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ガリ勉の俺がエロゲーの竿役に転生したが童貞すぎてラブコメは無理  作者: 揚羽常時


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第83話:夏の気配


「こんふど~。無明のみなさーん。今日も元気に入滅してるー? 不動ミヨだぞー」


 で、三日後。俺もめでたく退院して、学校に行くより先に不動ミヨの配信を見ていた。アーカイブの奴な。今日から普通に学校にも復帰。ヒロインたちは俺を心配していたが、別に不治の病にかかったわけでもあるまいに。そうして動画を見ながら電車に揺られ。俺は普通に登校。していたつもりなんだが。


「アークヤッ!」


 ニコニコ笑顔のマキノに捕まった。彼女にも経緯は話しているし、俺のことを心配してくれて見舞いにも来てくれた。だが納得はしていないらしく。彼女は俺が心配でたまらないらしい。で、俺と腕を組んで学内を歩く。まるで「九王アクヤは自分のモノだ」と主張するように。面白くないのは男子連中。彼らにとってマキノは神。グラビアで何度もG行為するほど神ってる存在。そのマキノが俺とイチャイチャしているのだ。俺でも殴りかかると思う。


「でさー。アクヤ。先週の撮影だけどー」


 その事に気付いていないはずもない。どころか俺より把握しているだろう空気の読めるマキノが気付かないはずもない。けれどソレをあえて無視している。まさに俺以外どうでもいいかのように。


「アクヤ。アークヤ?」


「ん? ああ? なんだ?」


「ボーッとしてるけど大丈夫なん?」


「大丈夫だぞ」


「症状が重かったとか」


「完治してるので心配いらん」


「嘘ついたらハリセンボン飲ませるからね?」


 それは針を千本か? それとも魚?


「しかし汗ばむな」


 七月の頭。すっかり夏模様。俺も半袖に着替えていた。っていうかマキノの御立派なモノが圧倒的な主張をしていて怖い。しかもそれを押し付けられている俺の腕が幸せ。


「あーしのおっぱい気になる?」


「そりゃなぁ」


「…………ヒソヒソ(アクヤにならいいからね?)」


「持ち帰って検討するよ」


 だからもうちょっとこうな。ヒロインとしての自覚をもってだな。この世界がエロゲーだと知ってるのは三人だけだけども。


「ところで試験勉強はしているか?」


「も、もちろん。シテルニキマッテルッショー?」


「してないんだな?」


「だってグラビアの撮影で忙しいし」


 言い訳になってねぇ。


「今日からするぞ。図書室でカンヅメな」


「嫌っしょー。勉強したくないっしょー」


「最低限高校くらいは卒業しておけ。グラドルだってずっとできるわけじゃないんだから」


「お母さん稼いでくれてるし」


「ニートになる気か?」


「いや、その、アクヤがさ? 仕事紹介してくれない? あ、結婚する?」


「せめてもうちょっと段階を踏め」


「アクヤのところに永久就職するからさー。ねー。いいっしょ?」


 まったく良くは無くて。


「とりあえず一学期の復習からな。放課後は空けておけよ」


「アクヤのオニチク!」


「それは鬼畜きちくって読むんだよ」


 さすが私立アルケイデス学園の六組。常識外れにもほどがある。


「はー。不動ミヨちゃん萌えー」


「アクヤの浮気者~」


 そもそも恋人いないから浮気は成立しないのだが。


「アクヤってどんな子が好きなの?」


「おっぱいが大きくて頭のいい女」


「…………」


「頑張れよ」


「なんでよー……」


「俺に気に入られたいなら勉強くらいしろ」


「頭関係ある?」


「恋愛と勉強の両立できないアホ女と付き合う気無いから」


「うー、じゃあカホルがいいの?」


「まぁ……なぁ……」


 ピンク髪で爆乳で頭良くて。まさに理想のエロゲーヒロイン。俺には関係ないけどな。


「ところでお前は本気でおっぱい大きいな」


「興奮しちゃう?」


「当たり前だろ」


「そ、そっか。それは何より……」


 そうしてマキノと二人イチャイチャしながら教室に入ると。


「……むー」


 またこっちはこっちで不機嫌そうな女子。


「何かしたか?」


「ふんだ。アクヤくんのおっぱい星人」


「言い得て妙だな」


「認めないでよー」


 じゃあ何と答えればよかったのよ?


「愛してるぜホムラ。とか?」


「精進しろよ」


「アクヤくーん」


 抱き着くな暑苦しい。既に夏だ。薄着の季節。もちろんホムラは入念に偽乳を隠すんだろうけど。


「ところで試験勉強だが……」


「何も聞こえませーん」


「お前も図書室でカンヅメな」


「お前もって……あとは?」


「…………」


 俺は逆の隣を指差す。そこにいるのは小比類巻さん。


「あたしたち成績最悪だからねー」


「あっはっはー。もう笑うしかないっしょー」


 このバカどもに平均点を出させる。それが俺の使命だ。


「ところで21プロの件は」


「そろそろ所属に向かって動く頃ですね。とりあえず今はサプライズをしなくて、真っ当にチャンネルで所属を発表して、新しいチャンネルに導線……みたいな?」


「書類はリーガルチェックしてるから大丈夫だとは思うが……」


「21プロなら無茶苦茶なことはしないと思うよ」


 そこは俺も信頼しているが。


「にしても」


 空調の利いている教室で、ぐで~んと伸びるホムラ。


「夏だねー」


「夏だなー」


「夏っしょー」


 三人とも汗のにおいが気になる季節。一応対処はしているが、それはそれとして。かく汗は止められず。化粧とかも問題になるんだよなー。神美少女のホムラたちには関係ない話だけど。


「あ、放課後勉強な」


「「えー……」」


 この道だけは譲れない。


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