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ド派手そのⅢ

東コロン本部開発棟、いま私はそこにいます。

マイカーを買ってから数日、私は一昨々日、局長に開発部への開発費投資を相談して、結果投資の許可が下りました。

そのため、開発部が新たなドロイドを完成させたんです!

で、私はその完成したドロイドが気になりこの三日間の内に徹夜までして今月ぶんの仕事(書類にサイン)を全て終わらせました。

だから・・・その・・凄い眠いです。

今日はもう朝から欠伸ばっかり・・・寝ぼけて食堂の女将さんを『母さん!』って言っちゃったし・・・。

まあ自業自得なんだけど・・・。

さて、例の開発部の研究室の扉の前にいます!

中から機械音と話し声がする・・・よし!覚悟を決め手私は扉をノックした。

「入ります」

私は一声掛けてから入室しました。

中はこれはこれは男の子のロマンを擽る物ばかり。

ドリルや大砲など装着した大型ロボット、どこかで見たことのある一つ目の緑色のロボット・・・て言うかロボットしかいない。

まあカッコいいし別にいいんだけれども、本命の新型ドロイドは何処にあるの!?

「あ!羅畏堂大将!!お待ちしておりました!」

今声を掛けてきたのは、ミラ=エミーゼル。

ここ東コロン本部で最少年の天才メカニックマンならぬメカニックウーマンをやっている少女?幼女?どっちでもいいや。

とにかくこの娘はprprしたいくらい可愛いです、いやマジで。

「何か今、Hなこと考えませんでした?大将」

「いやいや、なんのことですか?(棒読み)それよりも、私前から大将は止めてって言っているじゃない。雪花でいいよ」

相変わらず私は大将と呼ばれるのは苦手だ・・・何故かそう呼ばれると相手との壁を感じてしまう。

言っている本人たちは違うんだろうけどなんか自分は嫌だな~。

とと、話がずれちゃったね。

さて彼女が言う新型ドロイドとはどんな物か、見せてもらいましょう!!

「それじゃ、新型ドロイド見せてミラちゃん」

「はい!では御見せしましょう、新型ドロイドを!あそれ、ぽちっと」

そう言って彼女は何処からか取り出したスイッチを押す。

途端に彼女と私の5~6メートル前にあった床が開く。

ゴゴゴゴッという重い音をたてながらその開いた床から新しい床が競りだしてくる。

そして、その新しい床の上には生体ポットがあり、その中には一人の少女が入っていた。

「これが・・・?」

「はい、これが新型の偵察形狙撃ドロイド『コードX04λ』です!といっても・・・まだプロトタイプなんです。狭い所に隠れたり、敵に見つかりづらくするため身体を小さくしたまてまは良かったのですが・・・エネルギー消費が思っていた以上に速くて、エネルギータンクを増設したら今度は重いせいで崩れ安い所を移動できなくなったりと・・・まあ問題山積みの娘ってことです。一先ずこの形に落ち着きました、ですが量産化はまだまだ先になりそうですよ、ハァ~」

・・・一先ず彼女にこの娘の説明をしてもらった。

取り合えずこの『コードX04λ』の見た目や身体つきはかなり小柄、160センチあるかないかだ。

だのに胸は少しある、俗に言うロリ巨乳・・・いやこれは巨乳ではないな、巨乳にしては小さすぎる。

しかしこれがドロイド、はじめて見た。

私あんまり外へ出ないからな~仕事以外。

・・・なんか言ってて悲しくなってきた。

おほん、話を戻しましょう。

ドロイド、そう聞いた時はゴツゴツした・・・まあ、完全なロボットだと思っていた。

だけどいざ見てみたら、どう見ても普通の少女だ。

胸の中央に緋に輝くコアと背中から生体ポットまで繋ぐぶっとい生命維持コードを除けばだけど。

髪は金でちょっとクセッ毛ぽい、それにけっこう長い。

「あ、そうだ大・・・こほん、雪花さん。この娘、あなたにプレゼントしますよ♪」

ミラ!?彼女が突然言い出してきた。

「この娘を開発できたのはあなたが局長に予算の追加を掛け合ってくれたからですよ。それに、あなたの仕事のアシストにも誰か必用でしょう?雪花さんも年頃の女性なんですから、たまには前みたいに休んでくださいよ?」

・・・どうやら私は彼女に心配をかけていたみたいね。

なるほど、確かにアシスタントがいれば戦闘も書類仕事もグッと楽になるわね。

なら貰わない手はない!

「よし、なら頂きましょう、その娘を!」

その一言を待っていたのかミラはすぐに生体ポットの安全装置を解除し、パスワードらしきものをディスプレイに打ち込み、生体エキス排出と生命維持コードを切り離した。

ポットの扉が開く・・・数秒後、彼女がなにか喋りだした。

「椀部、脚部異常なし、自己防衛プログラムにバクはなし、コア周辺部異常なし、その他OS等に異常なし、コードX04λプログラム起動します」

そう呟くと彼女は瞳を開いた。








現在私は自宅にいます。

なぜなら『コードX04λ』こと『紫音しおん』に普段着を着せてやらねばならないからです!

この紫音と言う名前は、紫音が目覚めたら時、ミラに名前をつけてあげてと言われたからだ。

確かに、彼女から得たデータを元に彼女の分身である他のX04λが量産化されたら区別がつかないからね~。

そんな訳で名前を着けました。

しかしよミラちゃん・・・起動させた時に着る服くらい用意しておいてあげてよ・・・ここまで連れて来るのに局長からわざわざ棄てる予定だった軍旗もらって来なきゃならなくなったからね。

ああ、速く着替えさせてあげなきゃ!!

いくらドロイドとは言っても風邪は惹かなくとも寒さは感じるからね、でもどんな服がいいかな~。

紫音の見た目は中学生くらいだからね、かわいい服がいいかな?それともクールな服がいいかな?どれ着させても似合いそう♪

「あの、マスター?何をしているのですか?」

「ん?いや、貴女に着させてあげる服を選んでいるのよ」

「そうなのですか?配慮がたりずすみませんでした」

いや、謝るほどのことじゃないと思うけど・・・・ツッコミしたら無限ループになりそうだし、ツッコミするのは止めて置こう。

「う~ん、もうこの際この服で良いや!!」

結局、悩みに悩んだ結果、一番可愛いであろう服を選択しました。

真っ白なゴズロリ・・・こんな服、私買ったっけ?でも着させたところ・・・天使だ・・・これは天使以外に表現出来ない。

「ふおおおぉぉ!!紫音~!!」

「ひゃ!?マ、マスターなにを、ブッ!?」

我慢出来るか!!こんな可愛いさ我慢出来る奴は人間辞めてるわ!!あぁ、鼻血出そう♪

抱きついてみたらちょっと機械音が身体の中から聞こえるけど、それでも彼女の身体は柔らかで、まるでマシュマロみたいだ。

本当にこの娘は機械人形だとは思えない。

「うが!ふが!ふがぁ~!?(マスター!苦しい!胸のせいで息が!!)」

あ、そろそろ苦しいみたいだし、離してはあげよう。

「ぷは!うぅ、マスター酷いです」

開放してあげた直後の涙目・・・あぁ、私の理性へのトドメの一撃が決まってしまった・・・。

「グハァ!!!」

「マ、マスター!?」








「アッハッハッハッ!!そんな事があったのかい!」

ここは東コロン本部の訓練棟。

で、この大笑いしている人はクリスさん。

色は青、階級は大尉でここの教官をやっている。

ちなみに、唯一この人だけ私を大将と呼ばない。

「そこまで笑うことじゃ無いじゃない・・・」

「いやすまねぇ!すまねぇ!あんまりにも面白れぇ話だったからついな」

何故私がここにいるのか、それは紫音の戦闘訓練をするため、訓練室を借りるため。

悲しいことに私は銃器のセンスは殆ど無くて、一様狙いをつけたら当たるけど、それより先に刀が出ちゃうからナイフやC・Q・Cしか教えられないんだよね。

だから銃器関連の訓練はクリスさんに任せた!と言うのが本音。

しかし、紫音凄いな・・・次々とターゲットを撃ち抜いていってるよ。

しかも全部ど真ん中。

これが戦闘用・・・いや、偵察形だったな・・・兎も角、これがドロイドの力か。

「お~さすがの雪花もこれには驚くか!そういや雪花はドロイドの戦闘を見るのは初めてだったな、よく見とけよ!ドロイドはスゲ~強ぇぜ!」

・・・たしかにこれは強い。

接近戦に持ち込んでも、私みたいにチート能力がなければねじ伏せられるのがオチかな?

事実、紫音自分の側に出てきたターゲットは素手で殴ってヘコませているし・・・ターゲット、鉄でできているのに。

「クリスさん、ドロイドの腕力もとい、馬力って幾つくらいですか?」

「うん?あ~タイプによるが、紫音みてぇな偵察形は大体4~5万馬力、削岩や作業形は10万馬力ぐらい、完全な戦闘形は最低でも100万馬力を越えるな~」

・・・マジで?某漫画家の鉄腕少年びっくりの馬力だよ!

「うん?あ、終わったみてぇだそ」

あ、本当だ。

紫音が訓練室から出てくる、現在紫音の服は私があげた私服ではなくて、この守護の翼の公式戦闘服だ。

紫音は生まれたばかりだから階級や色も守護の翼では最底辺の赤。

この階級だけは私の我儘は突き通せないからね、私服が施設内でも着れるようになるにはまず紺にならなくちゃいけないんだよね~。

最低でも少佐にならなくちゃ私服駄目だって・・・まぁ普通の軍隊じゃあ、階級関係なく私服駄目が当たり前なんだけどね。

「マスター、終わりました」

「うん、お疲れ様♪」

まあ、そこは私が色々サポートしてあげればいい話か・・・

そんなこんなで、今日一日が終わるのでした。

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