〜ミード村〜
真司のステータスが強すぎるため、少し弱体化しました。ご了承下さい。
「そう言えば主、戦った時のわしの尻尾を斬った技は何だ?」
「あぁ。時空の狭間のこと?」
「そうだ」
「あれは、時空の隙間をつくってカイの尻尾と体を斬り離したんだ」
「なんと!そのような事ができるのか!」
「まあねぇ〜」
「主には、驚かされるばかりだな」
「他にも色々できるよ〜」
「具体的には?」
「えーとっ。炎が作れたり風が作れたり、水が作れたり、氷もいける。あと…」
「ちょと待ってくれ。主は、人の体でありながらそんなにも多くの属性が操れるのか?」
「うん。だって俺のスキルに創造があるから」
「創造スキルだと!?」
「うん」
「主!わしにステータスを見してくれ!」
「別にいいけど…」
(ステータスオープン)
アリムラ シンジ Lv250
種族 人間
体力 13200
筋力 7700
魔力 9020
耐性 10560
敏感 9900
スキル
成長速度10倍 経験値100倍 マップ 創造神の加護(鑑定(全) 創造)
称号
転生者 創造神の子 カイの主
「あっ!経験値??倍が見えるようになってる………うん?どうしたカイ、固まっちゃて。腹でも痛いのか?」
「なっ………………」
「な?」
「何だこれぇぇぇぇぇぇえ!!」
周囲にカイの絶叫が響き渡った。
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「主よ!何だこのステータスは!」
「何って言われても、俺のステータスだけど?」
[そんな………………人間でありながらこのわしよりステータスが高いなど。いいや、そんなことはどうでもいい。問題はあのスキルだ!成長速度10倍に経験値100倍だと!?しかも、創造神の加護や創造神の子だと!]
「これは失礼いたしました。まさか、創造神様の子だとは知らず……今までの御無礼をどうかお許しください」
「何!?急にどうしたの?」
「主殿は、知らないかもしれないがこの世界はランクがある。下から順に平民、貴族(貴族の中でもランクがある)そして国王だ。しかし、創造神様やその創造神の子となるとわしらよりもはるかに偉い人達だ。それでこそ普段は、頭を下げる事のない国王でも下げなければならない。それはわしも同じことだ」
「そうなの?」
「仰るとおりです」
「ねぇ。そういうのやめにしない?」
「はい?」
「別に、創造神の子とか言われても想像がつかないし。何より、この世界にきて初めてできた友達なんだし」
「ですが………」
「じゃあ。こう言うのはどう?」
「と言いますと?」
「これは、命令です。俺に敬語を使うのを禁止する」
「しかし!」
「命令が聞けないの?」
「ぐっ……………分かり……ました」
「よろしい」
「これからは、友達としてよろしくね!カイ」
「あぁ!主」
「そういえば、カイって小さくなれる?」
「なぜだ?」
「これからまた、王都に向かうんだけどその大きさじゃ目立つだろう?」
「できるが………わしの背中に乗った方が速くないか?」
「ううん。この森も探索をしてみたいし」
「そうか……」
ポンッ
「これでどうだ?」
「か………………可愛いーー!」
「主!なにを………くすぐったいぞ」
「ごめんごめん。その赤ちゃんの姿があまりにも可愛くて」
「全く…」
「そろそろ王都に向かおうか!」
「そうだな」
俺とカイは、再び王都の方に足を進めていくのだった。
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「ふぅ。後どのぐらいだ?」
(マップ)
「あと、五十キロかー。おっ!この先の近くに村があるよカイ!」
「そうだな………」
「どうせなら近くだし寄って行こうよ」
「わしは別に大丈夫だ」
「いいからいいから。遠慮しないで」
「おいっ。主、おすなっ。自分で進めるぞ!」
「はいはい。じゃあ早くいってください」
「あっ!カイ〜。ここに看板があったよ」
「へ…………へぇー」
「ミード村だって」
「そ…………そうなんだ…」
「どうしたのそんなに焦って」
「な…………何でもない!」
「早く行こう!」
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そして時は流れる。
ーミード村ー
「何だ!?これ………」
(畑は、荒れているし家も家の形をしてないのがほとんどだ。一体どうしてこんなことに)
「その………主」
「何?言いたいことがあるの?」
「はい。その………」
「?」
「この村、前にわしが襲って壊滅させてしまいました☆」
「はっ?」
俺が、この世界に来てから一番マヌケな声が出た瞬間だった。
少し投稿が遅れてしまい申し訳ございません。