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ガリ勉の俺がエロゲーの竿役に転生したが童貞すぎてラブコメは無理  作者: 揚羽常時


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30/55

第30話:なにか忘れている気がするのだが


「うーん」


 週末の事。マキノと一緒にグラビアの撮影も終わって、俺は部屋に戻っていた。そうしてラリルトリオとマキノと一緒に飯を食って。その後は日課である筋トレ。腹筋と腕立て伏せを千回ずつ。この身体は鍛えれば鍛えるだけ筋肉がつくからいいよな。只野ヒートの時なんてガリガリもいいところだったのに。


 ところで明日はカホルが人公と映画デートをする日だ。俺的には是非とも人公の頑張りに期待したいところ。やっぱりヒロインは幸せにならないと。それも主人公と仲良くなるのが一番。


「そのー。アクヤ様……」


 で、俺が筋トレを終えて汗を拭いていると、カホルが話しかけてくる。明日の予定で何かあるのか……と思ったが。


「ちょっと汗を舐めていいですか?」


 思ったより上級者な提案が来た。


「舐めるのはいいが」


「あはぁ♡ ありがとうございます♡」


 そうしてカホルは俺に近づき、その腹筋に流れている汗を舐め始める。ほぼ変態の所行だが、彼女にとっては御褒美らしい。


「ん♡ ちゅ♡ ちゅぱぁ♡ れろ♡」


 バッキバキに割れている俺の腹筋。その腹筋に流れる汗を舐め取るカホル。その舌は俺の身体を這って、そのまま胸板まで来て、首筋へと到達する。俺の汗をどこまでも舐めたいという感情が溢れ出し、そうして唾液が俺に纏わり。


「はい。そこまで」


 首筋を舐められると俺としても対処が難しいので、ここで終わり。


「じゃあせめてアクヤ様の汗を拭いたタオルをください」


「おかずにするのか?」


「はい♡」


 そっかー。即時肯定かー。


「アクヤ様の汗♡ 男らしい汗です♡」


「ああ、じゃあ好きにしてくれ」


 そうして俺はシャワーを浴びるために浴室へ向かう。今日はカホルと添い寝するターンで、そのカホルは俺のタオルに夢中。なにやら高い声が聞こえてくるが、きっと気のせいだろうと俺は十字を切った。で、何をどうするでもなく。


「ふい」


 シャワーで汗を流して、そのまま入浴。はぁ。いい感じ。ただなぁ。何かなぁ。忘れている気がするんだよな。何だったかなぁ?


「明日はカホルが人公と映画デート……か」


 仲良くなるのは一向にかまわないのだが、あのデートってたしか途中でチャラ男に絡まれるんだよな。で、人公が勇気を振り絞って撃退。そうしてカホルがキュンとなるイベントだ。まさに王道。エロゲー主人公はやるときはやるんだという典型。であれば心配することはないはずなんだが。どこかでそれに疑問を持っている自分もいる。思い出すのはホムラを詰っていた人公の姿。責任転嫁して自分のミスをホムラに押し付けようとした人公。そこでちょっとだけ懸念を持って。風呂上がり。俺はカホルに聞いてみる。


「なぁカホル」


「あ、はい。何でしょうか?」


「明日のデートさ。俺が尾行していいか?」


「構いませんけど。何か不穏な点でも?」


「ちょっと嫌な予感が」


 なんも根拠が無いので、俺から言えることはそう無いのだが。


「じゃあ庵宿区の駅で待ち合わせをしているので、そこに付いてきてくださると」


「すまん」


「いえいえ。アクヤ様が護衛につくなら三百人力です」


「多分大丈夫だとは思うんだが」


 膨らむ懸念が消えてくれない。


「はー。では今日も添い寝ですか?」


「ああ、頼む。一緒に寝てくれ」


「そのー。セクロスも無し?」


「そういうのは俺以外とやってくれ」


 例えば人公とか。


「女の子は逞しい男性に滅茶苦茶にされたいんですよ?」


「残念だったな」


「アクヤ様は意地悪です」


 はっはっは。そうして俺たちは寝室に行き、一緒に添い寝して、そのまま。


「はぁ。カホルの身体は最高だな」


 ギュッと彼女を抱きしめて、その柔らかい身体を堪能する。いい匂いがして、頭がくらくらする。朝三暮四をしていなければ、そのまま襲っていただろう。


「その。アクヤ様……」


「どうかしたか?」


「私を抱いてくださらないのはよくわかりましたけど……」


 まぁな。


「キスも……ダメですか?」


「キス……ですか?」


「キス……です」


 カホルの顔は真っ赤になっていた。おそらく清水の舞台から飛び降りる覚悟で言ったのだろう。それに応えられるかと言われると、なかなか難しく。


「それも好きな人にとっておいた方がいいような」


「私は。アクヤ様と。キスが。したいのです」


 一語一語区切って、そういうカホル。俺が彼女を抱きしめて爆乳を胸板に押さえつけているのだが。このままキスをすると最後まで行ってしまいかねない。


「私じゃ不足ですか?」


「そういう聞き方はズルい」


「あ、ごめんなさい……」


 シュンとなるカホル。しかしキスかぁ。キスねぇ。してもいいというか俺としてはめっちゃしたいのだが。


「いい……のか?」


「私がアクヤ様としたいんです」


 同じことをまた言うカホル。


「じゃ、じゃあ、よろしく」


 俺が遠回りに肯定して、そうして真っ赤になっているカホルが俺をすぐそばで見つめる。というか抱き合っているんだから、顔が近いのは必然。多分俺も顔が真っ赤になっていると思う。


「アクヤ様……」


「カホル」


 そうして二人の唇が近づいて。


「ん」


「ん」


 俺とカホルはキスをした。ついばむような軽いキス。それだけで俺の股間はシンギュラリティ。さすがにここでカホルを襲う真似はしないが、ちょっと性欲を持て余しているのも事実で。なんで九王アクヤってこんなに性欲が強いんだろうな?


「んッ」


 さらにカホルが俺にキスをしてきた。もうどうにも止まらない。


「ッ。ちゅ。はぁ。はぁ」


 性的に興奮しているのは俺だけじゃないらしい。カホルもまた興奮しているようだ。とはいえその処女は人公に捧げるべきもので、俺が頂いていいわけじゃ無いのだが。ままならないなぁ。エロゲーの竿役って。


「アクヤ様。アクヤ様がお眠りになられた後、ここで私を慰めていいですか?」


「好きにしてくれ」


 カホルのG行為は興味あるが。ここはいっそ寝たふりをして彼女のニーオナを観賞するか? それもアリではあるんだよな。カホルは俺の性奴隷だから。


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