おにぎりはお好きですか?
「バンちゃん……、おはよう。朝だよ」
「ん〜、おはよう……、あれ? いつ帰ってきたの?」
「夜中の1時くらいだったかな」
「ふぁ〜、待ってたのにいつの間にか寝ちゃった。ごめんね」
「いつも先に寝てていいよって言ってるのに」
「だって……ちゃんと『おかえり』って言いたかったんだもん」
「ん。ありがと」
「夕飯ラップしてたけど、食べた?」
「ちゃんとチンして食べたよ。おいしかった、いつもありがと」
「もうこんな時間だね。朝食用意するね」
「わかった、じゃあ俺はその間シャワー浴びて着替えてるよ」
「あ、今日も私がネクタイ結ぶから、その時は呼んでね」
「え〜また? バンちゃん下手だから時間かかる……わかった」
痛っ!
「つっ君、昨夜遅かったからそんなに食べれないよね。何にしようかな〜。お味噌汁は昨日の残りがあるし、そうだ! おにぎりにしよう」
「〜〜〜♪ おにぎりにするとよく食べてくれるんだよね、つっ君」
「バンちゃん、今朝はなに〜? あ、やった! おにぎり」
「つっ君、好きでしょ?」
「うん。なんかバンちゃんのおにぎりならいくつでも入る」
「あ、ネクタイ?」
「手塞がってるなら、自分で……わかった」
痛たたたっ!
「……。俺がやろうか?」
「……。うん」
「これくらいの事で落ち込むなよ」
「だって全然上手く結べないんだもん」
「大丈夫、これからずっと一緒にいるんだからそのうち上手くなるよ」
「そう……だね」
……。
「あ、つっ君。早くしないと遅刻しちゃうよ」
「んー! バンちゃん、美味しかったよ」
「忘れ物ない?」
「ない。じゃ、いってくるね」
「はい。いってらっしゃい! 気をつけてね」
「あ、やっぱ忘れてた。いってきますのキス。!」
「!」
イタッ! アイタタタッ!
こんばんは。少し暖かくなってきたからでしょうか、ほんの少し目を離した隙に、頭も心も傷んでいるみたいです。どうも「アイタタばんこ。」です。
色々突っ込みどころがあると思いますが、まず「つっ君」ですが、ちょうどツナ缶があったので「つっ君」になって貰いました。悲しい真実ですね……、伝える必要があったのでしょうか。
さて、これでもだいぶ文字を削った前書きも読んでいただけたので、本題に入ります。
みなさん「おにぎり」はお好きですか?
最近は、「糖質が……」でお米、白米を控えている&食べないという人もいらっしゃるようですね。健康志向なのは良いことです。ただ、私は何でも美味しそうに食べてくれる人が好ましいですね。
え、私の好みなんかどうでもいい? ですよね〜!
「@#%*&#$……」(コト バニ デキナ〜イ〜♪)
ところで、皆さんは「おにぎり」と「おむすび」どちらでしょうか? 地域によっても呼び方が違うそうですが、形でいうと三角(山型)を「おむすび」と言うそうです。
そして、おにぎりの海苔ですが東日本は「焼き海苔」、西日本は「味付き海苔」というのを聞いたことがあります。今はコンビニのおかげで焼き海苔が多いでしょうか。味付き海苔はベトベトしちゃいますからね。
いろんな具もありますね。梅、鮭、こんぶ、たらこ etc。皆さんも、おなじみの具もあるかと思います。
ちなみに「アイタタばんこ。」は、おにぎりが大好きです。
一番好きなのは、俵型で味付き海苔の具なし。正確に言えば「おむすび山」を混ぜたご飯でにぎったおにぎりが好きです。海苔もしなしなしているのがGood! なので、好みのおにぎりが食べたい時は、ちょっと面倒に感じながらも、自分で作るしかありません。
最初「コンビニおむすび」の、味のないパリパリ海苔にはなかなか慣れませんでした。そもそも、地元は田舎だったので、車でないとコンビニにも行けなかった事情もあり、社会人になるまであまり縁がなかったです。
おにぎり談義、楽しんでいただけていますか? え、つまんない?
「@#%*&#$……」(コト バニ デキナ〜イ〜♪)
それではここで、ゲストをお呼びしましょう。
会社の後輩「マサト君(仮名)」、3歳下のカラッとした性格のスポーツマンタイプです。或るランチタイムのシーンです。
「おつかれッス! ばんこ先輩、今日は弁当っすか? 手作りっすか? マジっすか? やばいっすね」
そうなんっすよ! 頭も心も傷んでる「アイタタばんこ。」は、こうやって地道に(必死にかき集めた)女子力の宣伝活動しないといけない状況に追い込まれているので、マジやばいっす!
「マック(仮名のアダ名)は、今日もコンビニのおにぎり?」
「実は俺……おにぎり好きなんすけど、おかん以外の人が握ったのはちょっと」
「あ〜、いるいる。テレビで見たことある。マックそんなに潔癖だったっけ?」
「いや、なんかおにぎりだけっすね。火が通ってる料理は誰が作っても全然大丈夫ッス!」
最近、こういう人いらっしゃいますよね。でも、マックの話を聞いているとそれぞれの自分なりの線引きがあるみたいです。
「でも、ばんこ先輩のはうまそうに見えるッス! 一つ貰ってもいいっすか?」
「え? 食べれるの?」
「先輩のならいけそうッス!」
そうは言ったけど、なんだその顔は? 何かとんでもないものを口に入れるかのような様子で、精神統一なんかしたり、いや、毒とか入ってないよ。おにぎりも傷んでないから! 傷んでるのは頭も心……。どうも「アイタタばんこ。」です。
「おっ! うまいッス。ばんこ先輩の平気ッス」
「ほんと? 良かった〜」
「……」
「ばんこ先輩……良かったら、たまにで良いんすけど、おにぎり作って貰えないっすか?」
おお、急にどうした? なんでそんな改まった感じで言うの? え? なにこの空気。それは、なんだ……なんか隠された意味でもあるのかマック! 「君の味噌汁が飲みたい」的な、いや、さすがに古いな。でも、ごめんねマックは大事な「後輩」なの! いや、でも……。
「なんか、ばんこ先輩は……おかんみたいッス」
「ふふふ、ケンカ売ってんのか? コノヤロウ!」
いえいえ、冗談ですよ。マックの素敵なお母様と、肩を並べれたような気がしてとても光栄です。
……。いや、待って? 3歳しか違わないでしょ? おかん? オカン? OKAN? ただのマザコンか? 一人暮らし始めたばかりだからホームシックか? コノヤロ〜! どうも、「やさぐればんこ。」復活!
「いや、そうじゃなくておかんみたいで、なんか……マジ和むッス」
「haha!口に気をつけろよ、マック」
というわけで、なんやかんやで「おにぎり」についてのよもやま話。楽しんでいただけたでしょうか。
ちなみに、マックは最近彼女が出来たそうですが「彼女のはまだ抵抗があるッス、やっぱばんこ先輩のおにぎりが……」。
頼むマック! それは絶対、彼女に言ってやるなよ!
最後に、「アイタタばんこ。」に「おかんばんこ。」、再登場の「やさぐればんこ。」と、あれおかしいな……ロクなばんこ。がいませんね。
泣いていいですか?
しかし、それでもばんこ。は今日も元気に生きています。
めげずに、ひたむきに生きています。