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落ちた男の奇妙な運命  作者: 六等星の鷲座
王国ラムライズ編
14/23

鉱山に潜むモノ

遅くなりました...

書く気力が出なかったんです...

やる気さえ出れば...やる気さえ出れば...!

あと、アクセスありがとうございます!

「やっと着いたねー」

カーラは安堵した。

アーサからサーショの町まで相当時間がかかった。

2回も野宿したから、皆宿が恋しくなっていた。

「に、しても...」

カーラは周りを見回した。

「ここら辺は山が多いね」

確かに、歩けば歩く程緑が減り、山が多くなっているのが分かる。

「サーショの町周辺は鉱山が多く、上質な鉱石がよく取れる。ラムライズ地方の殆どの武具はここで取れた鉱石を使っているんだ」

マスカルが説明してくれた。

「へぇー...という事は、ここの町で武器を新調した方がいいかな?」

サーショで取れた鉱石なら、かなり高品質な武器を作れるはず。

この前手に入れたゴールドを使えば、戦力が上がるはず...

「とにかく、町に入ろうか...」

僕は仲間を連れ、町の中に入っていった。



「じゃあ、私は宿の手配をしてくるよ」

マスカルはすぐに宿に向かった。

「じゃあ私達は色々と見て回ろうか」

カーラが僕の手を引っ張った。

「分かった分かった、引っ張らないで」

僕はそう伝えて、2人で町中を見て回った。



見て回っていると、カーラが立ち止まった。

「鉱石を持ってくれば、優秀な職人がどんな形にでも仕上げて差し上げます!」

そんな内容の看板をカーラが見つけた。

「へぇ...話を聞いてみようか」

僕は工房の中に入り、店員に話を聞いてみた。

「さっきの看板、どんな形にでも仕上げるって書いてたけど、本当?」

「えぇ、えぇ、もちろん。形相応の材料を持ってくれば何でも出来ますよ!」

「わかりました。で、その鉱石というのは何処で採取出来るんですか?」

「町に入る前に、入口に人が立っている鉱山があるでしょう?その人に料金を支払い、中に入ると、側にツルハシとランプが置いてあるはずです。それを自由にお使い頂ければ結構です!」

と、店員は丁寧に教えてくれた。

「ですが、そのツルハシとランプはあくまでも貸出用で質が悪いです。そこで!この店で売ってあるツルハシとランプをお使いになれば、たちまち岩も豆腐のように...」

「わかりました。ご丁寧にどうも...」

僕はカーラを連れて店の外に出た。

このままあの店に入れば、まくし立てられて買わされるに決まっているだろう...

「商品、すごい推されてたね...」

カーラもたじたじになっていた。





「さて、いよいよ鉱山に...と、その前に...」

僕は木に隠れている()()()に呼びかけた。

「そろそろ出てきなよ、カチュ」

「...!よく気付いたわね...」

カチュがあの店のツルハシとランプを持ったまま出てきた。

「カチュ!?いつからそこに...?」

カーラは驚いた、といった様子で言った。

「カチュ...?あぁ、あの大会で...」

マスカルは、2、3秒顔を見てやっと思い出せたらしい。

それほど大会で対峙した事が記憶に刻まれていなかったという事だ。

「ぐっ...私よりも強いからって...」

カチュがわなわなと震えている。

「そ、それよりもさ!なんでそのツルハシとランプを持っているの?」

カーラが質問した。

「え?えっと...貴女達が出た後、店の人に話を聞いていたんだけど、気がついたらこのツルハシとランプを買わされていて...」

...あの後話を切り上げて出ていっていて良かった。

「と、とにかく!貴女達は鉱山に行って、武器を作ってもらうんでしょう?私も連れていった方がいいわよ!」

カチュはついて行きたいようだ。

確かに、カチュが入れば今までの戦闘がより早くスムーズに終わるし、自分たちの中に居ても損は無い。

「分かった、じゃあカチュも付いてくるって事でいいよね?」

僕は2人に聞いた。

「私はいいと思うよ。楽しくなると思うし」

「あぁ、私もだ。戦力は多い方がマシだ」

カーラもマスカルもカチュを連れていくのにに賛同してくれた。

「分かった。今後ともよろしくね、カチュ」

「えぇ、宜しくね」

こうして仲間が増えた僕達は、鉱山に向かった...





「鉱山に入った訳だけど...」

カーラは支給されたランプを手に(お店のツルハシとランプは1つしかない)鉱石の奥へ奥へと進んでいった。

「まず鉱石が何処にあるか分からないね...」

「私もすぐに見つかると思っていた...浅はかな考えだったよ」

カーラとマスカルはランプを岩壁に照らすも、そこにあるのは岩だけだった。

掘った後こそあるものの、殆ど掘り尽くされた鉱石のようだ。

「何が鉱山よ!ただの洞窟じゃない!」

カーラは文句を言っている。

文句は洞窟の中に響き渡り、そして消えた。

「...うーん、誰も立ち寄ってないような場所にならあるかもしれないけれど...」

僕は皆に言った。

「例えば?」

「例えば...立ち入り禁止の奥の鉱山、とかね」

「ダメだよ!そこは危ないって、鉱山の前に立っていた人が言ってたじゃん!」

カーラは慌てて僕の提案を否定した。

「もしかしたら、いい鉱石が取られないように嘘を言っている可能性があるかもしれないわ」

カチュが言った。

確かに、売り上げ以上の良質な鉱石を持っていかれたら、赤字になってしまうだろう。

「ほら、ゴチャゴチャいう前に行ってみたらどうかしら?」

カチュはそういってさっさと奥に行ってしまった。

「カ、カチュー!もう!1人で行かないでよー!」

僕達はカチュを追いかけて、奥の方に行った。





奥に進んでみると、あるものが目に入り、皆の足取りが止まった。

「これは...」

「綺麗な鉱石...」

目の前には魔力の宿った鉱石が無数にあった。

この鉱石を使えば、魔法の使えないものでも魔法を扱えるはずだ...

「ほらほら皆、ぼーっとしないで!」

カーラはウキウキとした感じでツルハシを振り上げた。

...何かがおかしい。

こんなに無数に鉱石があるのだったら、この鉱山入ったものは真っ先にこの鉱石を取るはず。

それに、何かしら理由なくして、立ち入り禁止にするはずがない。

...まさか!

「おい!ツルハシを止めろ!」

「え?」

遅かった。

カン、という音が鉱山中に響いた。

すると、目の前の鉱石群が動き始めた。

鉱石に住み着いている魔物達が一斉に目を覚ましたらしい。

「これは...イワヤドか!」

マスカルが叫んだ。



イワヤド。

主に洞窟などの暗い場所に生息する。

外敵から身を守るため、硬い鉱石などを背負っている。

そのため動きは遅いが、力はかなり強い。

両腕に付いているハサミで挟まれたらひとたまりもないだろう。





「と、とりあえず逃げるぞ!」

僕は皆に撤退を伝えた。

数が数だ。これでは不利だ。

奥にくる途中で広い空間を見つけた。

そこで戦う方が、幾分かマシだろう。

動きが遅いのが幸いだった。

僕達は難なく広場に逃げ、仲間達と話し合う余地ができた。

「ど、どうしよう...」

カーラは動揺している。

「どうするも何も、倒すしかないでしょ!」

僕はカーラに言った。

「倒すにしても、魔物の背負っている鉱石は相当硬そうだったな...」

マスカルは倒す手段を考えている。

「魔法で倒すにしても、背中の鉱石は魔力を帯びていたし...あまり魔法は効かなさそうね...」

カチュもどうしようかと考えている。

どうやらあの魔物達は、物理的にも魔法的にも耐性があるらしい。

そうこうしているうちに、魔物が広場に入ってきた。

「そうだ!鉱石を背負っていない顔を狙えば...」

マスカルはむき出しの顔を狙えば倒せると言った。

「でも、そうしたらあのハサミで...」

カーラは小さな声で言った。

「でも、これしか方法がないだろう?それに、こうなったのは君のせいだからな」

マスカルは冷たく言い放った。

「ぐぅぅ...そうだけどさ...」

「なら、文句言わずにやるべきじゃないか?」

「...分かった!わーかーりーまーしーたー!やりますよぉ!」

カーラは若干ヤケクソ気味に答えた。

「なら、死なない程度に頑張らないとね!」

そう言って僕は先陣をきった。

僕はイワヤドの顔を狙って剣を突き刺した。

どうやら、露出している顔は柔らかいらしい。

小さく呻いて、動かなくなった。

「おりゃぁぁぁ!」

カーラも必死に攻撃している。

「ほらほら!遅い遅い!」

マスカルはハサミの間合いを掴むと、ヒットアンドアウェイで切りつけていた。

「デンガ!」

カチュが魔法を唱えると、雷がイワヤドの動きをさらに鈍くした。

やはり耐性があるらしく、鈍くするだけで、

致命傷にはならなかった。

「オォォ!」

鈍くなったイワヤドに、僕は真空刃を当てて止めをさした。

「ふふ、なかなかやるわね」

「そっちこそ!」

そんな小さな会話が出来るほど、余裕が出来ていた。

数がかなり減っていたからだ。

だが、それが行けなかった。

自分はハサミの範囲内にいることに気づかなかった。

「っ!ラク!危ない!」

「やばっ...」

僕はハサミに挟まれた。

想像以上に鋭かった。

腰辺りを挟まれて



切断された。



「あがぁぁぁぁ!!!」

僕は声にならない声をあげた。

「ラク!...このぉぉぉ!!」

カーラは我を忘れ、イワヤドの顔に剣を突き刺した。

何度も何度も何度も刺した。

顔がぐしゃぐしゃになったであろうイワヤドを後にして、僕に近づいた。

他の仲間も近付いてきた。どうやら殲滅をし終えたらしい。

「ラク...ラクッ!」

カーラは膝からがっくりと崩れ落ちた。

「どうして...どうして!どうして油断なんか...」

「私だ...私が話しかけたから...」

「今は後悔している場合じゃない!とにかくどうするか...考えろ...考えろ私...」

皆必死になって僕を助けようとしている。

だが、下半身と上半身を切り離されたんだ、もう助からない...

こんなところで...死ぬなんて...

...意識が...朦朧と...

まだだ...

まだ...死にたく...

...


..





「いい加減教えてよー」

...また夢を見ている。

()()との夢だ。

「何が?」

「あの()()だよ。や・じ・る・し!」

矢印...?

「あぁ、僕の魔力か。あれは君にはまねなんか出来っこないから教えなーい」

「いーや絶対できるね!だからさ、教えてよ!」

相棒がしつこく言ってくる。

「...ま、いいよ。どうせできないけどね...魔力を矢印の形にするようにコントロールするんだ、こうやってね」

そういうと、僕の手のひらに小さな矢印が出てきた。

「いやいや、そんな簡単にいうけどさ、もっと具体的に言えないの?」

さらに相棒が問い詰めてきた。

「具体的?...そうだなぁ、例えば、魔力の塊があるとするだろ?それを粘土みたいにこねくり回す...って感じだ」

「えーっ?もうちょい具体的に...」

「はぁ...戦いの中でさ、腕とか足とかぶっ飛ばされる時あるじゃん?その時、その腕を再生するときどうする?」

「どうするも何も、魔力を錬成して再生させる...あっ!」

相棒は何かに気付いたようだ。

「そ、僕は腕の形の代わりに矢印の形に変えて応用を効かせてるだけ」

「なるほど、そういえば、相棒が腕を失くしたときさ、なくなった腕が2つに分かれて、腕と剣になってたよね、あれも応用の1つ?」

「そうそう、他にも腕が切り落とされたときに、1回切り落とされた腕を魔力に分解して、また腕に作り直すっていうのもあるよね」

「なるほどね...今度やってみようかな」

「無理無理、出来っこないね」

「なにおぅ!私は...だぞ!」

「そういう俺も...」



「ラク...ラク...目を覚まして...」

僕は呻き声をあげた。

「うう...」

「ラク...?良かった!目が覚めたんだね!」

カーラが僕を抱き上げた。

やはり下半身は動かない。

「リジェ...ちょっと!せっかくくっつきかけてたのに!」

カチュもひたすら回復魔法をかけてくれたらしい。

相当疲れているようだ。

「痛くないのか?...その傷だと聞く必要はないな」

マスカルが痛みの具合を聞いてきた。

マスカルもマスカルなりに心配しているらしい。

どうするか...

...さっき、夢の中で見たこと...

下半身を魔力に分解、そして再構成できたら...

僕は精神を集中させ、分解、再構成できるように魔力をコントロールする事を想像した。

すると、下半身の様子がおかしくなった。

「なっ...!?」

「嘘...消えてる...?」

「いや、これは...とても高い濃度の魔力になっているといえばいいのかしら...?」

3人は驚いている。

当たり前だろう、自分も自分で驚いているのだから。

分解された魔力はたちまち下半身になった。

「...やった...やったぞ!元通りだ!やったー!」

僕は再び足の感覚を感じる事を神に感謝した。

...神に?

何故だろうか、今、何が不快感を感じた気がする...

「そ、そう。良かったわね...」

「あぁ、良かった...」

「う、うん...」

仲間達は皆そっぽを向いている。

「おいおい、皆どうしたの!せっかく奇跡が起こったんだし、もうちょっとリアクションないの?」

「...ズボン...」

「え?」

「下、今すっぽんぽんだよ...」

分解されたのは下半身のみ。服は分解されていない。

だから、再構成する時も下半身のみ。服は置いてけぼりだ。

...

「いやーっ!恥ずかしいー!」

僕は飛びつくように服の方に向かった。

さっさとイワヤドの鉱石を持ち帰ろう...




「...で、こちらがその鉱石というわけですか」

店員はかなり怪訝な目で見ているのが分かる。

なんせ、立ち入り禁止のところにいたイワヤドの殻だから、まさか取ってくるとは思わなかっただろう。

「ふーむ...この鉱石は魔銅鉱石と呼ばれる、かなり貴重な鉱石...腕がなりますね」

「はい、じゃあ自分達は待ってるんで...」

「いや、なんと申しますか...」

店を出ていこうとしたその時、店員が呼び止めた。

「何か問題でも?もしかして、作れない...とか?」

「いえ、作れない事はありません、ありませんが...量が少ないですので、防具は作れません...」

「えっ」

「それに、武器を作るにしても、長剣4本は作れないですね...できるとしても3本、鉱石を全て使うにしても、出来て短剣ぐらいしか...」

「短剣...」

夢の中で、自分は短剣を使っていた。

もしかしたら、短剣を使うことによってさらに記憶が蘇るかも...

「わかりました、それでも構いません」

「では、1日後に受け取りに来てください」

僕達は武器を待つために宿に向かった。

「それにしても、あんなに硬かったとはね...」

カーラが言った。

イワヤドから剥ぎ取ろうにも、もはや体と同化していて剥ぎ取れなかったため、カチュのもっていたツルハシを使っていた無理矢理採取した。

結果からすると、採取はできた。

だが、ツルハシは折れてしまった...

流石に支給されたツルハシを折るわけにも行かないので、帰ってきた始末だ。

「だが、まさかあれが魔銅鉱石だとはね...」マスカルも、あんなに上質なものは見たことがないらしい。

「けれど、あんなに硬い鉱石で作った武器だもの、きっとかなり鋭く硬いものになるに違いないわ」

カチュは武器の完成を楽しみにしていた。

「あと...」

カーラはこちらを見た。

「ラクの下半身、まさか再生するとはね...」

「あぁ、私も何が起こったのか...」

「私は魔力の扱いに長けているつもりだけど、あんな芸当が出来るなんて...」

やはり、自分は改めて人間ではないことを認識した。

夢の中だと、相棒も自分も、戦いの中で四肢を失うのはそんに珍しい事ではないとしていた。

本当に自分は何者なのか...

「...とにかく、もう皆疲れただろうから、それぞれの部屋に...」

「...それなんだが...」

この感じは...

「ゴールドを節約しようと思って、一部屋だけ...」

...何となくそうだろうとは思っていたよ

「という事は...また?」

カーラはまんざらでもないような声で言った。

「いや、僕は床で寝るよ。皆はベッドで...」

そういうと、カーラは、

「いやいや、ラクはかなり疲れてるからベッドで寝なよ!私が床で寝るから!」

すると、カチュも、

「そうね、今日は私のせいであんな事になったんだし、罰として私が床で寝るわ」

マスカルは、

「そうだね、確かにリーダーは頑張っていたからね...だが、床に三人も寝る必要はない。だから、カーラとカチュは床で、私とラクはベッドで...」

すると、カーラがそれに反論した。

「いやいや、そこはさ、何かと理由を付けてマスカルも一緒に床で寝るのが普通でしょ!?」

「何がだ?三人も寝る必要はないだろう?」

「そうだけど...そうだけどさ!私とベッドで寝たいよ!」

「私もベッドで寝たいわ」

「君は罰として、と言っていた気がするが?」

「...私もベッドで寝たいのよ!悪かったわね!」

と、揉めそうになったので、結局皆ベッドで眠る事にした。

...カーラがくっついて寝苦しい...

右にはカーラ、左にはマスカルがいて姿勢を変えることができない。

...早く眠らなければ...








「お待たせしました、こちらが作られた物になります」

採る前は綺麗だったのが、かなり鍛えられたのか、落ち着いた色合いになっている。

「作るのにかなり苦労しましたよ。作り終わる頃にはもう朝になっていましたからね...」

声からして、疲れているのがよくわかる。

「ありがとうございましたー」

剣を受け取り、皆に渡し終えたところで、次の目的地について話す事にした。

「昨日は疲れてて話せなかったけど、次の目的地は...クロマの町だね」

「クロマ...私の故郷ね」

カチュが言った。

「そうか、じゃあ行くついでに親に会いに行ったらどう?」

「ええ、そうするわ。ついでに、私の家に泊まれば宿代も浮くしね」

どうやら泊めてくれるらしい。

「いいの?」

「もちろん。貴方にも迷惑かけたし、そのお詫びみたいなものね」

「まだ引きずっているのか...もういいよ、あの時は自分も油断してたし...」

「いや、あの時は私が...」

「はいはい、この話はやめやめ!」

カーラが話を切り上げた。

「さ、クロマの町に、いざしゅっぱーつ!」

カーラは元気な声で言った。









「...ふん」

何者かがその様子を見ていた。

「如何致しましょうか?魔王様」

魔王の側近が伺った。

「暫く泳がせておけ。邪魔になるようであれば我が消す」

「御意...」

そういって側近は闇の中に溶け込んだ...

「ククク...早く来い、人間共」

「いや、人間共と我が力、か」

そういって、魔王は冷徹に笑った。

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