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向日葵と月見草(★)



安心を与えてくれる君に


私は“ごめんね”を繰り返してばかりだ



声援の音色を受けながら


この身一つしか無いのだからと


己を奮い立たせたりなんかして




ただ ひたすらに走らせるばかり


この想いと この筆と


綴り 連ねて 馳せるばかり



私は何も返せないのに


返せないのに




愛してくれてありがとう


息が詰まるくらい 抱き締めて


求めて 求めて


委ねるばかり



愛してくれてありがとう


いつだって言葉にはできないまま


書いて えがいて


示してるつもり



こんな自己満足


君は何故呆れないの




優しさを与えてくれる君へ


私は涙を見せるばかりだ



君が欲しいのはこっちじゃないと知りながら


“不器用でもいいから笑ってよ”


そんな声が聞こえているのに




上手く作れないよ


困ったよ



だけど 作り物なんて要らないでしょうと


正当化なんかする 独り善がり




君は紛うことなき向日葵で


光の射す方を向いて咲くよ



咲かないこちらを見るのは何故?


何も返せないのに


返せないのに




昼に咲けない私は 私は……


この際うんと美化して


月見草を名乗ってみようかな



もう少しだけ待っていて?


きっと叶わないけど


叶わないけど




今夜ちょっぴり笑えたのは


君が寝息を立てる頃




笑ってあげたいよ


見せてあげたいよ


上手く出来なくて ごめんなさい



喜んでいるよ


微笑んでいるよ


この胸の中では……


ねぇ 届いてる?




満たし 与えて 育ててくれる君へ


遅すぎる子守唄なんか奏でてみるよ



私も何も返せないのに


返せないのに



こんなに不器用で仕方ないのに


眠る向日葵きみは何故 笑っているの




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