第8話 ふしぎな木の実(2)
年下弟子さん好きに愛を込めて!
「ルーク、すごいね!」
マリィのこぼれる笑顔に、ルークは別に、照れた顔を隠すように目をそらす。
マリィは、蜂蜜が大好きだ。でも、そんなごちそう、年に一度くらいしか口にできない。蜂蜜は、とてつもなく貴重で、薬草の何倍も高く売れる。
マリィが、蜂蜜を見て思ったことは、しばらくルークと二人の生活が賄えるだけのお金に変えられることだ。
ルークを弟子にすることを受け入れたマリィには、弟子を一人前にする責任がある、と思う。マリィは、こう見えて真面目なのだ。
弟子制度は、遠い昔からある契約だ。弟子は、師匠に付き従い、その命をかけて師匠を守る。師匠は、弟子を守り育て、その技術を伝える。
もしも、マリィが怪我や病気になったとき、ルークが飢えないように、生活が出来るように、独り立ちできるようにしておく必要がある。
(でも、あんな短時間でこの量の巣蜜を蜂に刺されずに、採ってこれることって、あるのかしら)
マリィは首をかしげながら、巣蜜のたっぷりつまった革袋を籠に吊るした。
マリィとルークは、家路を急いだ。早くしないと、日が暮れてしまう。ここは、城壁の近くとはいえ、森の中。魔物に出くわさない保証はないのだ。
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