第106話:そして三人目
「えへー。えへへぇ」
で、そのままホムラは学校で俺の女と認知され、ソレを嬉しそうにホムラ自身が受け入れていた。
「アクヤくん。クレープ食べに行こうよ。奢っちゃうからさ」
「アクヤ♪ じゃああーしも」
「クレープは俺が奢る」
「決まり! じゃあアクヤくん一緒に行こうね」
「あ、アクヤ。あーしとも腕組んで?」
そうしてホムラとマキノを左右に侍らせて、俺は駅へ向かって歩く。
「アクヤくん♡」
「アクヤ♡」
もはや学校公認で俺とホムラとマキノはイチャイチャしてた。もちろん面白くないのは他の男子で。
「宗教裁判を」
「テロ組織に連絡を」
「天罰は何時訪れる?」
「彼の者に神罰を……」
とまぁ散々で。恐ろしく鋭い舌鋒。俺じゃなきゃ見逃しちゃうね。
「…………」
帰る途中、人公に出会った。憎悪の瞳で睨みつけられたが、まぁ知ったこっちゃないね。既にホムラは俺のモノだ。
「アクヤくん。早く帰ろ?」
「クレープを食べに行くっしょ」
それに異論はないのだが。そうして電車に乗って松上通りのクレープ屋まで。そこでえっらい長い注文をする二人とは別に「チョコバナナで」とだけ提案する陰キャの俺。
「…………」
注文が終わって、そのままクレープを受け取り、歩きながら食べていると。スマホを見てホムラが顔をしかめていた。
「どうかしたか?」
「人公くんがメッセージを送って来てる」
「ブロックしろ」
「まぁそのつもりだし」
あっさりと人公のアカウントをブロックして、そのままスマホをポケットに入れる。
「クレープは美味しいな」
「アクヤくんと一緒だとさらにね」
「アクヤの金で食べるクレープは最高っしょ」
それは褒められてんのか?
「べた褒め」
「べた褒め」
ああ、さいですか。
「で、アクヤ的にはどうなの? あーしとホムラって」
「とっても可愛い女の子。」
「もう。もう。アクヤくんはズルいぞ」
実際にズルいのだろう。別にそれをどうこう言う理由も無いし。
「アクヤ様♡」
「何か?」
「今日はあたしと寝てね?」
「まぁいいが。何をするかだけ教えて貰っても?」
「いいこと♡」
こりゃ暮れの四回は必要ないな。
「アクヤ様って何でそんなに魅力的なの?」
「知らんわ」
実際に知らないしな。クレープをモグモグ。
「えへー。アクヤ様ー」
「アクヤ。あーしも」
「もう好きにしてくれ」
俺としてはホムラが元気になればそれで十分だ。
「今日のご飯は焼きサバです」
で、当たり前のようにマキノが一緒にいて、五人で飯を食べる。今日は白米と焼きサバ。それからお味噌汁。うーん。焼きサバって何でこんなに美味いんだろうな。ここまで美味しくなければ漁師に取られることもなかったろうに。まぁ美味しい方がいいんだが。俺としては。そして食事の後は。
「ふっ! ふっ! ふっ!」
既に日課となっている筋トレ。俺としては筋肉がつくだけで嬉しい。アニメを見ながら筋トレに励む。そうして筋トレを続けた後、プロテインを飲んでタンパク質を補給する。うん。この瞬間の希少さよ。
「で、ホムラは分かって言ってんのか?」
「えーと。まぁ」
まぁそれなら何も言わないが。
「じゃ、先に風呂入るから」
「一緒に入りませんか?」
「入るのは……それはいいんだが」
「アクヤ様のお背中を流します」
「ありがとな」
「その言葉はアクヤ様にこそ贈りたいです」
「俺は何も…………してないわけじゃないか」
「ええ、いっぱいしてくれました」
そうして俺とホムラは一緒に風呂に入った。
「アクヤ様のって……やっぱり大きいですよね?」
「お恥ずかしい」
「いえ、男らしくて素敵だと思います」
だったらいいけどさー。
「その。苦しそうですね?」
既に活ホッキしているしな。ビンビンにおっ立っているのだ。そりゃ女子からしたら軽蔑の対象だろう。
「いえ、軽蔑とかそう言うのは。ただお苦しいならお手伝いしますけど……」
「じゃあお願いして……」
そうしてレディファイトして、それから。
「えと、カホルから貰ったんですけど。どうですか?」
子宮のあるあたりの下腹部。そこにデコレーションされたハートマークと『アクヤ様専用』の文字。タトゥーシールが流行ってんのか?
「本当に俺とで大丈夫なのか?」
「アクヤ様のモノになりたいです」
「まぁ別に拒否するモノでもないんだが」
「その……キスしていいですか?」
「ああ、構わんぞ」
「ん♡ ちゅ♡ アクヤ……様ぁ♡」
そうして俺とホムラのシルエットが重なる。
「アクヤ様♡ アクヤ様♡」
ホムラは心の底から嬉しそうだった。
「まるで俺を愛するように……というか事実その通りなんだろうが」
「アクヤ様の……大きいです♡」
多分器量のことを言っているんだろうな。そうに違いない。
「ホムラも気持ちいいぞ」
あくまで抱き心地のことな。
「今日は朝まで愛してください♡」
そう言われると、他に返す言葉もなく。幸せ家族計画はまるで消費物のように減っていく。まぁ消費物ではあるんだが。それにしてもだ。女の子の性欲ってどこから来てるんだ?九王アクヤならまだしも。俺としては正に謎っぽいんだが。いやね。俺も別に相手のことを否定できるほど賢者でもないのだが。俺の性欲、ヤバすぎ!?
「ア……ぁ……クヤ……様ぁ」
レディファイトも大変だ。主に俺のせいで。




