フィギュア
紙の支柱で支えられた 僕の暮らし
氷の上を滑るようにして 流されてゆく
細くて脆い潰れそうな 僕の気持ち
心の中に遮断機が降り 前へ行けない
いつからこんな気持ちになったんだろう
僕の船の舵は 思ったようには動かない
いっそこのまま ウィンドウに飾られてる
フィギュアになりたい気もする
じっとしたまま 何も考えず
深い眠りの淵へ
冬の窓辺の隅のような 僕の居場所
軋むさんに耳をふさぐような 残されてゆく
絡んで落ちるモノクロ写真 僕の時間
止まった時計やりすごすだけ 風の合間に
いつからこんな状況になったんだろう
僕の夢の中は 皆が帰った教室さ
いっそこのまま アクリルに飾られてる
フィギュアになりたい気もする
意志は持たず 他人に委ねて
深い眠りの淵へ