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☆3 アクア、Aランク商人くつ屋のクルツさんを助ける

□変更点

・討伐したモンスターをおおかみモンスターからいのししモンスターに変更しました。

・ファーストの街をわんわんの街に変更しました。




 

 馬車を護衛?しているような武器を手に持つ者達が苦戦しているようなので助けに行こうと思い歩き出す。


 見た目的に、異世界物の定番、冒険者だろう。

騎士には見えない。


 いくら、能力値が高く設定されているとは言っても、モンスターを素手で殴る度胸はないし安全のために魔法で倒す予定だ。


 馬車にもう少しで近づけるというところで草むらから、ゴブリンらしきものが1匹現れた。


「異世界、初戦闘」


『恐怖耐性スキルレベル10を先ほど作っておいたため、恐怖を感じない』


 自分の知識通りで考えるとゴブリン。

 緑色でおなかの出た身体つき、薄汚れた布を腰に巻き大事なところは隠している。

 額には小さな角が1本生えていた。


 視界にいるゴブリンは、下っ端の様に感じる。

 武器も剣や槍などの突起物ではなく、そこら変に落ちてそうな木の棒を持っている。


『鑑定魔法 弱点鑑定』


種族名⋮ゴブリン

弱 点⋮火、光


 わざわざ、口に出してゴブリンを鑑定しますよーとアピールするのは愚かな事なので心の中で呪文名を唱え魔法を発動させる。


俺が作った鑑定魔法の新技の1つ、弱点鑑定。

設定レベルは、5だ。

なんとなく、5に設定した。

特に理由はない笑


 

 俺のことを見つけニヤニヤと笑うゴブリンに近づき回復魔法の技名を唱える。


『ライトショートヒール』設定レベル5

□説明

・魔族やモンスターには、ダメージを与え、普通の人間にはショートヒールと変わらない回復を施す魔法。

 回復担当は攻撃できないっていう致命的なものを補う準攻撃回復魔法。

・与えるダメージは、そこまで強くなく微小。

・魔法使用時、薄黄色に輝く

・努力値が高いと命中率補正、必要魔力量低下の恩情が起きる





 俺は武器など持っていない、そのためか、ゴブリンも良い獲物を見つけたと思ってニヤニヤとしていたのであろう。



 ゴブリンにライトショートヒールを、唱えるとバニラ色の光がゴブリンのおなかを覆うように輝き出した。


「ゴッゴッゴォー」


 ダメージを受けているようで身悶えるゴブリン。


 立っているのが辛くなったのだろう、地面に崩れ落ちる。


 ライトショートヒールと唱え、それを手のスナップを効かせ投げたヶ所、お腹あたりに穴があいた。


 このまま、じっくりといろいろな箇所に穴を空けていたぶるような変な趣味はない。


「えっと、努力値最大のライトショートヒールだと、ゴブリンは難なく倒せると。今度、ゴブリンに出会ったら、努力値を半分に設定して、技を発動させるか」


 努力値によって、魔法技の威力は変わる。

 ゴブリンの弱点である光魔法だったから倒せたのかどうか、今後確認と研究が必要だな。




 ゴブリンは元からいなかったかのように跡形もなく消えてしまった。


 残ったのは、地面に落ちている石のみ。


 多分これは、ファンタジー小説の定番の魔石と言うやつだろう。


 水の魔石だったら、魔力を流し込むと水が流れるというマジックアイテムに違いないね。


 この異世界アリアではどうか知らないけど。


 大創造神様にそこまで詳しく聞かなかったし、未知の発見は、自分の目で確かめたいもんね。


 

 ゴブリンの魔石と仮定して、魔石はゴブリンから現れたとすると不衛生な気もする。


『ステリゼヒール』 設定レベル3

□説明

・殺菌する回復魔法。



 菌を殺せばとりあえず大丈夫だよね?という結論にいたり、作成した。


「ステリゼヒール」


 魔石に付着していた目に見えていた黒い小さな物体が消えていった。


 とりあえず、殺菌したから大丈夫だね。


「収納魔法あったよね?」


ざらーっと、ステータス画面で確認した際に、収納魔法があったはず。


「あー、あったあった。通常通り過ぎて、笑いが出るよ」


レベルが高いほど、収納スペースが増えるようだ。


「収納魔法、ショートストレージ」


 黒色のモヤモヤが現れた。

 魔石を手で拾い、その中に押し込む。



「おー、消えた。取り出し方は、また後にしておこう。襲われている馬車を助けないとね」


 魔石(仮)は、多分、冒険者ギルドに持っていけば売れるよね?

 冒険者ギルドとは、冒険者という職業のものをサポートする組織というものが異世界物の小説ではよくある話。


 年齢種族関わらず誰でも加入可能のケースや10歳から加入可能という制限があるもの、加入に登録料を取られたりとられなかったり。


 ギルド発行のカードがたいてい身分証明証になる


 ランク制度がありF→E→D→C→B→A→S→SSの順位がある


 依頼をこなすとランクが上がりCランクに上がる際は試験が行われることがある。


 無暗に冒険者たちが亡くならないように依頼にはランク制限の規定があり、ほぼほぼ自分と同じランクの依頼、あるいは1つ上のランクの依頼を受けることが可能。


 依頼を達成するとポイントを冒険者カードに追加されポイントがたまるとランクが上がる。


 というのが俺の知る異世界知識だ。



☆☆☆☆☆



 街に向かおうと、街の方向に向かって歩く。

 いのししに似たモンスターに襲われていた先程の馬車を見ると未だに戦っていた。


 いのししモンスター強いのであろうか?


『鑑定魔法 弱点鑑定』



種族名⋮ポイズンボア

弱 点⋮光


 名前を見るに、毒のいのししか。


「そこの、御仁、助けてもらえないか?先程のゴブリンとの戦いを見る限り戦えるのであろう?もちろん報酬は出す」


 報酬という言葉にるんるんで頷く。

 今は、無一文。報酬と言ったら、お金だろう。

 

 お金はあって困るもんじゃないし。

助けよう笑笑


 まぁ、錬金術を創造すれば、お金を作れるんだけどね。まだ試してないけど、きっと大丈夫(笑)そんな気がする。

 


 馬車の窓から40歳くらいの男が顔を出した。


 少し、切羽詰まった顔で見てくる。



 言葉を理解できる。

 安心した。


 理解出来なかったら、スキルか魔法作るだけだけどね笑

困ったら、創造。

 なんかダメ人間になりそう。


あっ、俺は見習い神様だった。

人ではない?


 それにしても、いのししモンスターに襲われている状況なのに男性は、俺とゴブリンの戦い見ていたんだね笑


 

 初めての異世界人の会話。

 予め、大創造神様からは、言葉は通常通りに理解できるし話せる書ける読めると聞いてはいたけどね。

 ホッとひと安心。



 それにしても、護衛5人いて倒せてないんですよね?

 強いのかなー?


 馬車の護衛をしている者たちは、皆女性のようで、体の一部一部が紫に変色していた。


 状況を察するに種族名通り、毒を持つモンスターの可能性が高い。


 安易に近づくのは止めておこう。

 


『付与魔法⋮ライトジャイアントソード』

設定レベル10


 物に自身の覚えている魔法を付与する魔法、それが付与魔法。

主にマジックアイテム作成の際に使われている。


 ライトジャイアントボールの効果を付与。

 アイテムの所持者の魔力を使うことにより、回復魔法を覚えていなくても、効果を発揮する。

 護衛の騎士が手から落として地面にあった剣に付与した。


 剣の刃で振るとライトジャイアントボールが飛んでいく。


 モンスターを斬る感触味わいたくないよねー。



『シューンスパッ』


 魔法を付与した剣をいのししモンスターに向かって振る



「すっ、すごいです」


「なにさ?あの剣、輝いているけど」


「何が起きたの?」


「ぐっ」


「もうだめ」


 各々、俺の戦闘に感想を述べる女性たち。

 因みに、剣に魔法を付与したのは、剣で助けるのカッコ良いと思っただけ。

すみません厨二病です笑

 

 それと、この武器がいくらで売れるかの相場を教えてもらうため。

 そして、この剣の持ち主である女性に恩を売るという意味もある笑笑


 べっ、別に作ったあとに思いついたとかではないからね?笑ほんとだよ??ほんとにホントだよ??


 最後の女性の言葉は、いやらしい意味ではなく、純粋に毒が身体に回って『もうだめ』なんだろう。



『ポイズンショートヒール』 設定レベル2

□説明

・軽い毒を治す回復魔法。

・高度な毒は治せない。





 毒にかかっている女性にポイズンショートヒールを唱える。

 30秒ほど経つと、毒が消え、紫になっていた箇所は、元の肌の色に戻っていった。


 毒になっていた、護衛の女性5人にポイズンショートヒールを使い治してあげた。


 ポーション(解毒薬)を切らしてしまっていたらしく、たいへん喜ばれた。


『回復魔法使いの女性に、その魔法はなんですか?』

 

 と聞かれ、回復魔法ですよ?


 と言って、探りを入れてみた。


 本当に、ステータスに反映されているか確認するためである。


『えっ!?そんな魔法技ありましたっけ?確認してみます』


 女性は、ステータス画面を見る。


『わぁー、ホントです。ポイズンショートヒールという技名が新しくNEWと書かれて表示されています』


 と喜んでいた。



 モンスターを、倒し女性達を治していると、俺に助けを求めた馬車の中にいる男が降りてきた。



「ありがとう。助かったよ。お主が偶然現れてくれて、助かった」


「助けれたので良かったです」


「ところでお主、くつを履いていないようだが?どうかしたのか?物盗りにでもあったのか?」


 死ぬときに転んだ表紙にくつが脱げてしまったようで、服は着ているがくつは履いていない。


 今更だけど、俺の格好。

居酒屋でのエプロン姿だし、傍から見たら料理人?笑笑

 戦う料理人ってことで.......笑

 


「ええ、森の中で野宿して起きたら、武器と防具など金目のものを奪われてしまいました。身分証も奪われてしまって……。」


 冒険者ギルドカードなどが身分証になることは、異世界物の小説でよく聞く話だ。

 身分証がないことについて予め言っておき保険をかけた。



「そうか、それはそれは、災難だったな。モンスターから守ってくれたお礼がしたい。なにか欲しいものはあるか?因みにわしは、くつ屋じゃ」


 ご都合主義ばんざーい。


 と、いいそうになる状況だね。



「あっ、はい。なら、くつでお願いします」


「サイズを確認するから、足を見せてくれ」


 足を見せる。普段は、27cmの靴を履いている。

 メーカーによって異なるけどね。

 横や縦が狭いものもあるから。


「よし、動かしてみてくれ」


 くつ屋のおじさんに、そう言われ足を動かす。


 大丈夫そうだ。


「大丈夫みたいです。ありがとうございます」


 お礼を告げる。



「わんわんの街まで護衛をお願いしてもよいか?身分証もなければ、街に入る前に、時間がかかるだろう。わしが身分の保証をしてやる」


 後2、3kmほど、街までの距離はあると思う。

 街の名前はわんわんと言うみたいだね。

 いぬみたいだね(笑)


「ありがとうございます。よろしくおねがいします」


「よろしくな俺の名前はクルツだ」


「自分の名前は、」


 なんにしよう。

 名字があったら貴族だと思われちゃうかもね。

 どうせ、ステータス見られることはないから偽名でもバレない。

 

「.......アクアです」


 クルツさんが握手を求めてきたのでその手を握る。




 クルツさんはここらへんの街では有名な商業ギルドカードAランクの持ち主のようだ。


 何個か支店を持っているようで、今日はその支店からの帰りだったらしい。


『護衛費をケチって駆け出しの冒険者パーティーに依頼したため、危ない状況になった』と笑っていた。


 


お読みいただきありがとうございます。

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