☆22 3匹のオーク?
「お待たせしましたー!」
集合時間の10分前に来たのだが、皆さん揃っていた。
護衛対象の方が乗る馬車は、クルツさんの荷馬車に比べて、高価そうに感じられる作りであった。
大きくきらびやかである。
クルツさんの馬車をひいていたのは、馬であったが、今回護衛する馬車は、馬ではなくドラゴンみたいだ。
「これで、全員揃ったな」
赤色の髪の女性が周りを見渡してそう告げる。
多分、剣術スキルと火魔法使いのジュリアさんだと思う。
「執事のクマムと申します。アルファー伯爵家の執事をさせて頂いております。今回の旅路どうかよろしくお願いします」
丁寧に頭を下げ自己紹介を述べる執事のクマムさん。
腰にぶら下げている剣を見る限り少しは戦えるのだろうと推測した。
「アウロラ・ラン・アルファーと申します。護衛をよろしくお願いします」
荷馬車から、先に降りている執事のクマムさんの手を取りながら降りた20代後半くらいの女性が挨拶する。
金髪碧眼で大人の落ち着きのある姿が印象に残る。
1番印象に残ったのははちきれんばかりのおっぱい。
18歳の男の子の僕としては、たまりませんっ!
この人が領主様の奥さまなのだろう。
「エリィス・ラン・アルファーです。よろしくお願いします」
荷馬車の小さな窓から顔をひょこっと出して、挨拶するシャルと同じくらいの年齢に感じる女の子。
アウロラさんと同じで金髪碧眼、可愛らしい女の子だ。
僕と、目が合うとビクッとしていた。
男性ホントに苦手みたいだね。
その後、順番に自己紹介をして、馬車に乗り込んだ。
馬車を引っ張るドラゴンの名前はフレンリードラゴンという名前みたいだ。
モンスター図鑑を見て、フレンリードラゴンについて調べたところ。
【フレンリードラゴン】
優しい心を持ったドラゴン、好んで食べる物は草や果実などで、肉などは食さない。
馬よりも安定した走りを見せスタミナもある。
空を飛ぶことはできない。
他の者の心や考えを色で認識するため、良い心を持った者にしか、従わない。
戦闘はあまり好まないモンスター。
戦闘は好まないというだけで弱いわけではない、大人のフレンリードラゴンのランクはCランクと高めである。
ドラゴンだが、飛ぶことはできない。
フレンリードラゴンの見た目は、大きさは馬と同じくらいで白色と黄色がところどころ入った羽毛のドラゴンだ。
〜お昼休憩〜
『ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン』
っと、アルファーの街を出てベータの街を目指す。
「そろそろ、お昼に致しましょう」
アルファーの街をでて、2時間が経過したところで、お昼休憩を致しましょうとアウロラさんが述べた。
2時間の間は、馬車の前に立ちはだかった3匹のオーク、3匹のこ○たじゃないよ?笑を討伐しただけだった。
もふもふガールズが1匹
僕が1匹
赤い髪のジュリアさんが1匹
自身の力を見せることも兼ねて1パーティー1匹討伐することになった。
オーク3匹は、Dランクのモンスターで槍を持った『ラフオーク(乱暴なオーク)』、二本の槍を持った『レイジオーク(荒れ狂うオーク)』太めの身体の『シィクオーク(太っちょオーク)』が2本足で立ち構えていた。
もふもふガールズの戦闘は、剣と盾を持った150cmくらいの女性の透き通るほどの水色の髪であるソーシルさんがオークの攻撃を盾で防ぎながら反撃。
そして、ハンマーを両手に持ちぶんぶんと振り回す、カーナさん、身長は175cm程で僕と変わりない、茶色の髪をしている。
3人目は長い槍を器用に使ってオークを翻弄する、青髪のルンスさん。身長は、160cm。
それから、リィサさんが、後方で風魔法を使いオークを攻撃する。
最後にパーティーリーダー、エリルさんが適宜にダメージを受けた味方を回復するというスタンスだった。
ソーシルさんは、筋力が弱いみたいで、盾でオークの攻撃を受け止めるが、オークの攻撃が強いためか後ろに少しよろけ、空きが生まれてしまう。
カーナさんは、ハンマーで攻撃する際に、大振りのため、当たれば大ダメージだが、外すことが多く、振りかぶっている間の空きが多すぎる。
長い槍のルンスさんは、臆病みたいで、長い槍で突いているが、オークに当てる訳ではなく只、視界を奪う様にすばやく突いていた。
槍が長すぎるためか、玉に当たっているがダメージは与えていないに等しい。
リィサさんは、ルンスさんが、オークの視界を奪いオークが動かない状態にしたあと、ショートウィンド(魔法発動後その小さな竜巻はその場で動かない)を使用したあと、最近覚えた『ウィンドショートカッター』を使い、オークにダメージを与えていた。
エリルさんは、てっきり、『ライトショートヒール』を使いオークにダメージを与えるかと思ったが、最後まで使わなかった。
ライトショートヒールの発動までの時間とパーティーの回復のタイミングを考慮してその選択をしたのだと思う。
なんだかんだで、良いパーティーだなぁーとオークとの戦闘を10秒で終わらせた僕は、もふもふガールズの戦闘を眺めていた。
僕の戦闘は、昨日森で収納しておいた、レベル5の『ウィンドビッグカッター』風の大刃で的を切り刻むにより、オークを首チョンパした。
領主婦人の、アウロラさんは『おぉー』と驚いていた。
結構グロかったんだけど慣れたもんなのかな?
そして、剣と火魔法を扱うジュリアさんの戦闘は、剣でオークと戦いながら火魔法を使いオークの足元を攻撃し、オークが火傷で動きにくくしてから、剣で命を奪っていった。
多分、丸焼きにしてしまうと食べるほかなくなるから、足元だけ狙ったのだろう。
ジュリアさんは、この異世界でもすごい分類に入るらしい。
なぜかと言うと、魔法を使う場合の媒体に杖を使っていないから、本来魔法使いが杖を持つ理由が、魔力を帯びた杖を使うことにより魔法の発動や威力、精度などを補うためだからだ。
そのため、殆どが魔力を帯びた杖を使う。
基本的にモンスターの住む森であれば魔力を帯びた木が存在して、その木を加工すれば魔力を帯びた杖になる。
魔力の源、魔素が濃ゆいところの木ほど優れた魔力を帯びた杖を作りやすい。
馬車に乗ってから、リィサさんが、ジュリアさんに質問していた。
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