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異世界転生~盲目と言われる嫡男剣士~  作者: チョココロネ
第1章 貴族としての人生
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第14話

今俺たちは屋敷の庭にいる。


「シャルル。出会ったときから君のことは強いと思っていた。だから1回戦いたくなった。本気でやろう。傷は神聖魔法使いのヒルヒさんに治してもらうから大丈夫だと思う。」


「ええ。致命傷だけ避ければ問題ないでしょう。できれば精神変換の魔道具を使いたかったけど。」


え、なにそれ!?でもこの張り詰めた雰囲気で聞けないよ。


「そ、そうか。じゃ始めよっか。父さんお願い。」


父さんは上げていた手を振り下ろす。と同時に声がかかる。

「始め!」



~ステータス~

名前 レノード フォン アイール 

年齢 5歳と2ヶ月

所属 ナガール王国辺境伯家嫡男

種族 人族(幼少期)

魔法属性 無   

魔力値 18万

ースキルー 

武術系

「剣術Lv5」「体術Lv4」「踏ん張りLv7」

「岩投げ(石投げ)Lv3」「忍び足Lv5」

「岩蹴り(石蹴り)Lv3」「バランス感覚Lv8」「回避Lv7」「見切りLv5」

身体能力強化系

「身体強化Lv7」「暗視Lv5」「遠目Lv3」

「鷹の目Lv4」「頑強Lv2」「嗅覚強化Lv4」「聴覚強化Lv3」「持久Lv5」

魔法系

「無魔法Lv4」「無詠唱」「魔力操作Lv7」

「魔力感知Lv5」「魔力探知Lv5」「高速詠唱」「詠唱省略」「魔力視」

文明系

「礼儀作法Lv4」「価値定めLv5」「歌唱Lv5」「演技Lv10」「ダンスLv5」

耐性系

「斬撃耐性Lv4」「打撃耐性Lv6」

「痛覚耐性Lv3」「苦痛耐性Lv8」

特異系

「挑発Lv4」「気配遮断Lv7」「解錠Lv2」

「思考加速Lv10」「罠探知Lv2」「直感Lv5」「並列思考Lv10」「気配探知Lv6」「気配察知Lv4」「危機感知Lv7」

ー固有スキルー

「可能性の種」「スキル昇華7」「感覚適応」「感覚遮断」「智恵之人」「限界突破」「アイテムボックス」「忍耐之人」

ー称号ー

お吐きマン 出して戻すバカ 苦痛をものともしない者 数学者 転生者


多くの貴族と接することで、スキル見切りと価値定めのレベルが上がっている。


すでに俺はスキル思考加速と並列思考を使っている。まだ0.1秒だ。さらにスキル感覚適応、身体強化系スキルを発動。神刀をアイテムボックスから取り出した。


するとシャルルは少し驚きながらも俺の刀と似た、いやほぼ同じの白い刀を取り出した。


レーノ。解析は?

『相手は魔法系スキルを多用することと平行してあの刀でしっかり武術を使ってきます。』


オールラウンダーか。しかもほぼ全ての属性魔法が使えるときた。なにをされるかわかったもんじゃない。


俺は短期決戦で勝利を取ることにした。無属性魔法の魔弾を放った。


ズドドドドドッ!


無属性魔法は属性変換がない。魔力を練ればすぐに放てる。更に言えばスキル魔力視がないと見えない。俺はその後わずか数秒で肉薄し、刀を振る。


ガキン!!  ミシッ


は!?シャルルは刀で今の攻撃を受け止めてないぞ!?どういうことだ!?


俺はすぐに離れた。よく見てみると結界がある。すこしヒビが入っているが。俺はすぐにヒットアンドアウェイで攻撃をしようと動いた。


はずだった。



「イメディ・レイ」

シャルルが人差し指をこちらに向けながらそう言うと、指から極光が放出された。


俺は直撃した。魔弾より遙かに速かった。無属性魔法は属性変換が無いために最速で魔法を放てる。だが、相手に到達する時間は数秒ある。シャルルが放った今の魔法は光魔法、つまりレーザーのようなものか!属性変換さえすれば魔弾より移動速度が速い!


すぐに数十ものいろいろな種類の魔法が襲いかかる。

俺は即座に躊躇いなく神刀の力を使う。


「答えろ!ザ・ルーラー!!!」 


俺の身体強化魔法の効果が一気に増幅される。身体強化魔法はどの属性を持っていても使える魔法で、魔力を込めれば込めるほど身体能力が向上する。だが魔力を込められる限度が決まっている。スキル爛にある身体強化のレベル表示はその限度表示だ。それを今、ザ・ルーラーで魔力に対する身体能力上昇の効果を増幅させたのだ。


先程の数倍の速さで詰め寄る。どうやらイメディレイは発動に数秒かかるようだ。結界を刀一振りで割る。結界が紙切れのように割れた。もう一度刀を振り始めたところでシャルルが叫んだ。


「叶えて!ザ・ホーリー!」


その瞬間体が鉛のように重くなった。いや、戻ったと言うほうが正しいのか。神刀で効果を増幅させる前の身体強化と同じくらいの体の動きだった。


シャルルはそれをあっさり避けて魔法を使う。


「聖天の霹靂!」

 


ズドガアアアアア!!!!!

ゴロゴロゴロゴロ!



俺はその瞬間意識を手放した。最後に見たのはキレイな青空から振ってくる超特大の雷だった。


「ん、んー?ここはどこだ?」


「私の膝の上よ!起きたのね!?大丈夫だった!?」


「幸せ。今度こそ死ねる!ポックリ」


「いや、ダメだからね!?死んじゃうと私とイチャイチャできないわよ!」


「それはまずい!なんとしてでも生きなければ!」


「そんな元気なら大丈夫そうね。」

声がした方向を見るとそこにはヒルヒさんが立っていた。


「ここは、あなたの寝室よ。キレイさっぱり治してあげたから大丈夫。1日安静にしていなさい。」

 

「ありがとうございます。ご迷惑をおかけしました。」


「面白いものが見れたからいいわよ。あのシャルルの結界魔法を一撃で砕くとは。あの技がなければシャルルの方が負けていた可能性もあるわね。」


「お母さん!勝ったのは私よ!これで神童の座は私のものね!」

シャルルはヒルヒさんの言葉を聞いて、少し反論した後勝ち誇ったように無い胸を張った。んー、ヒルヒさんが大きいからな。これはさぞかし期待でき、、ヒィー!!!


ど、どこだ!?俺は殺気を最近向けられすぎじゃないか!?

ヒ、ヒルヒサンドウシマシタ??ソレニシャルルサンモ。


「シャルル、あなたの婚約者は随分おませさんなのね。」


「まー、そうですね。人と比べるのは良くないです。どうせ将来が楽しみだとか思っているんでしょうね。いつか刺されますよ?」


鋭いわ!ステータス欄にその能力載ってないよね!?あ、まだ見てないわシャルルのステータス。


「すみません、次からは善処します。ところでその~ステータスを見てもいい?シャルル。」

俺は少し躊躇った。通常、ステータスは家族くらいにしか見せないからだ。冒険者は何ができるか理解するために必要なときは見せるらしいが、昨日今日会ったばかりの俺に見せてくれるだろうか?

 

「もちろんよ!当たり前じゃない!婚約者なんだから!」

シャルルはそう言うと、ステータスオープン!と言って見せてくれた。



~ステータス~

名前 シャルル・フォン・カインザーク 

年齢 5歳

所属 ナーガル王国侯爵令嬢 

   レノードの婚約者

種族 人族(幼少期)

魔法属性 火 水 風 土 光 闇 木 氷 雷 神聖 

魔力値 18万

ースキルー

武術系

「剣術Lv3」「体術Lv4」「手加減」

「強打」

身体能力強化系

「身体強化Lv4」「暗視Lv5」「遠目Lv5」「嗅覚強化Lv5」「聴覚強化Lv6」

「頑強Lv2」「持久Lv3」

魔法系

「火魔法Lv4」「水魔法Lv3」

「風魔法Lv4」「土魔法Lv3」

「光魔法Lv5」「闇魔法Lv2」

「木魔法Lv2」「氷魔法Lv3」

「雷魔法Lv4」「神聖魔法Lv7」

「時空魔法Lv1」「魔力感知Lv3」

「魔力探知Lv2」 「魔力操作Lv5」

「魔力視」「自由詠唱」

耐性系 

「打撃耐性Lv5」「痛覚耐性Lv4」

「全属性耐性Lv1」

文明系

「礼儀作法Lv7」」「家事Lv5」

「舞踏(ダンス+演技)Lv1」

特異系

「思考加速Lv2」「並列思考Lv3」

「気配探知Lv3」「気配察知Lv3」

「危機感知Lv4」

ー固有スキルー

「可能性の種」「アイテムボックス」

「結界魔法」「感覚適応」

「天からの啓示(神からの通達)」

「全魔力回復(1日1回)」

「天使化(3時間に1回、戦闘能力が3倍になる。髪が白く発光し、天使の翼が生える。実際に飛べる。)」

「献身(相手のためを思う。常時戦闘能力1.2倍以上。愛が強ければさらに戦闘能力が向上する。)」

「救済之人

(エピス、神聖魔法効果極大補正)」


ー称号ー

転生者 聖女 再来の魔女 チート お吐きマン 苦痛をものともしない者 チョロイン 



は?強すぎね?なんなん固有スキルまで複数持ってるじゃん!!天使化なんて、限界突破の上位互換じゃね!?だいたい何個か俺のと同じ固有スキルあるしさ!こりゃ勝てないわ!さっきの結界魔法はこの固有スキルか!だが、耐性スキルを見れば俺以上に努力している。これは色々負けたな。でも一言言いたい。


「嫁が俺より強い件!」



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