第10話
ついにこの日がやってきた。
場所は
王宮。
なぜこんなことになったか経緯を説明しよう。まずこのことを聞いた王様がやってきた。いや、急すぎるわ!?暇なの!?
理由を聞いてみると、もしもの事態の対処に来たらしい。結局すこし王様に泥を塗ってしまったらしい。俺は即効で謝った。
「すみませんでした!本当に申し訳ありません!」
キレイに90°、いや100°くらい腰を曲げて謝った。
「なに、たかが子供の決闘だ。我がそう言えばそうなる。」
強すぎ!王様!しかも尻拭いをしてくださったのか!
「本当にありがとうございます!俺、この国に生まれて良かった!!」
「ガハハハ!口調がかわっとるぞ、坊主。だが我にも利益はある。一つは寛大な王としての評価だ。何、甘いと言われれば子供の音沙汰だと言えば貴族を黙らせられる。そしてもう一つはお主に繋がりが持てたことよ。お主の噂は聞いていてな。今回のことを聞いてさらに納得したわい。なるほどのう。武の才能はもちろんあり、突出しているが、文の才能まであるとは。いやはや、これは娘を出したほうが良いかのう?」
「「「「陛下!?」」」」
皆が一斉に目をまん丸にしていた。
「まー、それは後でにして。」
そして一斉にみんながずっこけた。
なにこれ、おもしろい。
『マスターもすれば良かったですのに。』
んなわけあるか、というか後になったら話の続きが出るのね。
「まーしかし、頑張りたまえ。明後日はここでパーティーをするのだから。良い試合を期待しとるぞ?」
「はい!精進いたします!陛下!」
「では、行って参れ。」
とポンポンと頭を触られた。これ、気に入られてるのかな?ま、行くか!
俺はリングに上がる。目の前には剣を持ったクベルトがいた。
「僕はおまえに勝つ!母さんが泣いているんだ!だから勝つ!」
いいやつなんだろうな、単なる母想いなだけで。この機会から良い子に育ってくれ。
じゃ、行くか。
俺は神刀を使わず、買った剣を使っていた。余計なとこで出したくはないからね。
~ステータス~
名前 レノード・フォン・アイール
年齢 5歳と1ヶ月半
所属 ナガール王国辺境伯家嫡男
種族 人族(幼少期)
魔法属性 無
魔力値 18万
ースキルー
武術系
「剣術Lv5」「体術Lv4」「踏ん張りLv7」
「岩投げ(石投げ)Lv3」「忍び足Lv5」
「岩蹴り(石蹴り)Lv3」「バランス感覚Lv8」「回避Lv7」「見切りLv2」
身体能力強化系
「身体強化Lv7」「暗視Lv5」「遠目Lv3」
「鷹の目Lv4」「頑強Lv2」「嗅覚強化Lv4」「聴覚強化Lv3」「持久Lv5」
魔法系
「無魔法Lv4」「無詠唱」「魔力操作Lv7」
「魔力感知Lv5」「魔力探知Lv5」「高速詠唱」「詠唱省略」「魔力視」
文明系
「礼儀作法Lv4」「価値定めLv1」
「歌唱Lv5」「演技Lv10」「ダンスLv5」
「速記Lv8」
耐性系
「斬撃耐性Lv4」「打撃耐性Lv6」
「痛覚耐性Lv3」「苦痛耐性Lv8」
特異系
「挑発Lv4」 「気配遮断Lv7」
「思考加速Lv10」「罠探知Lv2」
「並列思考Lv10」「解錠Lv2」
「直感Lv5」 「気配探知Lv6」
「気配察知Lv4」「危機感知Lv7」
ー固有スキルー
「可能性の種」「スキル昇華7」「感覚適応」「感覚遮断」「智恵之人」「限界突破」「アイテムボックス」「忍耐之人」
ー称号ー
お吐きマン 出して戻すバカ 苦痛をものともしない者 数学者 転生者
審判が上げていた手を振り下げる。
「始め!」
俺は一気に横に走り抜け相手の剣を避けつつ、通り抜ける。後ろから首にかけて振った。手をね。
「うっ」
すぐにクベルクは失神して倒れた。
誰も反応しなかった。
「審判さん?もう終わりましたよ?」
「しょ、勝負あり!」
あっけなく終わった。
この後結局子爵家におとなしく帰ったという。金に目がくらんで王都で父さんから渡された金を浪費していたそうだ。
まー返して欲しいけど、側室を作らなくて良い理由にはなったからいいかな。
その後俺は屋敷に帰り、王女様のパーティーの準備をした。その後夜食を食べ、風呂に入った後、布団に入りボンヤリ今日も寝ようとした。
『マスター、神刀は???』
あ、、、ごめん。すっかり忘れてた。ずっと旅の間ノーレと話してたからかな?
『しょ、しょうがないですね。あまり忘れないでくださいよ?大事なことだったのですから。』
りょーかい。ちょっとチョロすぎません?ノーレさん。さて、ねる、か、、ヒィ!!!!なんか、殺気が内側から来たんだけどこっわ!!あ、心の中読めるんだっけ。すみませんでした。許して!でも思ったことはしょうがない。うん。
『そうやって、開き直らないでくださいよ!!!はー、もう夜遅いですので寝ますよ。』
おう、おやすみ!
ーーー???sideーーー
もうすぐ会えるわね。あれのことはまだ言ってはいけない気がする。というか言ってもどうしようもないわね。でも必ず後々あなたは目立ってくる。その時に言うしかないか。あー!楽しみだわ!教会とは繋がりもできた。私も今世は戦力として戦える。必ず、必ず。あなたの記憶も取り戻す。
「お嬢様?どうなさいました?」
「いいえ、ボーッとしていただけよ。」




