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必殺技と生贄

俺は一体、何を得たんだろうか……

結局空手は習ってないし、全て独学で修行して、

なんか幻覚とか幻聴とか見え始めて、吐き気がすごくなったり、恐らく風邪?それでも負荷を2倍、3倍にして、毎日トレーニングを続けた。

加賀からはそれ風邪じゃねえよ、病院行けよ、

と言われたけど、風邪引いたら幻覚のひとつくらい見るだろと言って無視してたら、今度は何故か暑いとか寒いとかの感覚が完全に無くなった。筋肉が増えるときっといろいろあるんだろうと思ってスルーしてた、そしたら今度は風邪を引かなくなった、遂に俺も修行を行ってく内に風邪の耐性が出来たんだろうか……

そして遂に俺は、家の近くの道場に来ていた。

すみません、日向涼君はいますか?


あ?お前四宮じゃん どうした?


2年前のリベンジをしよう

俺がそう言うと、


は?2年前?2年前ってお前となんかあったっけ、中学別じゃん、


そうか、こいつは覚えてないのか、当然と言えば当然だが、あんな一瞬で決着が着いたんだから、それも2年前の出来事だし、


まあとにかく、俺と手合わせ願いたい。


まあいいぜ、中学の時は全国大会優勝、高校の全国大会も優勝間違い無しと言われた俺に空手で勝負なんて笑わせてくれるがな、


あれから、俺は実践を行っていない、イメトレはしまくったが、だから今の自分が、あれからどれだけ強くなったかが分からない、

こいつと戦って、今の自分の強さを確認する。


周りには見学者が多数いる、どうやら挑戦者と思われてるみたいだ。


それじゃ、行くぜ!

日向は2年前と同じ、俺の体に突きを入れてきた。のだが………

こいつ、舐めてんのか?


動きが遅すぎて、まるで避けてくださいと言わんばかりのスピードだ、しゃーねえな、避けるか、


何!?

俺の全力の突きを……避けた?


隙を見せた日向に対し、俺は必殺技の1つを打つ事を考えた、


…………授業中、様々な修行をしていた俺は授業中に関しては、何かいい修行がないかと考えた、派手に動くと周りの迷惑になってしまう、だから授業中は空気椅子しか出来ない、と思っていたのだが、技を考えるイメージトレーニングをする時間が、授業中は腐るほどあった、そして、様々な必殺技を編み出した。


どんな技でも、当たらなければ意味が無い。

そう考えた俺は、威力を出しつつ、絶対に当たる技を考えた


俺が打つ必殺技の1つ、百発百中全力正拳突きを見せてやるぜ。


俺は右手の中の筋肉と僅かな脂肪を胴体に流し込み、右手の中の質量が空になった所へ、気を流し込む、そして突きを放つと同時に胴体へ流していた筋肉と脂肪を一気に右手へ戻し、あらかじめ流しておいた気を爆発させ、超スピードで突きを放つ、

スピードに乗った俺の突きは自然とパワーも乗り、目視出来ない音速の突きへと変わる。


ちなみにこれを加賀に言ったらちょっと何言ってんのか分からないって言われた。


そしてその突きは日向に当たり、吹っ飛ぶ。


なっ!?

観客がざわめく中 日向は気を失い、倒れる。


何が起きたんだ……?


えっ、俺勝った?

強く……なったのか?

あまりにも一瞬で終わった為に、俺は自分の強さを実感出来ないでいた。


おい、何者だよあいつ……

将来の金メダリストの日向さんをあんな一瞬で……


観客がざわめいてるが、俺はそんなことより、自分の強さを確認出来ないのが辛い、強さを確認する為に挑んだのに、


はぁ……どうしよ……


と今後の事を考えていると、突然、上空からアナウンスが聞こえ始めた。


緊急速報です!! 緊急速報です!!

たった今、日本を統べる、アスモデウスさんからのメッセージを受信致しました!

これより上空に映します!


えっ アスモ……何?

誰だか分からないけど日本を統べるとか言ってたし

宇宙人のトップかね?

と考えていると、上空に謎の人物の顔がでかく映り出した。


なんか、変なおっさんが出てきた。


すると上空に写った変なおっさんは大きな声で喋りだした。


北海道にいるみなさーーん。こんにちはぁー。

私の存在はまあまあ極秘っぽい感じらしいので

知らない人が殆どかと思いますがぁー

私が日本を統率してるアスモデウスというものでーす。


おい、なんだなんだ、突然何言ってんだ……

とさっきまで俺の試合を見ていた周りにいる空手家

の人達は騒ぎ出す。


突然なのですがぁー。昨日、アメリカを統べる、えーとなんつったっけ、忘れちったけど アメリカを統べる私の仲間がどうやら、反乱にあってやられちゃったみたいなのよー。


反乱?まあアメリカなら強い武力でなんとか出来んのかな? だけど……

俺は反乱が起きた事で1つの危険を考えていた。


ですが、アメリカは一旦放置しますぅー。


は?、援軍は?援軍は来ないのか?

そう、俺が危惧していた危険は、他の惑星に行っている残り半分の援軍、しかし援軍は来ないのか……?


そこで、少し予定が変わってしまったのですけれども、今から世界中の国から、何人か人手が欲しいなーって、思ってるのですよ。


生贄か……


今までは月に1回、月末に国から選ばれた10人が北海道から青森へ行く事になっていた。

生贄と言っても、死ぬとかじゃ無くて、1ヶ月後には帰ってくるんだけど、帰ってきた人は記憶が無くなってて、一体何されているのか、少なくとも俺ら一般人には分からない、国の偉い人とかは知ってるのだろうか……


なのでぇー、今日の夜19時までに青森へ80人、人を寄越してくだせぇーな。頼みましたー。


80人って、しかも突然、怪しすぎんだろ……


あ、あとー今回来てもらう人達はー



北海道には二度と帰ってこないと思ってくださいー


は?……

二度と帰ってこない。それはつまり、死

と考えた俺だが、

いやでも、死ぬとは限らないし、奴隷的なやつ?、

でもそんなの……


国はどうするのだろうか、



アスモなんとかのメッセージを聞き終えた俺は

自宅に帰って修行をしていた。

80人、もう二度と帰ってこない……

俺の知り合いが選ばれるって事は無いよな?


今北海道にいる日本人の人工が何人かは修行ばっかしてて勉強なんかしてないから分からんが それでも、俺の知り合いが選ばれる確率はそんな高くないはず……

と思った矢先、テレビで速報が流れた。


速報です。本日、青森へ行く80人が、たった今決まりました。今から名前が出た方は、直ちに青森県へ向かってください。


ザーッと、名前が流れる中、俺は自分の目を疑った。

中城輝夜 間違いなくこの名前が流れていた。


嘘だろ……

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