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今日は朝から急なお客様がいらしている。めんどくさいですけど、旦那様が留守であるなら正妻としての役割はちゃんと果たさなければならない。
急いで支度を整えお客様を待たせている部屋に急ぐ。
ニコとコニーが扉を開けてくれた先にいた、剣を腰に下げた人物が私に気づきソファから立ち上がる。
「お初にお目に掛かります。メッカ公爵家が次女・シャルナでございます。どうぞシャルナと。アランとは幼馴染でよく剣を交えた理していますな。私とも仲良くしてくださると嬉しいわ」
うわぁ。美人だ。美人がいますよ。しかもなんか神々しい…。サラサラの銀髪を高めで1つに結い上げて、センターに分けた前髪の間から見える燃えるような赤い瞳。
シャルナ様は騎士の制服を身に纏っており、騎士の礼で優雅に挨拶をしてくれた。
やばいっ、見惚れてたっ!
「これはご丁寧にありがとうございますシャルナ様。私のこともぜひマドレアとお呼びください。女性の騎士の方は初めてお会いましたが、とてもよく制服が似合っていて素敵です」
私が制服が似合っていると言うとシャルナ様は少し照れたようにはにかんで笑って見せた。…これこそ美ですわね。
サラに私の分のお茶も用意させたので私も彼女の向かいに腰をかけた。
「それで、シャルナ様?本日はどのようなご用件でしょうか?お生憎旦那様は王宮に出ていまして…」
やばっ、いつもの癖でストレートに話してしまっている。最近旦那様にズバッと言うのがクセになってたからなぁ。それにシャルナ様が美しすぎて緊張しているのもあるわね。もう!シャルナ様ったら!
…と考えてると後ろでサラが小さく咳をした。
ごめんなさい。
「ふふふっ、アランの言う通りね。天使のように可愛らしい見た目に反してズバズバ物怖じせずに話す自慢の妻って。それでいて、表情がコロコロ変わっていて見てて飽きません。…あぁ、私が公爵家だからって固くならなくていいですわよ、なんならマドレア様ももうマイルズ公爵家の1人ですもの」
はぁ…。えと、それ私の話ですかね?アリアナ様のお話では?そう思いながらも笑って誤魔化しておいた。
「あぁ、用件、用件でしたわね。…逃げてきましたの」
シャルナ様はそう言ってニカッと笑って見せた。
うわぁかっこいい!…じゃないですわよっ。
「へ?えと…?逃げて…とは?」
シャルナは紅茶をコクッと飲みつづきを話す。
「私今第一騎士団に所属できて、毎日大好き剣を振って動きやすいズボンスタイルで暮らせて幸せですの。…けれど両親は私に早く結婚してほしいみたいで…」
「それでまた勝手にウチに来たってことですか?」
あらま、後ろからよく通る声が聞こえるなと思ったら扉に近くで腕組みしている旦那様が立っています。
「今日は、シャルの両親から君はお見合いのためお休みだと聞いていたが?」
はぇぇ。珍しく旦那様が少しお怒りモードですわね。
「アラン、お帰り!アランも紅茶飲む?」
シャルナ様は旦那様をものともせずに紅茶を楽しんでいらっしゃるみたい。…なんだかかっこいいわ。
「…ここは私の家です!」
ふむ、1度ブレイクさせましょうかしら。
「旦那様、シャルナ様もいろいろ思うところがあるみたいですし。この際、お話を聞いてあげても良いのでは?サラ、旦那様の分のお茶を」
旦那様は少しヴッと顔を引きつらせた後私の横に腰掛けた。
「それでは、後はお2人でごゆっくりっ…」
私は旦那様が腰かけたと同時に立ち上がり去ろうとしたところを、旦那様に腕を掴まれる。
「どこに行くのですか?」
へ?どこも何も、後は幼馴染お2人で仲良くお話しすれば良いかと。
「そうですわ、マドレア様もぜひご一緒してくださいな」
うそでしょ。シャルナ様までなんてかと言うのです。
私いりますっ⁉︎むしろ邪魔だと思うのですがーーー。
誰か私に退出の許可を…。




