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第8話 お雇いプレメイ
じろり、
そんな言葉が聞こえてきそうなほど
プレメイはこっちを見つめてきた。
「いや、やっぱ初めましてかな……。」
「そうでしたか。では、プレメイでよろしいでしょうか?」
じっ。
強い視線を感じる。
「は、はい。」
「よかったですね、プレメイ。」
「はい。これからよろしくお願いいたします。インテガー様。」
流れで雇ってしまった。
「では、私は失礼いたします。」
二人きりになった。
「……。」
「……。」
えっと、どうすれば。
「新入生だったけど、ここの新入生じゃなかったってことね。」