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らその国とヒミコちゃん  作者: 大和香織子
第一章 ヒミコの役割
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「あっ、ヒミちゃん今言葉を断定した」と言われる。


 ナンクルにそう言われてしまったと思うのだ。


言葉には精霊が宿っていて、分かるはずないよって口にしたことで、この先分かることはないと願ってしまったようなものなのだ。


 「分かるはずないじゃなくて分からないことがあったけど。この先きっと分かります。これでよし」こうやって言い直すことでさっきの言葉はなかったことに出来るのだ。



  とにかく、この先の未来を否定する言葉は、まさにNGワードなのだ。


  以前、らその国の学校で学んだ事の一つに、


「光の神様が言うには、希望の光を形にしたのが、地球であり人間であるのだからそこで行う行為、言葉などは希望の一つなのだ。


 だから、例え否定的な言葉を使ったとしても、希望には変わりはないのだ。その希望はその希望通りに叶ってしまう。だからこそ言葉や行動に気をつけなくてはならない」ということだった。


 それまで、言葉なんて特に気にしたこともなかった私は、言葉ってちょっと怖いなと思ったのだった。


 でも、逆に言えば、いい方に言葉を使えば、とてもありがたいという事。


  私はケーキが好きなのだけど、


「ママがケーキ買ってきてくれた」って30回繰り返し言って、


チョコレートケーキ食べている自分まで想像していたら、ママがケーキを本当に買ってきてくれていて、

しかもチョコレートケーキだったものだから、


あの時は感動しすぎて、私は言葉の魔法使いなのね、なんて言ってナンクルを思わず思いっきり嬉し殴りしたほど。


 それからは、こうなりたいって事を何回も繰り返して言っている。

 でもね、大抵の事は、本当に叶っちゃうから不思議だよねって思う。


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