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異世界転生~盲目と言われる嫡男剣士~  作者: チョココロネ
第1章 貴族としての人生
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第9話

よし、これでいい。決闘は子供といえど決闘だ。従う必要がある。その重要性を理解してない子供などこの国にはいらない、そういうことなのだろう。なのでそれを利用した。1回言えば止められない。だから貴族の親は、何よりも決闘はするな、したら死ぬ、簡単に。それだけはまず言う。だがさすがに子供同士の争いに家を巻き込めない。なので手切れ金を使う。だがそれも条件がある。それは相手の貴族が満足すると公に言える金額ということだ。理由は面子が潰れないため。決闘をナシにしたのにそれを少ないお金で納得した。バカにされないわけがない。つまり勝てる勝算がないのにも関わらず、上級貴族相手に決闘はただの自殺行為だ。今回は双方の実家となる。

こちらのほうが爵位、資産どちらも上だ。

あとは俺が勝つのみ。


決闘を行う方法は自分のハンカチを相手に投げる。そして決闘の申請を受諾する。

数人の貴族の立ち会いで行われる。なお、死んでも事故という扱いになる。そして王族が立ち会わない場合、両派閥の貴族がいなければならない。派閥内でもみ消した、などと言わせないためである。


サーシャは余裕そうな様子で会話をしていた。腹の探り合いはなかなかできるのかもしれない。だから子供の立場と貴族の立場、相手の子供を利用させてもらった。

おかげで養母は真っ青だ。両親も苦笑いしている。おじいちゃんとおばあちゃんは何かを思い出しながら、ため息を吐いていた。なぞだな。うん。


すると養母が

「い、今のはナシにしてくれないかしら?」

と言ってきた。


さて、どう返そうかな。ゲーム感覚になってきたな。

「なんでー??????」

子供の対応をしといた。


一瞬苦虫を噛み締めた表情をしていたが、すぐにぎこちない笑顔を作り、

「これはやってはいけないことなのよ?だからやめようね?」


「ふーん、だったらそこの男の子に言ったどう?」


「これはあなたが始めたことなのよ?だからまずはあなたが取りやめてくれないと、ね?」


「イヤです。アイール家から資産を一人で搾取しようとする奴にはアイール家を渡せません。それに、もう止まりません。もし止めたいのであればアイール家が満足できる資金を調達してからおっしゃってください。なに、別に殺すつもりはありません。ただ教育を間違えている、僕が言えることではありませんけど、良くない方向に教育しているのはわかります。それを戻せるのはあなただけ。そして今しかありません。少し頭を冷やしてくださいね。子供に言われるのもなんですけどね。」


「、、、。」


「さてお父様、勝手なことをして申し訳ありません。幾分か悪評が広がるでしょう。私が必ず挽回しますのでお許しいただけませんでしょうか?」


「あ、あー。んまー大丈夫だ。昔のレミーナにそっくりだからな!」

え、そうなの!?これは父さん似じゃないのか!?母さん昔どんな性格だったのだろう。


「あと、血のつながった息子が遠くに行きますし、しばらくは会いづらくも成ります。それでもよろしいでしょうか?イヤならば、そうですね。将来冒険者で必ず返しますので手切れ金を出してもらえないでしょうか?」


「その必要は無いわよ。レノード。」


「どうしてですか?」


「腹が立っていたしなによりこの人もサーシャさんとはあまり仲が良くないし、クベルク君に会うのは赤ん坊以来なのよ。まー、悲しいけど将来しっかり会う機会を設ければ問題ないはずだわ。そうでしょ?ガイス辺境伯様。」


おっと、ここで立場を変えたか。


「あー、そうだな。先代辺境伯様もお困りのよう。政略結婚とはいえ仲が悪く決闘になるほどならば、王直々の文官に任命されている卿にも悪いからな。」


王任命の文官や武官は、貴族と同等。辺境伯当主の言葉遣いも同じ立場にならないといけない。そしてわずか4.5歳の子供同士が決闘を起こす、その父と祖父の名に傷がつき、その祖父を文官に直々に任命した王に泥を塗ってしまう。だが決闘はすでに始まっているようなものだ。完全になかったことになどできない。必ず禍根がのこる。ならばここで決闘を行い、アイール家として勝つ。負けてしまえば今度こそ悪名を広めてしまう。もう引けないのだ。


俺はすこし、いやかなり後悔した。おじいちゃん、いや祖父が任命された文官だったなど知らないし、そして王が出てくることになろうとは。

俺の表情に気づいた母さんが話しかけてくる。


「いいのよ。気にしないの。まさかそこまでわかるとは思わなかったけどね。これはあなたが子供だからとかではいないわ。あなたが貴族としての経験をまだ一切積んでいなかったからよ。これから積み上げればより良い選択ができるわ。将来が楽しみね。フフフ。」


「あ、ありがとうございます。」

俺は心が温かくなった。支え合う。認めあう。これが家族なのか。


「か、帰るわよ!決闘は一週間後ね!」

そう言って養母は息子を連れて屋敷を出ようとする。だが、どこに泊まるのだろう?


「宿を手配しなさい!」

宿かい!あ、一つ言っとこ。


「それは自分の資産から使うのですよね?それと、不正行為はできないですからね。真偽の魔道具があるので。」


「わ、わかってるわ!行くわよ!」


へへへ、なんかスッキリした。


すると祖父がこう言った。

「おい、この子は神童と聞いていたが噂に違わぬ、いやそれ以上だな。ワシは感動を通り越してどう接して良いかわからないわ。」

「あなた、子供の前でなんてこというのよ!」

ぺシッ!

「あいた!!!!す、すまん。」

「さっきのようなダダ甘おじいちゃんでいいじゃない。何を今更、どこを取り繕うのよ。」

「そ、そうじゃな。」


「「「「アハハハ!」」」」


「ということで、改めてよろしくお願いしますね?お爺さま、お婆さま。」


「ああ、よろしく。」

「ええ、よろしくお願いするわね。」


こうして一週間みったり父さんに訓練でしごかれた。


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