卍 ウソ、大げさ、まぎらわしい 卍
ここ数年、ウソが巷に蔓延しすぎてると思う。
SNSに投稿される女の子画像はことごとく加工されてる。たぶん女の子だけじゃなく、料理や旅行写真やいろんなモノが画像処理されてる。まるごと生成AIのコラ画像、なんてのもある。
通販番組でほとんど薬効無いサプリが堂々売られ、Yahooニュースにはファストフードやコンビニスイーツを絶賛する提灯記事、Amazonの★五つレビューはヤラセ。
こんな調子だからニュースだってどこまで真実を伝えてるのか分からない。事実、われわれはウクライナ戦争でどっちが優勢なのかさえ知らない。
物事を白か黒か、ゼロか100かで割り切りたい最近の人はとくに辛かろう。周囲のなにも信用できなかったら腹も立つ。
大谷翔平の成績や将棋の勝敗とか歌うたってるだけの女の子とか、シンプルでたぶんウソが無いものに惹かれるのも無理はない。
だから『ジャニーズ問題』などはあれほど注目されるのだろう。
アレこそ〈マスゴミ〉という言葉を生んだ日本的病理が凝縮されている。強者への忖度によりねじ曲げられ、〈報道しない自由〉を行使し、長いこと傍観して公然の秘密のままほったらかしにした挙げ句ガイジンにすっぱ抜かれようやく世間体に目覚めてしぶしぶ取り上げる。
和の国の情けないところが凝縮されておる。
報道されない公然の秘密はジャニーズだけじゃないですし。
強きにへつらい弱きをくじく、大きなモノに巻かれやすい日本人の気質は昔と変わっていない。これでは戦争でも始まったらまた大本営報道と〈欲しがりません勝つまでは〉精神が簡単に復活するでしょう。じっさいコロナはそうだった。
それにしてもジャニーズのあの会見騒動は面白い。タマネギの皮を剥くみたいに「新説」が飛び出す。なんでも望月イソ子ちゃんは記者会見に欠かせないらしい。中身のない長話で時間を食い潰してくれるし場を荒らして会見側の好感度を上げてくれるんだと。総会屋みたいな野次要員とNGリストの存在が明るみに出て、ああいった会見が基本的に茶番だと証明した。
ジャニーズ問題をもっと求めよう。そして数字欲しさのメディアが自分の足を食って自滅するさまを見届けよう。男の子であの有様なんだから芸能界の女の子なんてもっと酷いと考えるのが妥当だろう。じっさいその端緒になりそうなことが宝塚で起こった。
昭和から脱却するにはそうやって行くとこまで行くしかあるまい。その挙げ句の果てがいまの西洋的荒れた世界であっても、悪い意味で老成した社会よりはいい。