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落ちた男の奇妙な運命  作者: 六等星の鷲座
王国ラムライズ編
23/23

エピローグ 影の英雄達

やっと終わりました...!

大体5ヶ月ぐらいかかったかな?

他の人がどの位で終わるかはわかんないけど、とりあえず完結させられてよかったです。

あと、アクセスありがとうございます!

お疲れ様でした!

あの後僕達はラムライズまで歩いて帰り、そのまま王様に報告した。

王には、「4人で」魔王を倒した事にした。

魔王の存在は一部の限られた人しか知らないから、盛大に喜ばれることはないけど、それはそれで良かった。

もしこの事が広まれば、マスカルがまた連れ戻されるかもしれないから。

王はキッチリと報酬金を払おうとしたが、僕達はそれを拒否した。

だって、あまりにも払うのが惜しいって顔をするものだから、「家で豪華なパーティーができるぐらいのお金」だけ貰って帰った。

...ついでに、僕の服を買える程のお金も。







「あーあ、勿体ないことしたなぁ」

カーラは後悔するような仕草で大袈裟にため息をついた。

「まぁまぁ、あんなにゴールドを貰っても管理するのは難しいからな」

マスカルは(さと)すように言った。

「でもまぁ、とりあえずこの貰ったゴールドでパーっとやっちゃおうよ!」

そういうと、カーラは顔色がかわり、

「じゃあさ!久しぶりに料理作ってよ!目も見えるようになったしね!」

「わかったわかった、それじゃあ先に帰っててよ、色々済ませてくるから」

「色々って?」

「買い物とかさ。君達はカーラの家で休んどいて」

「わかった、でもなるべく早く済ませてね!」

というと、マスカルと2人で家の方向に帰った。

「さて...」

こちらもこちらで忙しくなるな...

そう思いながら、自分の体に鞭をうち、()()()()へ向かった。










「...遅い!」

私はグゥとなるお腹を抑えて文句を言った。

「まぁまぁ、結構な量のゴールドを貰ったし、いっぱい買って帰ってきてるだろうから、遅いんじゃないか?」

マスカルはそう言いながらも、チラチラと時計を見た。

「...確かに、ラクにしては遅いな」

「でしょでしょ!?」

私は床に寝転がり、お腹を抑えた。

「あー、このままじゃ死んじゃうよー」

「まぁ、あとすこしで帰ってくるだろう...ん?」

マスカルは耳をすました。

「ほら、帰ってきた。足音がする」

「ほんと!?...確かに足音がするけど...」

なんというか、足音がバラバラ...というか、()()()()聞こえてくる。

少しの間待っていると、「ただいまー」と、ラクの声が聞こえた。

私は玄関に飛ぶように行った。

「おかえり!...その荷物の割には遅かったね…」

確かに、荷物は多めだ。

でも、2時間かかるか...と言われれば、そんなにかかることはない量だ。

どうしてだろう?

「ま、とりあえずあっちいってて」

ラクは私を押すように部屋に入っていった。

「ちょ、ちょっと!」

「まぁまぁ、少し待ってて。びっくりするから」

びっくり?

どういうことだろう?

「へっへっへ...入ってきていいよ!」

すると、目を疑うような事が起きた。

そこには、カチュがいた。

あの日心臓に氷が突き刺さって、死んだはずの。

「まるで死人でも見たような顔ね...()死人だけど」

間違いない、あのカチュだ。

「え?え?なんで?」

そう言って私は、カチュの手を握り締めた。

暖かかった。

私は泣かずにはいられなかった。

「カチューー!!」

「ちょっと、貴女泣きすぎよ」

カチュはそう言って、頭を撫でた。

「...ラク、どういう事だ?」

マスカルは未だに信じられない、といった顔でラクに質問した。

「この世界にもこの世とあの世が存在する。僕はちょっとあの世の神様と交流があってね」

「...?」

「あ、簡単に言うとね、魂を持ってきたってこと」

「魂を...?どうやって?」

「そりゃ、神様にお願いして、ちゃんと許可取らないとダメだけど...めちゃくちゃ苦労したよ」

「...なんだかよく分からないが、つまり生き返らせたってことか?」

「そんな感じ。でも、本当はしちゃダメだけどね。自然の摂理に反するから」

「そうか...説得するために時間がかかった、という訳だな」

と、なんだか腑に落ちない顔をしながらも納得したみたいだ。

私はと言うと、未だにカチュに抱きついてきた。

「服がぐしょぐしょになるから離れてちょうだい...」

と、不満を言ってはいるが、カチュ自身も皆に会えたのが嬉しそうだった。

「さて、皆が集まった所で、パーっとね、パーティーしますか!」

...一瞬場が凍りついた

「パーティーだけに、パーっと...」

「胸に刺さった氷よりも寒いわ」

カチュは無慈悲にもそういいのけた。













パーティーも無事に終わり、皆が寝静まった所で、僕は外に出た。

適当な場所に座り、空を見上げると、月が煌々(こうこう)としていた。

全て終わった...

どんなに辛く苦しいものでも、終わってしまえば寂しくなるものだ。

僕はカーラの顔を思い出した。

あの顔を見た途端、ふと懐かしさを感じた。

「ラク?」

気が付けば、そばにはカーラがいた。

「カーラ...」

僕はまじまじとカーラを見つめた。

月に照らされ、(つや)めく黒色の髪。

緑の瞳。

顔は違えど、カーラはあの日の相棒にそっくりだった。

「...ど、どうしたの?顔に何か付いてる?」

カーラは顔を赤らめて逸らした。

「...あ、ごめんね、ある奴にそっくりだなぁって」

「ある奴?」

「僕の相棒だよ。もう居ないけどね」

「そっか...じゃあ、その相棒はすごぶる美人だね!」

と、カーラは茶化した。

「ふふ、そうかもなぁ」

「え?ちょ、やだもう!そこは違うだろ!って突っ込んでよ!」

と、軽く小突かれた。

懐かしいな...確か相棒もこんな感じだったな...

『転生して、いつかまた相棒の所に行くから...』

ふと、こんな言葉を思い出した。

まさか...ね。

「さて、そろそろ寝よう?ラク」

「...あのさ、カーラ」

「ん?どうしたの?」

「僕の本当の名前、気にならない?」

カーラはハッと顔をして、

「確かに...気になる!」

と言った。

「...僕の名前は、ナラク。『地獄のその先』を司る邪神だ」

するとカーラは、

「ふーん...じゃあ、これからナラクって呼ぶね!」

と、笑顔で答えた。

「...『地獄のその先』って所に突っ込まないの?」

と言うと、

「だって、私は人間だからそう言うのは分からないし、ラク...じゃなくて、ナラクはナラクでしょ?神とか神じゃないとか関係ないよ」

と返した。

「...ふふ、そうだよね」

僕は急に、格好つけて「『地獄のその先』を司る邪神」なんて言ったことが恥ずかしくなった。

そんなこと言う柄じゃないのに。

「さ、さて!じゃあ寝るか!」

と言って、そそくさとカーラの家に戻った。
















あの日から色々あった。

カーラはあの夜の後、王直々に呼ばれて、傭兵の仕事に就いた。

長年の夢が叶った!と喜んでいた。



カチュはというと、どんな魔法が飛んできても死なないように、クロマの町で修行しているらしい。

彼女(いわ)く、「二度と殺されないように」だそうだ。



マスカルは、そのまま前の生活、つまり傭兵仕事を続ける事にした。

アノリの町の領主の一人娘、タミルということを隠しながら...

もし捕まったとしても、「ナラクが飛んでくるだろうから心配はしてない」と言われて少し焦った。



僕はというと...

あの後、ちまちまとお金を貯めて、「キンガ」という国に引っ越した。

どうやら、そこは精霊の住まう国...なんて言われているらしい。

「奇妙な運命」を感じた僕は、キンガでとある運命に巻き込まれるのは、また別のお話。

これが、僕がラムライズで体験した「影の英雄達」の話だ。

一応2作目を書くことは決定してます。

頭の中でまとまり次第書き始めたいと思います。

大体まとまっているので、もしかしたら早めに書くかも...

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