第46話:テスト前
「ふい」
五月もそこそこ過ぎ。いつものように性奴隷たちとイチャイチャしながらこれでいいのか考えてはいたのだが。思ったよりヒロインたちは人公には関心を持っていないらしく。このままではあかんと思っているんだけど。それはそれとして俺自身にも問題はあって。とりあえずは中間テストまで勉強を優先する。息抜きにゲームもするけどな。
「……アクヤ様……お茶はいりませんか?」
「ああ、コヲリか。そうだな。貰おう」
「……はい。……誠心誠意淹れさせてもらいます」
筋トレとアニメ視聴。それが終われば勉強と息抜きのゲーム。適度に楽しみ適度に鍛える。これが上手くいく秘訣。
「コヲリは勉強しなくていいのか?」
「……していますよ」
「不動ミヨの活動まで押し付けてすまんな」
「……謝らないでください。……アクヤ様のおかげで私は絵を描けるのです。……それを幸せに思えど負担にはなり得ません」
「実際に不動ミヨは可愛いしな。よくあんな解釈が思いつくものだ」
不動明王の美少女化。そういうのって俺には不可能だから。
「ま、勉強と両立程度にはしろよ」
「……アクヤ様は趣味と勉強を両立なさっていますものね」
「勉強しないと不安になるんだよ。この偏差値社会に毒されているとも言える」
ところで、だが。
「人公とは勉強会とかしないのか?」
「……向こうから提案されれば拒む理由もありませんけど。……今のところは」
まあゲームでも人公の成績はそこそこだったし。心配もいらないか。俺は俺で勉強するだけだ。
「……アクヤ様。……お茶でございます」
「ああ、ありがと。デカフェか?」
「……ええ、……睡眠を妨げてもいけませんし」
カフェインなしの紅茶。その心遣いが有難い。
「……その……勉強にお疲れなら……私を抱かれてもよろしいですからね?」
それだと猿になって終わるんだが。あと今日は既に四ラウンドKOしているので。
「コヲリって好きな人いるか?」
「……好きな人……ですか」
「ああ、すまん。下世話な話だよな。聞かなかったことにしてくれ」
「……その……いますけど」
「そっか。じゃあソイツのために処女はとっておかないとな」
人公の幸せ者め。羨ましいなぁ。いっそ寝取って……いかんいかん。竿役だからってヒロインを不幸にすることだけは。だがコヲリに好きな人がいるなら、なおさら俺が抱くわけにもいかないし。ままならないなぁ。この世って。ヤサイ人と違って満月を見なくても地球人はサルになれるのだ。
「さて、困った」
「……分からない問題が御有りで?」
「中々難解な問題でな」
「見せてもらっても?」
ああ、いや、問題集の話ではなく。とは言っても俺がエロゲーの竿役で、コヲリを不幸にするための存在なんてどう言えば。
「……あの、……本当に私のことを……女として見ていませんか?」
「まぁそれはそうだな」
「…………」
そこでシュンとされると俺としても抱きたくなってしまうのだが。
「よし」
とりあえず勉強は止めだ。このままコヲリと一緒にいても発情してしまう。股間のブツは反応しないが、煩悩が振り払われるわけでもなく。
「寝るか」
「……アクヤ様。……私とご一緒に」
「もちろんだ。お前を抱きしめながら寝るのってとっても至福なんだよな」
「……本当……ですか?」
「虚偽なら虚偽でもいいんだが」
「……アクヤ様は意地悪です」
はっはっは。残念だったな。
「とにかく。コヲリは俺と寝てもらう」
「……セクロスありきで?」
「なしきで」
「……アクヤ様って紳士すぎて」
「偉いだろ?」
「……むしろエロいです」
そっかー。エロイのかー。実際にカホルとかマキノは俺の腹筋を舐めたがったりするしな。女子から見ると九王アクヤの身体ってエロイのか?
「むぎゅ」
集中力が乱れたので、これ以上の勉強は無意味だろうと割り切り。俺はコヲリを連れてベッドに寝転んだ。はぁ。コヲリって抱きしめるといい匂いがするんだよなー。
「……ボディソープの匂いですが」
女の子ってだけでいい匂いがするんだよ。実際に俺はクラクラしていた。本当に、コヲリはエロイ。Dカップのおっぱいとか大きすぎるだろ。その胸に顔を埋められる俺がどれだけ幸せ者だよって話で。
「はー。コヲリのおっぱい」
「……あの。……カホルちゃんほど大きくなくて申し訳ないのですが」
「……十分だ。……俺はホムラのおっぱいでも顔を埋める男だぞ」
「……ホムラちゃんを愛していただき姉として感謝奉ります」
「まぁ別に大きさだけがおっぱいじゃないってことだな。それにコヲリっておっぱい弱点だろ」
「……わかりますか」
「俺が触れると可愛い声出すからな。どこが敏感なんだ?」
「……ええと、……その、……先っぽです」
「ブラしていてもか?」
「……擦れると……あん♡」
「可愛い声だな」
「……根が淫乱なので。……アクヤ様に嬲られたいのです」
「それは却下で」
****
【二條コヲリ視点】
「……もう……可愛い人」
そうして私を抱きしめて、アクヤ様は眠りにつきました。私がどれだけ性欲を高ぶらせているのか。それさえも理解せずに。
「……はぁ……はぁ……アクヤ様ぁ♡」
きっと今私はメスの顔をしています。アクヤ様に惚れこんで。惚れ切って。彼の性奴隷だということも忘れて。男に発情するだけのメスになっています。
「……ん♡」
手が股間に伸びました。何をするかって? 決まっているじゃないですか。
「……アクヤ様。……愛しております。……私の処女はアクヤ様に捧げます」
それだけは確固として私の中にありました。男子に告白されることは多々ありましたけど、そのどれもに私は何とも思っていなくて。何故だろうと思っていました。けれどアクヤ様に出会ってわかりました。私はたくましいオスを捜していたんです。私に優しくて、紳士で、けれど抵抗しようとしてもできない圧倒的なオスに。
「……アクヤ様。……アクヤ様に全てを捧げます」
彼には御恩を幾らでも受けました。私の絵画の欲求にも応えてもらいました。であれば私も身体を差し上げるくらいはしなければなりません。
……そうじゃないと……私は。




