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☆4 冒険者ギルド受付員のミーシャさん!




 クルツさんの馬車に乗せてもらい数十分。


 わんわんの街に到着した。


 街の門番らしき騎士にクルツさんが挨拶をし、その後、俺のもとに歩いてきた騎士に何個か質問をされたあと、あっさり街に入ることを許された。


 街に入るときのお金は、大銅貨3枚で300円であった。

 通行料といったところか。

 馬車の通行料は1台銀貨1枚で1000円のようだ。

 馬の糞による街の清掃代として、1000円と高めのようである。


 クルツさんが、俺の分の通行料も払ってくれた。


 騎士たちの態度を見る限り、クルツさんがすごい人なのだと理解した。


 馬車が街中を進む。


 冒険者ギルドと書かれた看板の前まで送ってもらった。


 馬車を降りたあと、クルツさんは、馬車を護衛をしていた女性五人組のパーティー『もふもふガールズ・パーティーランクF』の依頼表の紙にサインをしていた。


 依頼成功ということであろう。



 もふもふガールズは、今日は疲れたから宿で休みますと言って、冒険者ギルドに寄らずに宿の方へと歩いていった。


 先程、俺が剣で討伐した、いのししモンスターの討伐ランクは、毒を使うことによりDランク。


 毒を考えなければEランクのいのしし(ボア)と変わらない強さとのこと。

 ポイズンボアの魔石は、俺が、もらえることになった。


 最終的に討伐したのは俺だし、『治療してくれたから魔石はいらないです』ともふもふガールズの女性陣に言われた。






 わんわんの街の冒険者ギルドのドアを開けて中に入る。


 武器を背負い強そうな、又は、野蛮そうなイカツイ男若しくは、美男美女の若者並びに小さい子など色々な者が出入りしているなどが見受けられると楽しみに思っていたら、いたのは受付に女性ただ一人であった。



 酒場と冒険者ギルドは並列して存在しているようだけど、酒場に店員は見受けられない。


 お休みなのであろうか?


 受付窓口は3つ程あるようだが、空いているのは、1つだけである。


 俺と目があった冒険者ギルド員の女性はにこにこ顔だ。


 1人寂しかったのかもね。

 受付窓口に向かう。


 可愛らしい美人のお姉さんだ。

 髪の色は茶色で、セミロング位の長さである。


 顔は丸顔だ。

 優しい印象を受ける




「ようこそ、アリシア国のわんわんの街、冒険者ギルドへ、ご登録ですか?」


 お姉さんに質問される。


「はいっ、冒険者の登録をお願いしたいのですが、大丈夫ですか?」


「はい、大丈夫ですよ。では、この用紙に必要事項を書いてください。代筆致しましょうか?冒険者になった際は、パーティー募集は致しますか?」


 紙を渡された。


「大丈夫です。書けます。パーティーの募集はしません」



①名前 

②レベル


 名前とレベルさえ書けば良いようだ。

 代筆しましょうか?と聞いてくるということは、この異世界は識字率が低いのであろう。


 多分パーティーの募集を希望すると言ったら、この紙に追加で所持魔法や所持スキルを書くことになるんだろうね。

 小説知識だ(笑)






「書き終わりました」


 記入した用紙を、女性に手渡す。


 お姉さんは、記入用紙を確認すると、木の箱から冒険者カードを取り出す。



 血をこの冒険者カードに垂らせば登録完了のようだ。

 血を垂らし冒険者カードを受け取る。


「アクアさんですね。宜しくお願いしますね。私の名前は、ミーシャといいます」


 お姉さんは、ミーシャさんと言うようだ。


「はい。宜しくお願いします。ミーシャさん。早速ですが、この魔石を換金お願いします」


 ゴブリンの魔石とポイズンボアの魔石を取り出す。


 因みに、ゴブリンとポイズンボアの肉や毛皮などは、売れないともふもふガールズさんたちに聞いている。

 


 ゴブリンは使いみちがない、食べれない。

 臭いから。


 ポイズンウルフは、毛や肉などの、体中全てに毒が入っているため、使いみちがないとのことなので魔石だけ取ってきた。


「はい。大丈夫ですよ。ゴブリンの魔石とポイズンボアの魔石ですね。アクアさん1人で倒したのですか?」


 驚いたように、ミーシャさんが俺を見る。


「いえ、もふもふガールズパーティーと一緒に倒しました」


 嘘ではない(笑)


「なるほどですね。ポイズンボアは、ランクDのモンスターですので、驚いちゃいました」



 レベルを記入用紙に書いていたので疑問に思ったのであろう。


 俺の今のレベルは5だ。そのように偽装した。偽装スキルだ。

 ポイズンボアをひとりで倒せるレベルではないと思われたのであろう。



 軽く色々と冒険者ギルドについて教えてもらった。


 一般的に、自身のレベル1からレベル10がランクF、11から20がランクEと、レベル10単位でランクを表すみたいだ。

 冒険者ランクとは別物。

 ステータスランクという。



そしてステータスランクFの冒険者は、ランクFのモンスターあるいは1つ上のランクEを討伐するのが推奨されているらしい。

 まぁ、基本的にモンスターに対して自分のスキルや魔法が、向き不向きがあるから、絶対ではないらしいけどね。




「ゴブリンの魔石が大銅貨5枚、ポイズンボアの魔石が銀貨5枚です」


 ミーシャさんからお金を受け取る。


「またお願いしますね」


 ミーシャさんに、そう言われ、冒険者ギルドを後にする。


 あっその前に、


「おすすめの宿屋教えてもらえませんか?」


「はい。おすすめの宿屋なら冒険者ギルドを出て、まっすぐに300mほど進むと『ピンク』って桃色の看板が目印の宿屋ですかね」




「わかりました。ありがとうございます」



 俺は、冒険者ランクFからのスタートとなった。


 




 ミーシャさんのいる冒険者ギルドを出る。


 冒険者ギルドを去ろうとするとミーシャさんが寂しそうな顔をしていた。


 去りにくい。



 冒険者ギルドをでて、俺はステータス画面を確認した。

 今の時間は17時だ。

 お腹も空いてきた。


 何故、他にギルドの人たちはいなかったんだろう?

 冒険者もいなかったし。


 不思議だね。



 因みに、付与魔法を発動し、ライトジャイアントソードとなった剣は、持ち主であるもふもふガールズの女性に渡した。

 正直、駆け出しで、弱い冒険者と感じたので、今後亡き者になってしまっては、知り合った関係なので目覚めが悪い。

 家宝にしますと、かなり喜ばれた。

 因みに、魔法剣は、ピンからキリがあるが、1000万円以上するみたい。

 高いよね~。びっくりんこ。


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