2話~夢?~
純直side
「はぁ~、やっぱりこの小説、ものすごくおもしろかったー!」
純直です。今、今日買った小説を読み終わりました。
「この戦闘シーン、何回読んでも面白いし!!」
今は余韻に浸っております(笑)
今、何時だろー・・・
そう思い、僕は時計を見た。
・・・その瞬間。
【ばちっ!】
部屋に、大きな音が響く。
いきなりのことでビックリしてしまう。
条件反射でつむってしまった眼を開けると、
その場所は僕の部屋ではなかった。
「・・・?」
すぐ分かる。
ここは・・・日本ではない。
例えるなら・・・ベルサイユ宮殿。
「どこだよ・・・ここ・・・・」
ありえない。そう思っていると・・・
目の前に現れたのは、
いかにも偉そうなおじいさんと、召使か何かに見えるおじさん。
そのおじいさんは、俺が目の前にいることを知らないかのように、
はぁ・・・とため息をついた。
「・・・どうしましょう、王様」
どうやらおじいさんは王様だったようだ。
「あのネックレスがなくなり、10年・・・
私たちはいま攻められても、墜ちてしまいますよ・・・」
「まあまあ、ネックレスは人を選ぶ。どうにかなるさ。
・・・それとお前、早く行きなさい。
故郷に一度帰るのであろう?」
おじいさんは、とても冷静なようだ。
「・・・はい」
「・・・あ、それと、人間界には朝妃を送ることにしましょう」
「ああ」
・・・なんだこれ?
僕の存在を、2人とも気付いていない?
「あの・・・!」
僕が2人に話しかけようとした瞬間、
僕のズボンに入っていたネックレスが光った。
「!?」
【ばちっ!】
目の前が真っ白になる。
僕の意識は、そこでとぎれた・・・――
「ん・・・」
あれ・・・?
僕はふと時計をみる。
【8:13】
・・・おかしい。
僕が本を読み終わったのは、8:12。
そして、変な場所に行く前に時計を見たときは8:13だった。
全然、時間がたっていない。
「はぁ・・・」
どういうことなのか、よく分からない。
でも・・・ひとつ、言えることは、・・・
僕のズボンのポケットに入っているネックレス。
これは・・・普通のものではない。
それしか分からない。
【ブブブ・・・】
バイブ音が部屋に響く。
携帯を開き(つまりパカパカケータイ)、
誰から来ているのか確認する。
「有澄美か・・・」
有澄美から電話が来ていたのであった。
「はい?」
「あ、純直ーーー!!」
「もしもーし、どうした?」
「実はなんだけど・・・」
有澄美が話したことは、さっきまで僕が体験していたことと似ていた。
「・・・僕も、実は・・・」
僕も、おずおずと話した。
「え!?純直も!?」
「うん」
「どういうことなんだろー・・・」
「さぁ・・・夢・・・・とか?」
「そうとしか考えられないよね・・・」
僕は、自分の言っていることに自分で不安になった・・・――