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アグリニオン戦記  作者: 田丸 彬禰
第十四章 The First Contact
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不運な人々

 グワラニーと元フランベーニュの農民たちが奴隷契約を結んだ四日後。

 その日の昼前、というか、まだ朝と言ってもいい時間。

 プロエルメル近郊にグボコリューバ攻略軍総勢十一万人が姿を現わす。

 むろんその情報は、「第四次モレイアン川の戦い」の結果とともにこの地で残務整理をおこなっていたグワラニーのもとに届いていた。


「本当にギリギリだったな」


 彼らの対策として奴隷契約を結んだグワラニーがそう呟くのは当然であるのだが、それとは逆に、やってきた者たちにとって、街道沿いに立てられた新品同様の看板は目障り以外にはなかった。


 遠征軍の司令官アンドレ・エイルネペは盛大に舌打ちすると、並んで歩く副司令官であるアントニオ・ラブレアとアレーグア・ドエステに視線を送る。


「グワラニーの言葉など無視して我が国に留まる無礼な人間どもを狩ってもいいのだが、我々にはグボコリューバ攻略という大事が控えている。つまらない揉め事を起こすわけにはいかない」

「そうだな。ミュランジ城で大敗したガスリンの子分どもと同じ目に遭うのは避けたい。集中しよう」

「ああ」


 微妙な言葉を口にして、プロエルメルを素通りする。

 いや。

 するつもりだったが、その直後、いないと思っていたグワラニーが彼らの前に姿を現わす。

 陣中見舞いと称してはいたが、むろん本当の目的はそこではない。


「見学?」

「むろん将軍たちがおこなうグボコリューバ攻略に手を出すつもりはありませんが、今後の参考にするため、エイルネペ将軍たちの戦いぶりが見たいのです」


「いかがでしょうか?」


 ミュランジ城攻略軍がグワラニーからの直接的な援助をすべて断っているとグワラニー本人から聞かされていた彼らはどのような援助も断るつもりでいたが、さすがにこれまで拒絶するわけにはいかない。


「いいだろう。我々の戦いぶりをよく見ておくとよい」


 エイルネペの必要以上に鷹揚な言葉に対し、完璧な謝辞を口にしたグワラニーがさらに言葉を加える。


「ほんの少し前にこの町にフランベーニュ軍の襲撃がありました。もちろん撃退し、彼らの拠点となっていたアンムバランも破壊しました。渡河をするのが少々面倒になったかもしれませんが、その点はどうかご容赦を」


 そう言ったところで、グワラニーは長い隊列に視線をやる。


「それから……」


「敵軍が再びこちらに渡ってきている可能性はあります。ご留意したほうがいいでしょう」


 縦陣から横陣に変えるべき。


 それがグワラニーの言外の言葉。


 もちろんエイルネペたちもそのようなことは言われなくても十分に理解しているし、その情報提供者が他の者であれば、その言葉に従ってであろう。

 だが、その相手はグワラニー。

 そのささやかな助言を鼻で笑ったエイルネペは当然にように陣形を変えることなく進む。

 だが、さらに進み、小さな丘を越え、ボルタ川の眺めを楽しめるところまで来たとき、先行している斥候隊から奇妙な連絡が入る。


「道の真ん中に白い甲冑姿の女がいる?」

「はい。しかも、その女は銀髪。そして、細身の剣を持参しています」


「……なるほど」


 そこまで言われれば、斥候が何を言いたいのかはわかる。


「……銀髪の魔女。つまり、勇者一行のひとりというわけか」

「大軍の前にひとりで現れたのだ。十分ありえるだろう」


 肩書上は、司令官と副司令官であるが、実際は同格であり、友人でもあるふたりの感想にエイルネペは頷く。


「そうだな。それで、どうしたらいいと思う?」

「もちろんすぐに戦闘態勢にとるべきだが、もし、その女が本当に銀髪の魔女であるならば、仲間もいるはずだ。それと並行して周辺を探すように命じるべきだろう」

「そうだな」


 即答ともいえるラブレアの言葉に従い、斥候を送り出すと、エイルネペは全軍に臨戦態勢をとるように指示を出すがここで混乱が生じる。


 グワラニーの助言はあったにもかかわらず長い縦陣のまま行軍したことがここで裏目となって現れたのだ。

 

 このままでは戦えない。

 だが、敵前で複雑な陣形に変えるわけにいかない。


 最もオーソドックスな戦闘隊形である横陣へと変形させているところに第二報が入る。


「周辺に他の人影なし。敵は女ひとり」


 さらに先頭部隊からの伝令がやってくる。


「アリブアナン将軍より具申。我が隊準備完了。突撃許可を乞う」


「敵が本物の銀髪の魔女かどうかを確かめるためにもアリブアナンを向かわせてみてはどうだ?奴の手元には八千の兵がいるのだからその女の力を測るのにもいいだろう」

「それに、戦いが始まればどこかに隠れている残りの者も出てくるかもしれない」

「そうだな。アリブアナンの突撃を許可する。大軍の前に現れたその馬鹿な女を狩って来いと伝えろ」


 列の先頭で進んでいたため、混乱に巻き込まれず、すぐに陣形の変更を終えていたブエノ・アリブアナンからの意見具申。

 小手調べという意味を込めて攻撃許可を出したエイルネペだったが、その結果は驚くべき速さで判明する。

 しかも、最後方にいた彼らでもわかる形で。


 大きな火球と轟音に続いて、伝令が飛んでくる。


「全滅。アリブアナン隊は大きな火球によって全滅」


 半包囲したところで、巨大な火球を一撃。

 それで終わりだという。

 しかも、それだけのものを中心にいながら当人は無傷。


「……本物だな。これは」

「ああ。間違いない」


 彼女が勇者一行のひとりであることは間違いない。

 だが、そうなると、なぜひとりで姿を現わしたのかという疑問が残るのだが、今はそんなことはどうでもいい。


「早く仕留めないと、全員やられる」

「ああ」


 ドエステの呻き声にエイルネが応じる。


「全軍に指示。あの女は勇者一行のひとり『銀髪の魔女』と認定」


「形はいい。その位置から全員で突撃しその女を仕留めろ」


「突撃」


「突撃せよ」


 だが……。

 二十ドゥア、別の世界での約三十分後。


「……たわいないもない」


 わずかの間に敵の過半数を炭にしたその女性が呟く。


「こんなに弱いということは、どうやらアリストの待ち人ではないようね。この方々は」


 自分に近づくこともできないまま黒焦げにされた魔族兵を踏みつけながら女性は遠巻きにしている残りの者たちを眺める。


「それでもまだ五万くらいはいそうね」


「ということは、もう少し遊べるということになります」


 そう言った女性はここまで本来の仕事を一切していない氷を固めたような剣を相手に向ける。


「……すでに魔術師はすべて片付けている。あとは剣士のみ。遊びながらやってもできる軽い仕事です。今度は何を……あっ」


「……大事なことを忘れていました」


 女性は同僚のひとりに頼まれたことを思い出す。


「一応確認します。あなたたちはアポロン・ボナール将軍を葬った者たちですか?」


 フランベーニュ語、続いて、ブリターニャ語で問いをおこなったものの、返答はない。


 まあ、魔族軍に答える義務はないのだから当然といえば当然なのだが、それに応えるようにその女性はその美しい顔にはまったく似合わないどす黒い笑みを浮かべる。

 そして、ひととおり敵を眺めると大雑把にも程があると言われそうなくらいに適当に選び出したひとりの兵士を剣で示す。


「そこの魔族。私の質問に答えなさい。そうすれば、褒美として見逃してあげます。ですが、答えない。または嘘だとわかることを言った場合は、即刻生きたまま火葬にしてお仲間のところに送ります。心して答えなさい」


「あなたたちはアポロン・ボナール将軍と彼の軍を消し去った者たちですか?」


「ち、違う」

「よろしい。では、次。この軍指揮官の名は?」

「アンドレ・エイルネペ将軍だ」

「では、アポロン・ボナール将軍を葬った軍の指揮官の名は?」

「……アルディーシャ・グワラニーだ」


 ……アリストが手に入れた情報と同じ。

 ……ということは偽名ではないということですね。


「結構。では、約束通り、あなたは助けてあげます。美しいだけではなく、誰に対しても非常に優しい天使のような私に感謝してください」


 その瞬間、少年の身体は光に包まれ、泡を吹いて倒れる。


「さて、残りの方々は残念ですが、すでに旅立ったお仲間のところへ行ってもらいましょうか」


 その女性は剣を天に向けると、剣先に小さな火球が生まれる。

 そして、それが徐々に大きくなる。


「行きなさい」


 その言葉とともに、剣を振ると、火球は魔族軍へと向かう。

 急激に巨大化しながら。


 そして、もう一度。


「……終わりです」


 戦いがおこなわれたその丘の名をとって「ユバンバの丘の戦い」と名付けられた、十万以上の魔族軍将兵の命が僅かの時間で消えた。

 そして、その一部終始、正確には前半と結果だけではあるが、とにかく、その一報はたったひとり生き残りプロエルメルへ泣きながら逃げ込んだバジリオ・シャペウによってグワラニーに伝えられることになる。


 この戦いの前々日。


 ミュロンバという名の小さな町に五人組の集団の姿があった。

 彼らは自らを特別な名で呼ぶことはなかったのだが、そのひとりに与えられた「勇者」という肩書はこの世界に住む者の大部分が知る有名なものだった。

 そこから彼らは「勇者一行」と呼ばれることが多かった。

 もちろん言葉上、勇者に率いられたその仲間ということになるわけで、多くの意味でこれは実態とかけ離れている。

 まあ、それを知る者はそう多くないのだが。


 さて、その彼らであるが、諸々の事情、というよりこのグループの実質的なリーダーでスポンサーでもあるアリスト・ブリターニャの公的な仕事の終了が遅れに遅れ、五日前にこの地にやってきていた。

 ついでに言えば、ラフギールの一件からこの日までそれほど時間が経っているわけではなかったのだが、そのグループの三人にとってこの「休暇」はとても長い時間だった。


 その理由。


 親孝行に各種労務作業。

 そして、メンバーのひとりの自称婚約者から与えられるさまざまなミッション。

 彼ら曰く、そのすべてが涙なしでは語れないことばかりだった。


 当然、自分たちが苦行を背負わされた張本人としてアリストに対して盛大にクレームを並べ立てた。

 だが、相手だってその間遊んでいたわけではなく、やりたくもない第一王子という肩書に見合う仕事をしていたのだから三人に文句を言われる筋合いではない。

 更に言うのなら、彼は三人よりも知恵もあり、弁も立つ。

 あっさりと煙に巻いて、クレームタイムを終了させてしまう。


 そして、もうひとり。

 グループの中で唯一の女性で、唯一のフランベーニュ人。

 実をいえば、他の四人と違い、彼女はこの休暇を有効活用していた。

 ブリターニャ国内であらたなに手に入れた農地の手入れ。

 さらにとある田舎町に新店舗を開店させるなど充実した日々を送っていたのである。


「私はもう少し遅くても問題ないのですよ」


 それが出発の決まった時に彼女が発した言葉である。


 まあ、そう言うことで色々あったが、ここに到着し、出発までの準備をしているグループに聞き流せない情報が流れてきた。


 それはグボコリューバからの情報として、対岸のアンムバランに駐屯していたフランベーニュ軍が魔族軍の襲撃を受けて壊滅したというものだった。

 もちろん一部の例外はあるが、基本的守勢にある魔族が攻勢に出てくることは珍しいとはいえるのは事実だが、フランベーニュ軍が魔族軍に敗れること自体はありえないことではなかった。


 つまり、問題はその内容。


 一発の火球で駐屯兵もろとも港を含む町を完全破壊したというのである。


「……アリスト。感想を聞こうか」


 世間では「勇者」と呼ばれ、このグループのリーダーと目されている三人組の剣士の中では最年長の若者からの言葉にグループの中での最年長者であるその男はほとんど考えるまもなく答える。


「間違いなく私の待ち人の仕業ですね」

「まあ、それについては彼らを知っていれば誰でもそう思うことでしょう。どこかの三人組のように考えることに不向きな頭を持っていなければ。問題は……」


「彼らがそこに現れた理由です」


「それで、どうなのですか?それについては」

「そうですね……」


 微妙な香りを漂わせるものを含む四人分の視線を受けたその男アリスト・ブリターニャはその短い前置きし、あまり上等とはいえない酒を少しだけ含んでから答えとなるものを語り出した。


「……もちろんグボコリューバから北上すれば、アルサンス・ベルナード将軍率いるフランベーニュの主力を挟撃できます。ですが……」


「……アルディーシャ・グワラニーと名乗った私の待ち人が『フランベーニュの英雄』を倒して手に入れたクペル城から最も近い要衝はミュランジ城」


「水陸両方で補給の要衝であるここには手をつけずに、グボコリューバに向かうとはいうのは私から言わせれば、解せない。そのひとことです」


「まあ、聞こえてくる噂から、魔族軍はミュランジ城を攻撃しているようですから、そちらは彼らとは別の軍が担当し、より難易度の高いグボコリューバ攻略からの北上する軍を彼らが担当することになった」


「これが起こっていることから推測できることです」


「ですが、問題がひとつあります」


「それはアンムバランを破壊したことです」


「もちろん彼らなら、相手魔術師を排除した後に転移すれば対岸に渡ることはできます。ですが、アンムバランはグボコリューバを占領後、そこを利用して物資を東岸から西岸に運ぶために必要となります。これから使用する者が町を完全破壊するのはおかしいのです」


「さらに、アンムバランに駐屯していたフランベーニュ軍を排除しただけで彼らは姿を見せないという。引き上げたという話もありますが、状況を考えればその話は正しいように思えます。そうなると、彼らは単純にその町を破壊するのが目的だったということになります。ですが、破壊が目的となると、グボコリューバには手を出さないというのは不徹底すぎます」

「つまり、どういうことになるのだ?アリスト」


 もちろんアリストの言葉は残らず聞いた。

 だが、その言葉は「認定と否定」を繰り返すもので、「考えることに不向きな頭」では決して理解できるものではなかった。


 つまり、ファーブの要求とはもっとわかりやすく言え。


 だが、これはなかなかの難題だった。


 心の中でファーブに対してささやかな苦情を口にしたブリターニャ王国第一王子が口を開く。


「ファーブは私から簡素な正解を得たいのでしょうが、それを簡単に表現するのは難しい。それどころか実際私もどれが正しいのかがわかりません」


「ですが、これだけは確実でしょう」


「彼らはグボコリューバ近くにいる」

「そういうことなら、こちらから出向くのはどうだ?」


 そう提案したのは、このグループで最強の脳筋、兄弟剣士の弟だった。

 いつもなら、その言葉は全員から総スカンを食うところなのだが、今回は違った。


「いいな。俺もそいつを見たい。ということで、ブランの意見に賛成する」

「俺もその意見に乗る」


「私もアリストが執着する魔族がどういう顔をしているか私も見たいですね」


 アリストの苦笑いが深みを増す。


「マロやファーブが賛成するならわかりますが、フィーネまでブランの意見に賛成するとは思いませんでした」


「一応言っておきますが、彼らの中には驚くべき力を持った魔術師がいます。下手をすれば全員消し炭ですよ」

「それについては私から提案があります」


 あきらかに四人の意見に賛成していないアリストが口にした自分たちにとって最大の危険要素。

 それに対して意見したのはただひとりの女性フィーネ・デ・フェラリオだった。


「聞きたいですか?アリスト」

「もちろん。是非聞かせていただきましょうか。その素晴らしい案を」


 皮肉を込めたアリストからの問いにフィーネも同じ香りが漂う薄い笑みで応じる。


「それは……」


 そして、時間を過去から現在に戻す。


 フィーネがひとりを除く魔族軍十一万人すべて灰にして意気揚々と戻ってくるのを物陰から不機嫌そうに眺め終わったファーブは同じ姿勢でそれを見つめるアリストに声をかける。


「なんか、いつも以上にスッキリした顔をしているのではないか。フィーネは」


 単純すぎる仲間を心のなかで小さな皮肉を口にしながら笑顔で応じたアリストは小さく息を吐きそれから口を開く。


「まあ、そうでしょうね」


「あれだけの数の敵を倒したのは、彼女にとっても初めてですから」


「だが、いくら相手が魔族と言っても本当に遠慮がないよな。フィーネは」

「あるわけないだろう。俺たちにだって平気で魔法を撃ってくるのだぞ。フィーネは」

「まったくだ。加虐趣味という言葉というのはフィーネのためにあると言っていいだろう」

「そのとおり」

「今の言葉、そっくりフィーネに伝えることにしましょう」

「やめろ」


 十万以上の大軍に遭遇しながら出番が一切なかった不満を盛大に口にした三人の剣士をたった一言で黙らせたアリストはもう一度フィーネの姿を見て呟く。


「やはり、あれは待ち人ではなかったようです」


「まあ、そうだろうな。フィーネの火球にろくな対応ができないなどアリストの待ち人ならあり得ない話だからな。というか、敵を見た瞬間違うとわかっていたのだろう」

「ですが、収穫はあったようですよ」


 皮肉が多分に含まれていた口にしたアリストのその推測。

 それが当たっていたことはすぐに判明する。


「……つまり、アルディーシャ・グワラニーとは正しい名前ということですか?」

「そうなりますね」


 自らが報告したことに対するアリストの問いに、フィーネは少しだけ黒味を帯びた笑みを浮かべながら答える。


「あの状況で嘘を口にできそうなツワモノではなかったですから。あの少年は」


「それで、彼を強制的に目覚めさせてから、何か聞いていましたがあれは?」

「そのグワラニーという魔族は現在どこにいるかと尋ねました」

「……彼からの返答は?」

「近くのプロエルメルという町に滞在しているそうです」

「なるほど」


「ということは、彼らはグワラニー直属部隊ではないということですね?」

「というより、完全な別部隊のようです。コンシリアという名の司令官に命じられてグボコリューバを落としに来たと言っていましたから」


「では、グワラニー氏はそのプロエルメルに何しに来たのですか?」

「知らないそうです。あれは本当に知らないですね。ただ、そこはグワラニーが奴隷を囲っている場所だとか」

「まあ、そこまでわかれば十分です」


「では、残りは本人に聞くことにしましょう」


「せっかくここまで来たのです。会ってみましょう。アルディーシャ・グワラニーに」


 まずは、相手がどのような者なのか確かめる。

 残すべきか、それとも、消し去るべきなのか。


 ……それを見定めてからでも、動くのは遅くありませんから。

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