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ガリ勉の俺がエロゲーの竿役に転生したが童貞すぎてラブコメは無理  作者: 揚羽常時


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第40話:マキノはちょっと我儘に


「ふっ」

「ほっ」

「はっ」


 俺はテニスラケットを振って、相手から点数を取る。ところでなんでテニスの点数ってあんなに摩訶不思議なのか。普通に一ポイントとか二ポイントとかでもいいと思うんだけど。まぁそれは行ってしまえばカードゲームの一の桁と十の桁の数字もいらないんじゃないかとかは思うんだけど。後マージャン。


「ありがとうございました」


 そうしてテニスをだいたい理解して、部長から積極的に入部を勧められながら、それを謹んで辞退。そのままテニス部のシャワールームを借りて汗を流し。今日は仮練習の最後の日で、それも満足したので早めに帰る。もちろん隣にはマキノがいて。


「アクヤ?」


「どうかしたか?」


 待遇改善に詰問があるなら聞くが。


「ちょっとこれからデートしない? 放課後デート」


「俺とでいいのか?」


「アクヤだからいいの」


 まぁそういうことなら、こっちから拒む理由も無いわけで。


「ちょっと遅れる」


 とだけメッセージを打って、カホルとコヲリに連絡。そのまま庵宿区まで足を延ばす。


「うーん。美味し。クレープ」


 クレープが食べたい、というマキノのリクエストに応えて、庵宿区のトレンドのクレープを食べていた。一応自撮りもしているがアウトスタグラムには載せないらしい。制服を着ているから自重しているのだろう。グラビアアイドルをしているのだ。どこで特定民が食いつくか分からない。たしかマキノのグラビアが載るのは来週だったか? カメラマンも興奮しているようで「出来るだけ早く世に出します!」とか言っていた。まぁマキノがエロイのは今に始まったことでもないんだけど。


「あのね。アクヤ」


 はいはい。


「お礼におっぱい揉んでいいよ?」


「その気になったらなー」


「ダメ。今揉んで」


「この衆人環視でか?」


 警察が来るぞ。


「いいから揉んで。揉んでくれなきゃ帰して上げないよ?」


 俺が。マキノの。爆乳を?


「そういうのは好きな人と」


「アクヤが好き」


 んなわけねー。金だけの関係だろ。


「そうだよ。金だけの関係。だからアクヤはあーしを好きにしていいの」


「放置プレイというのもあってだな」


「釣った魚にエサを上げないのは鬼畜の所行だと思うわけ」


「そもそも俺に胸揉まれて嬉しいか?」


「超嬉しい」


 あ、さいで。


「ほら、太モモも触っていいよ?」


 マキノは俺の手を取って、太ももに宛がう。すべすべした女性の肌に俺の脳はクラクラ。そのまま太ももを撫でながら、手が勝手にスカートの中へ。パンツの感触が手の平に伝った。


「ノーパンになろうか?」


「それはご勘弁」


 俺としても御免だ。


「言っとくけど、あーしたちにも性的欲求ってあるからね?」


「あーし……たち?」


「カホルとコヲリとホムラも、ってこと」


「そりゃ性欲はあるだろうよ」


「みんなアクヤを想っているの。だからアクヤが手を出さないのは鬼畜の所行」


 うん。まぁ。それが虚偽だとは思うんだが。あの三人は金で人権を買われた存在だ。俺の性奴隷。金で身体を買った俺に好意的な感情などあるはずもなく。


「じゃあせめてキスして?」


「キス……ですか」


 カホルとはしたが、それも童貞にはキツイ所行。


「十二万円分のキス。あーしと寝ないにしてもキスくらいできるっしょ?」


 ギャルギャルしい見た目に納得できるのかイメージ通りなのか。マキノは俺に積極的だ。こんな童貞に何を期待している?


「アークーヤー?」


「じゃあキスするぞ?」


「カマン」


 そうして俺はマキノの唇を奪った。チュッと少しだけ唇を重ねて、そのまま離す。


「~~~~~~ッッッッ!」


 自分が何をしたのか自覚して、顔が真っ赤になってしまった。


「やればできるじゃん」


「ふふふ、これでも限界だぞ」


「あーしは嬉しいよ?」


 俺がダメなんだよ。さすがに抱くのは厳禁だが、キスくらいはいいよな? 人公アルシ。お前も許してくれるだろうか。この世界の主人公である人公アルシだけがヒロインを幸せに出来る権利を有しているというのに。そのヒロインのキスを奪ってしまった。


「何がアクヤを躊躇わせているの?」


「まぁ色々ございまして」


「ほら。おっぱいでも揉んでリラックスするっしょ?」


 余計捗るわ。これは家に帰ったらトイレ直行で五ラウンドKOだな。


「でも授業中のあーしのパンツ見たっしょ? 何も思わない?」


「おかずにはなる」


「抱いていいんだよ? あーしのことは男の株を上げるアクセサリーみたいに思ってさ。衆人環視の中で俺の女だって主張して胸を揉むとか」


 どこのヤクザとそのイロだ。


「あーしはそういうのに憧れるんだけど」


「もっと自分を大切にしてくれ」


「アクヤがあーしを大切にしてくれたら考える」


「大切にしているだろ?」


「こんな金言を送りましょう」


 はいはい。


「優しさは愛じゃない」


 なら余計都合はいいな。ヒロインは主人公のために存在する。であれば俺が優しいのが愛じゃないなら、それはとても都合がいい。


「本当にアクヤはどうやって性欲処理してるの?」


「あんまそういうことは理解が無いというか……」


 嘘だ。裏では何度も何度もやっている。そもそも朝三暮四ってなんだよ。どんだけ出るんだよ俺の液体。暮れに四回ってことはカホルとコヲリとホムラとマキノと一回ずつやっても適量だということだ。どんだけ絶倫なんだよ九王アクヤ。


「G行為はしてるんだよね?」


「適当に。そこそこな」


「カホルとか使わないの?」


 中古にするわけにはいかないし。そんなことは人公アルシも望んでいない。


「もしかして処女厨?」


 そうと言えないこともない。


「初夜とか大事にするタイプ?」


 それも否定はしない。ただ、そういう云々より、ラブハートの世界では、絶対的に正しいのは人公アルシであって、俺は悪役にして竿役のモブなのだから。


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― 新着の感想 ―
まだ序盤なのかもしれないけど、アルシに危機感がないのと、アクヤが彼女達をアルシに譲ることを全面的に受け入れてて、もう少し互いに歩み寄ってギスりあって欲しいなー、そしたら一瞬で決着ついちゃうか。
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