第2話
ちょうど妹たち五人には12歳の娘が一人ずついました。
五人全員他にも下に小さな子供たちが3,4人おりました。子だくさんの妹たちでした。
妹たち五人は、全員王都に住んでいて、それぞれに夫と仕事を持っていました。
「お姉ちゃん、小金があるなら、この子らの教育頼むわ。寄宿制なんやろ? 面倒見てな」
と妹たちは、全員が、自分の12歳の娘たちを長女のイライザのところに預けました。
「妹なんやから、無料にしてな。飯も食わしといてな。その代わり、全部ねーちゃんに任せるわ」
と丸投げ。
とりあえず、5人の女子生徒ができました。
授業料は一切入りませんが……自分の姪なので……がんばって育てましょう。
ーー女子校にしようか、共学にしようか?ーー
とりあえず、農業校にしてみようかな?
貴族の洋館は10年間誰も住んでいなかったのでかなり荒れていましたが
そこそこ掃除すれば壁も屋根も家具も問題ない状態でした。
イライザ・ミンチン先生は、正直で働き者の年配の夫婦を雇いました。
おじさんはどこかの御屋敷の庭師でいまは大工でした。
おばさんはおじさんと同じお屋敷の女中でいまは料理人でした。
この二人に手伝ってもらって、洋館を掃除して、きれいにして、庭もきれいにして、
学校として使える状態にしました。
五人の姪たちの部屋をきちんとして、食堂もきちんと清潔にして。
ところが、その貴族の洋館には幽霊が住んでいました。しかもかなり凶暴な幽霊が。
幽霊をどうやって排除しましょうか?
神父さんに頼むより、ギルド酒場のハンターに頼んだ方が確実だと思いました。
なので王都のギルド酒場に行き、レベルの高いハンターに依頼をお願いしました。
さっそくハンターが三人ほど来て、戦いました。
戦闘でかなり家具と部屋を壊れたけど、ハンターたちは幽霊を退治してくれましたが、
金貨が3枚ハンター雇う料金にかかりました。
ミンチン先生はため息をつきました。
管理人夫婦のお給料と五人の姪の食費……がんばらないと
本は古本屋で必要な本を購入しました。
これから農業校として生徒募集を行います。
管理人夫婦ががんばってくれて、ミンチン先生も、12歳の5人の姪たちも頑張って、
学校は農業校の準備ができました。
あとは生徒募集です。
共学校にすることにしました。
どんな子供たちが来てくれるでしょうか? 募集条件は12歳男女です