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「今日ヒミちゃん、クラスメイトに話したこと、よく発見したって」
「えっ、何、それは言葉の魔法のことかな」
「多分そうだよ。詳しくは、聞けなかったけど、でも光の神様なんだか嬉しそうだったよ」
「えー、私の方こそ、嬉しいなぁ。光の神様がそう言って下さって嬉しい」
「うんうん」
「今日ね、木葉ちゃんに会ったときに最初は泣いていたのだけど、帰るころには目がキラキラしていたの。なんだか特別なにかをしたってわけではないけど、何か希望を持てたからなのかな?心構えが変わったからか、それだけなのに、木葉ちゃん元気になっていて不思議だなぁって」
「一緒にボーリングに行ったとか、そういうわけじゃないしね、言葉の精霊に感謝だよね」ナンクルは大きく首を縦に動かした。
「本当だよね、言葉の精霊様いつも楽しくさせて下さってありがとうございます」私はそう口にした。
その途端、自分の部屋がキラキラ輝いたような気がした。
____翌朝、学校に行くと、木葉ちゃんが教室の前で、私に大きく手を振って、走って近づいてきた。