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ガリ勉の俺がエロゲーの竿役に転生したが童貞すぎてラブコメは無理  作者: 揚羽常時


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第77話:エモグロビン過剰


「こんふど~。無明のみんな。今日も入滅してるー? 不動ミヨでーす!」


『入滅しに来た』

『入滅とは』

『エモグロビン摂取に』


「ありがとー。ありがとー。配信前のリクエストで二曲ほど覚えて来たから楽しみにしててねー」


『リクエストした』

『俺もした』

『おっさんは助かってるよ』


 そんな感じで、不動ミヨの生配信は始まっていた。俺は自分の部屋でスマホで視聴。今はホムラは自分の部屋で、配信作業をしているだろう。俺が立ち入っていい領域ではない。コヲリがデザインした不動ミヨがニコニコ笑顔で動いていた。


「友達が模試受けるって言ってさー。現役JKって忙しいんだよねー」


『わかる。おっさんにもそんな時代があった』

『過去形だけどな』

『社会でもテストはある』


「なわけで、今日歌う一曲目だけどさ。あたしちょっと感動しちゃって。これ昭和に歌われていたとか神じゃない?」


『神』

『俺の初恋』

『っていうかミヨミヨが神』


「そんなわけで一曲目。ひまわり息子。純情な男の子の恋を聞いてね?」


 そうして一曲目のアカペラを歌いだす。もちろん萌え声だ。聞いていて癒されて、ついでにおっさん連中にも受けがいい。感動してスーチャが立て続けに投げられる。


『尊いよー! ミヨちゃん神だよー! エモグロビン過剰で過呼吸になりゅううう!』


『来たぞ綾女氏』

『アヤメルガチ勢過ぎる』

『さすがエモグロビンの立役者』


 既に「不動ミヨの歌はエモグロビン過剰で過呼吸に陥る」という反応は一般的で、ネットミームになっている。偶然綾女テイルが言った一言がここまで浮動ミヨをバズらせたのだ。


「――♪ ――♪ ――♪ ふう。気持ちよく歌えたよー。ありがとー。あと綾女さん歌っている最中に赤スチャ投げないで。反応できないから」


『いいよー。ミヨちゃんの歌声聞くだけで私助かるからー』


『俺らにも反応ください』

『ミヨテイ。推せる』

『↑テイミヨに決まってるだろうが』


 いや。同じだから。BLと違ってリバ無いし。


「っていうかどうだったあたしの歌。感想お願いしまーす」


『充実な人生』

『永遠の勝利者』

『富山の大将』


 どこの海軍大将の褒め方だ。


『っていうかどうやって練習してるの?』


「練習っていうか。歌っている最中にテンション調整するんだよ。イメージ自体は歌う前に固まるでしょ?」


 俺にはわからない領域だ。でも歌の上手い人ってそんなもの?


『ミヨちゃーん! 二曲目歌ってー!』


「スーチャで催促しないで。赤色じゃなければいいって話でもないんだよ?」


『アヤメル今日も素敵です』

『キャラ崩壊も甚だしいがな』

『それがミヨテイってもんだろ』


 そうして配信は続き、二曲目のアカペラも歌い終わり、雑談して配信は終了。実は俺も上限赤スチャ投げていたり。既に登録者十五万人を超えているので、一回の生配信でも相当稼げる。愛スール先生の仕事も入っているし、こりゃ借金返済も視野に入るか?


「じゃあねー。今日はここまで。無明のみんなに大日如来の加護があらんことを。テックスのフォローとチャンネル登録、高評価も忘れずにね?」


 そうして配信終了。その後ホムラは俺の部屋に来た。


「アクヤ様ー」


 ギュッと俺を抱きしめて、胸板に頬を擦りつける。


「どうした。甘えたりなんかして」


「エモグロビン過剰です」


「俺にそれを使うのな」


「っていうかおかしいよネット。なんで五万とか投げれるの」


「そりゃホムラが魅力的だからだろ」


「アクヤ様もそう思ってくれる?」


「まぁ。そりゃな。極上に可愛いし」


「その……ですね……」


「言うのはタダだぞ」


「キスしませんか?」


「いいけど。ファーストキス?」


「多分」


「なんで確率問題?」


「いや、赤ちゃんの頃に親にされてないかなって?」


「それはノーカンの奴な」


「じゃあアクヤ様が初めてだ」


「俺でいいのか?」


 後悔することになるぞ。人公アルシと付き合うことになったら。なんで俺にファーストキスを捧げたんだろうってな。


「後悔だけが人生だぞ?」


 言い得て妙だがそれパクリだろ。


「なわけでー。あたしはアクヤ様にキスしてほしいの」


「まぁいいけど。本当にやっちゃうからな。遠慮とか無しだぞ?」


「もっちろん。ちなみにアクヤ様はファーストキス?」


「…………」


「その沈黙で分かっちゃったな。誰と?」


「…………カホルとマキノ」


「お姉ちゃんは?」


「まだ」


 ハグはしたけど。


「じゃああたしで三人目だ」


「そう相成るか」


「アクヤ様は気にしなくていいよ? カナッペだとでも思ってさ?」


 思えるか。二條ホムラのキスなんて俺にとっては国宝級だ。そもそもホムラが人間国宝だ。その歌声は天上のモノで。その声は萌えボイス。可愛くて細くて。おっぱいは無いけど。でも紳士の俺にはちっぱいも性欲の対象。


「なわけでー。キスして」


「ん……」


 仕方ないので覚悟を決めてキスをする。ホムラの唇は甘くて、とてもクラクラする。カホルやマキノの時も思ったけど、なんで女の子の唇って甘いんだろうな。


「セクロスする?」


「御遠慮します」


「あたしがアクヤ様の性奴隷って忘れてないよね?」


「最近忘れ気味かもな」


「あたしはアクヤ様のオナホだからね?」


「あんまり強い言葉を使うな」


「アクヤ様と寝ると捗るんだから」


 何がっていうかナニがか。


「まぁ俺が寝てからしてくれ」


「さっさーい」


 ギュッと俺を抱きしめる。


「じゃあ寝るか」


「テキーラみたいに溶ける真夏の夢だね」


 真夏ってほどの季節じゃないが。六月入ってるから夏ではある。春アニメも佳境だ。


「さて、寝ましょ寝ましょ」


「アクヤ様のヘタレ」


「煽っても何もしません」


「お仕置きも?」


「お仕置きにならんだろ」


「ちょっとマゾいかなーとは思っていて」


「配信では言うなよ」


「まーそうだよねー」


 綾女さんは俺のこと警戒しているみたいだけど。


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