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らその国とヒミコちゃん  作者: 大和香織子
第一章 ヒミコの役割
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 下の妹は、甘えん坊で、お喋りが大好き。私の後をいつでもついてくる。


 トイレにまでついてくるから「後でゆっくりお話聞くからトイレくらい一人で行かせてね」と言ってトイレのカギを締める。


 でもお姉ちゃん、お姉ちゃんって言ってくれるのは嬉しい。

  

地上の生活とらその国と、私には二つの生活があるけどそれは宿命だと、らその国の神様から聞いた。


 らその国は、雲の上にあって、そこには主に寝ている時にだけ行けるようになっていて、昼間は地上の世界で楽しんでいる。


 地上の生活の事を、らその国の者はいつでも自由に見ることが出来るし、地上へと人間に変身して降り立つことが出来るようにもなっている。


「今日は、授業中に欠伸を、5回はしていたね」なんて言われると、「なんでそんなところを見るの」ってムッとなることもある。


 ムッとするだけならマシなのだけど、こんなことを聞いた翌日は、少し憂鬱なのだ。


 私が地上で悪いことをしていると、必ず、らその国の者から注意され、後日にその内容に直接関係のない事柄で罰を受けるからだ。


 たとえば、「今日は面白くない」なんて言ったものなら大変。


  翌日に予定外の大雨に降られて買ってもらったばかりの服が台無しになったりするのだから。


 らその国では、NGワードというものがあって、その中のNGワードを地上の世界で使用してしまうと使ったものに罰を与えなければならないことになっているのだ。


 これは、らその国に行ける私だけに与えられる罰なのか、というと、そういうわけでは決してなく、言葉を自由に操れる人は全員その罰を受けるようになっているのだけれど、


 意外とこの事実に気づいている人は少ないようで、地上のお友達の中でも頻繁にNGワード使用する人たちもいて耳を塞ぎたくなる事も多々あったりする。


そういう時は、そんな言葉を使う人から離れる様にしているのだけど、それでも、どうしてもそれが耳に残った時は「私はその言葉を使いません、取り消します」と、伝えるようにしているのだ。


 こうすると、罰はあたらなくなるから。


仮に罰を与えられたとしても、随分小さい罰で済むのだ。


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