はもう散ってしまった


あの色をまだ覚えています



四つ咲いていました


幸せそうに並んでいました




四年目だから


幸せの“シ”だねって


お気楽に言う私をあなたが笑いました



知り合ってからはもっと長くて


ずっと ずっと


肌身離さず持ち続けているものがあります



ひらひら ひらひら


音も立てずに散ってしまう


思い出の薔薇の花


こればかりは残せないと



私は毎年寂しがるのです


過ぎ行く時と重なるようで


寂しいねって言うのです




来年は五つ


再来年は六つ


どんどん賑やかになっていきます



若さも健康もいずれは失われていきます


だけど欠けた分


いいえそれ以上に


満たしてくれると聞いたのです




小さな街の片隅で


頼りなく二人っきりです


天からの授かりものはまだ訪れていなくて


いつか会いたいねって


まだ夢を見ているところです


一緒に夢を見ているところです




幸せを誇って咲いていた


あの色をまだ覚えています



あなたたちはあなたたちの幸せを掴み


いっぱいに満たしていけば良いのだと


幸せの“シ”が教えてくれました



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