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ド派手そのⅣ

東コロン本部作戦会議室


今、私達は会議室でとあるテロ軍団の基地を攻める作戦会議中です。

今この場にいるのは私、羅畏堂雪花とマック=ゲイリー大尉、それから私の我儘で入れて貰える様にした紫音と局長であるバングリース=ハングル中将、全員合わせて四人だ。

「それでは、作戦の詳細を・・・ゲイリー君」

「はっ!え~、今局長が申し上げた通り、羅畏堂大将殿率いる特殊殲滅部隊突入後、我々回収部隊が戦利品・・・回収・・・とまぁ何時もドオリですね」

なら何時も通りお願い!で良いのにと言いたくなる気持ちを抑えて私は聞いていた。

特殊殲滅部隊と言っても・・・悪く言うなら私以外はただの案山子なんだよね~。

ゲーム風に言うならAIMは全員死んでいるし、たまに誤射してくるし、そのくせ見栄っ張りと自惚れだけは全部隊一だし・・・うん、思い出すだけで泣けてきた。

まあ、分かりやすく言うならエリート(笑)なんですよ。

「おっと羅畏堂大将、君に伝える事があった」

「ふぇ?なんですか?」

局長がいってきた。

局長はキャリア凄いから私より階級一つ下だけど局長なんだ、つまりはデスクワークの天才ってところかな?

おっと話がずれちゃたね、そんな局長が次言った言葉は・・・

「君の部隊に新人が二人入るよ、一人はもう知っての通り、君の隣に座っている紫音二等兵、もう一人は・・・シラキ=j=アンゴロナ上等兵だ。」

シラキか・・・どんな奴なんだろ?

少なくともあの案山子エリートどもと同じじゃ無いことを祈ろう・・・。







俺、シラキ!シラキ=j=アンゴロナ!

父さん母さん、俺に春が来たよ!

俺が好きになった人、その人は羅畏堂雪花。

だけどこの人は今の俺にとっては雲の上の存在・・・。

あの人はまさに雪花ゆきばな、雪の上にキラキラと咲き誇る花のような可憐で、とても可愛らしい・・・それに比べて俺は自他同意のブス。

おまけにあの人の階級は大将、俺の階級は昇格したにも関わらず上等兵・・・

側にいるなんておおそれた事・・・そんなネガネガしていた時の事だった。

「シラキ上等兵、局長殿がらの伝言だ。」

何時もの様に門番をしていた時だった。

青い制服を着た人が俺に話しかけてきた。

青い制服、つまり少尉以上の存在。

そんな人が何故?

疑問を抱えつつ、俺は返答した。

「はい!いかがなさいました!!」

「良い返事だな・・・では伝えるぞ、『シラキ=j=アンゴロナ、本日より貴公を羅畏堂雪花大将率いる特殊殲滅部隊への配属を決定する。速やかに支度を整え、直ぐ様羅畏堂大将へ報告へ行くように』・・・たしかに伝えたぞ」

・・・俺は夢でも見ているのだろうか。

今、この人なんて言った?俺が雪花大将の部隊に配属される?

「イッヤァホォォォォォ!!」

その日が、本当の俺の春の始まりだった。

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