狼女の運命
初めまして、初めて物語を書かせていただきました。作者のkey.です。
日本語が下手なのとなろうを使い慣れてないので、
色々可笑しいところがあるかもしれませんが、どうか温かい目で見守ってください。
これからも不定期で連載を続けていこうと思うので、良かったら最後まで読んでください。
もしも、神様がいるのなら
教えてください、“愛”の意味を―――
“おーい、怖ーい狼女が通るぞー笑”
“やーい、狼女だー笑”
もう、これもいつもの事だ。
僕は狼女。
幼い頃に母親に売られ、研究者達の実験台にされたらしい。
そして彼らがサツから逃げる時に僕が邪魔だったから捨てられた、と。
だから皆に蔑まれ、嘲笑われる。
こんな惨めな僕なんて誰もいらないよね。
こんな僕だから里親が見つからないんだよね。
孤児院にもう10年いる僕は一番年上と言ってもいいだろう。
それに対して、よく虐めてくるピサロ達はまだ10年も生きてないのが皮肉で仕方ない。
飯も奪われ居場所も何もかも奪われる。
そんなピサロを止めようとするやつすらいない。
権力はいつも笑いながら僕を蔑む。
そんな僕にも12になったある日、里親が現れた。
とても嬉しかった。
あぁ、やっと“愛”を貰える…
ただ現実はそう甘くなかった。
“狼女だから。”
それが引き取られた理由だったらしい。
そうか、面白がっただけなんだね。
運命というのは悲惨だ。
生れた環境で人生のほぼ半分が決まってしまう。
わかってる、どれだけ抗っても運命には逆らえない。
変えることですらできない。
だから神に祈るしかない。
きっといる事を信じ続けて…
“早く狼になって!!”
義母の家についた途端こう言われた。
“狼なんだからドッグフードでいいでしょ!!”
まともな食事を与えられなかった。
まあ孤児院にいた時からそうなんだけどね。
結局僕は誰かのペットで、おもちゃなのかな。
改めてそう感じた経験であった。
そして13になった頃、僕は義母の“躾”に耐えられなくなり逃げた。