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「私でも?」
「うん、勿論」
「どうやって叶えるの、やり方教えて」
「うんいいよ、とても簡単だよ。ただ、こうなって欲しいなってこと、思い描いてただそうなるって信じてあとは、口に出すだけだよ」
「へぇ、それはとても簡単。私でもそれなら出来るね」
「うん簡単でしょう、但し、自分の可能性を否定しながらだとか、疑問に思いながらやったらいけないよ。途端にかなわなくなっちゃうから、そこだけ気を付けたら、後は本当にそうなるなぁそうなったなぁって信じてやるのがコツだよ」
「うん、なんだか、凄く楽しそう」そういって木葉ちゃんはゴホゴホと咳をした。
「あっ、ごめん長居しすぎたね。明日は学校で会える事を楽しみに待っているからね、今日はゆっくり身体を休めてね」と笑顔で言うと、
「ヒミちゃん本当にありがとうね、なんだか元気が出たよ。その願い事のやつ、やってみる、今日はわざわざ、お見舞いにきてくれてありがとう、明日は学校行くから」と、木葉ちゃんは微笑みながら言った。
そして、木葉ちゃんの家をでて、木葉ちゃんが笑顔になってくれて良かったな、なんて思いながら家に帰った。
「おかえり、今日いいことあったでしょう?」ナンクルが嬉しそうに迎えてくれた。
「ただいま。うん、まあね。もしかして覗いていたの?」
「まさか、そんな人聞きの悪いこと言わないでよ。僕はヒミちゃんと一心同体だもん。わかるよ」
「ごめん、ごめん、本当に嬉しいことがあったからさ」
「いいよ。ところでさっきね光の神様から連絡があって、ヒミちゃんのこと褒めていたよ」
「えっ?本当?何て?」
私は、嬉しくなり急いでカバンを机の上に、置いてから、宙に浮いているナンクルに抱き付いた。
ナンクルは、嬉しいのかデレッとしている。