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☆13 Fランククエスト、討伐と採取の選択どちらが賢い?

 ブックマーク数4件 4月8日(日)



「ジルトさん」


「おー何だ?」


「自分そろそろ出ていきますね」


「そうか、分かった。じゃあこれを持っていけ」


 膨らんだ布袋を投げてくるジルトさん。


「それは、俺のケガを治してくれたお礼だ。ありがとな」


 真面目な顔でお礼を言われた。


 すぐに布袋を開けて、中身を確認した。

 銀貨と大銀貨がたくさん入っていた。


 宿屋に戻ったら数を確認しよう。

 さすがに目の前で枚数を確認するほど非常識ではない。


 まぁ、もらった人の目の前で許しも得らず中身を見るのも非常識なんだけどね。






 数日後、ジルトさんの頭から髪の毛が生え始める。

 言うもながら、エキスパートヒールのおかげだ。


 実際は、『アノヒール』設定レベル6の身体の異常を治す回復魔法で、死にかけの神経を生き返らせることが可能で、髪の毛は生えさせることが可能。


『エキスパートヒール』は、何もないところからも、復活させることができる。

 例えば、両足を失ってしまって何十年も経過していてもエキスパートヒールで生やすことができる。


 腕の修復はすぐに発生したのに、髪の毛の育毛がすぐに起きなかった理由は、俺がそう調整したから。


理由はなんとなくだ(笑)



 


〜冒険者ギルド1階クエスト掲示板前〜



「うーん、どれにしようかな?」


 2階にあったギルドマスター室から降りてきてクエストの張り出されている掲示板に来ている。


 確か、冒険者ランクFの俺では、ランクFあるいはEまでしか受注してもらえなかったはず。


 まぁ、とりあえず、このゴブリンの討伐5体を選ぶか。



【クエスト F】


『内容』ゴブリンの討伐 5体


『報酬』魔石と引き換えで合計銀貨3枚


『点数』ランクFの2ポイント


 点数にどんなランクのポイントか記載されているのはEランク冒険者がFランクのクエストをこなしても点数が入らないようにするためなどの処置であろう。


 低ランクばかり倒して弱いAランク冒険者とかやばいと思うもんね。


 ゴブリンの魔石が1つで大銅貨5枚で昨日買い取ってもらえたから実質このクエストの報酬は大銅貨5枚(500円)ほどということになる。


 因みに、同じゴブリンでも、レベルがあるわけで、ランクFの冒険者には、レベルが低いゴブリンを見分ける力もこのクエストで試されるというわけだ。


 基本的に、冒険者はパーティーを組むのがギルドからも推奨されている。

 生存確率を上げるためである。



【クエスト F】


『内容』アニス草の採取 10本


『報酬』アニス草との引き換えで合計大銅貨5枚


『点数』ランクFの1ポイント




 薬草は低ランク冒険者が主に採取することが多い。

 森の奥地にまで行かない限り比較的安全だからだ。


 安全であるがためか分からないが、報酬は、安いことが多い。

 案の定今回のアニス草のクエストは、500円相当と低めだ。


 同じFランクのクエストのゴブリンに比べると1/6だ。


 だが、先程も行ったように冒険者はパーティーを組んでいることが多い。

そのため、6人パーティーだったら、1人頭アニス草のクエスト報酬と変わらない大銅貨5枚と言うことになる。


 そして、もしも、ゴブリンの討伐で怪我を負ったり武器防具が壊れたというケースではむしろマイナスにもなり得る。

 

 その辺に生えている薬になる草のことを薬草という。

 薬草以外は雑草あるいは調味料として使われている。


 薬草はそのまま使える場合と、マジックポーションの材料として使用しないと効果を出さないものとがある。


 薬草は基本的にそのまま使えても(口にしても)、効果が弱かったり不味かったりすることもある。

 効果のあるものほど苦いと言われている。




「あのー、どうかしましたか?アクアさん」


「あーエリルさん。先ほどはお疲れ様でした。回復魔法を連続して使って、疲れてはいませんか?」


 もふもふガールズの回復魔法使いのエリルさんが、ひょこっと現れて話しかけてきた。


「お疲れ様です。いえ、タイアーヒールを自分に使いましたので疲労感はないです。心配してくれてありがとうございます」


「良かったです。それで、どうかしましたか?という問いかけでしたね。Fランクのゴブリンクエストを受けようと思いまして」


「アクアさんなら、余裕だと思います。良かったら付いて行っても良いですか?」


 俺に付いてきたいみたい。

 チョロインなのかな?笑笑


「はい、それは構いませんよ。よろしくお願いしますね。エリルせんぱい」


 ちょっと、いたずら心が出てしまった。


「せんぱいかー」


 俺の言葉が嬉しかったのか、せんぱいせんぱいと小さな声でつぶやき始めるエリルさん。








 お昼時ということもあって、ギルドの受付窓口は列ができておらず空いていた。


 受付窓口も1つしか空いておらずミーシャさんが座っていた。


「ミーシャさん、あれお願いします」


 Fランクのゴブリンクエストの紙を指差す。

 ゴブリンは、繁殖数が多いのと、女性の人族を攫って孕ませ、こどもゴブリンを産ませようとするため、常時討伐クエストが、掲示板に貼られているようだ。


 その他の常時クエスト以外は、掲示板から紙を剥がして受付窓口に持ってこなくてはならない。

 他の冒険者との重複を避けるためだ。


 因みに、クエストを受けずに依頼をこなした場合は、最悪報酬が支払われない場合や、他の冒険者の仕事を奪ったことになり罰金が発生することもあるらしい。



「ゴブリンクエストですね。わかりました。気をつけて行ってらっしゃいませ」


 あっさりと、受注してもらえた。


 多分、やっと回復魔法について異世界アリアに浸透したんだろうね。

攻撃もできる回復魔法って。


 俺が新たに創造した新技は、時間経過により前から存在したことになる。


 そのため、今の俺は高貴な回復魔法使いとして見られているのだろう。


 1階に降りてからの周りからの視線が半端なかったし、特に女性からの視線こわいよ。


「あなた話しかけてきなさいよ」


「恥ずかしいわ。あなたが話かけてきなさいよ」


「どこに住んでいるのかしら」


「まだ、成人したばかりみたいだし。たまのこし」


 と、女性陣のキャッキュウフフの声が僕の耳に入る。

 俺のことを金づるの様にしか見ていない輩もいるみたいだが。


っていうか、俺23歳。

この異世界での成人は15歳。

異世界物でよくある、若く見えるってことなんだろうな〜。



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