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現代にダンジョンが現れたので、異世界人とパーティ組んでみた  作者: 立風館幻夢
第5章 異世界人、ショッピングモール、ベストマッチ!
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第89話 瑠璃の複雑な気持ち

「……ん、朝か」


 なんとなく……長く感じる夜だった。

 リンの出自にエルフの事、そして……。


「おはよう、ルリルリ!」

「あ、リン……おはよう」


 ……リンは優しい笑顔で私に朝の挨拶を言う。

 ラピスとキセノンは……既に起きているのかベッドにはいなかった。

 どうしよう……昨夜のことですごい話しづらい……。


「ねぇルリルリ、今日も大学院あるの?」

「今日は……休みだけど」

「じゃあさじゃあさ! 皆で街を散策しよ!」


 ま、街を散策か……確かに、知っておかないと迷子になるかもしれない。

 なんだろう、凄いドキドキするんだけど……。


「ルリルリ! 早く着替えて朝食食べよ!」

「う、うん」


 私とリンは掛け布団を上げ、パジャマを脱ぐ。

 颯爽と服を着替え、準備完了だ。

 リンはこれまた私が小学校高学年の時に着ていたピンクの長袖とスカートを身に纏っていた。


「えへへ~ルリルリってバリかわいい服沢山持ってるんだね!」

「まぁ……小さい頃はね……」


 今は地味な服しか持ってないな……まぁ大学院でオシャレしても意味ないし……


「じゃあさ! ルリルリの服、ついでだから買おうよ!」

「わ、私の服?」

「うん! ルリルリ、せっかくスタイル良いのに、バリ地味な服じゃ、もったいないよ!」

「す、スタイルが良い?」


 そ、そうかな? そんなこと誰にも言われたことないんだけど……。

 ていうか、スタイルならラピスの方が何千倍もよさそうに見えるんだけど!?


「じゃあ決まりだね! 今日は街の散策と、ルリルリの洋服探し!」

「え、えぇ!?」

「さ、早く朝食食べよ!」

「ちょ、ちょっと!」


 リンに腕を掴まれ、私は食堂に連行された。



「みんな、おっはよー!」

「おはよう、みんな」


 私たちは居間に着くや否や、朝の挨拶をする

 ラピス、キセノンは温かい緑茶を飲んでいた。


「おはようさん、リンはんに瑠璃はん」

「リンちゃん……瑠璃ちゃん……おはよう……」

「ほな、2人のお茶も用意せな……ちょっと待ってな」


 ラピスは私たちのお茶を用意するためか、台所へと向かった。


「リンちゃん……瑠璃ちゃん……今日は……どうする?」

「ノンノン! 今日はねー、街を散策しようかなーって思うんだ! ついでにルリルリの服も!」

「街の……散策……楽しみ……瑠璃ちゃんの服も……買うの?」

「うん! ほんと勿体ないと思わない? ルリルリってバリスタイル良いのにさー……」


 キセノンとリンが楽しく会話を始める。

 ……昨夜のあの行為、キセノンにもやってたりするのかな?

 それはそれで……なんか複雑だな、私以外とも……やったのか。

 ていうか……キスって普通好きな人同士でやるものでしょ? しかも女同士で……。

 リンって……女性に興味があるのかな? 私は正直……そういうのはよくわからない。

 そりゃ男性と付き合うものだろうなとは小さいころから思っているけど……時代が時代だし、女性と付き合う事も……無くは無いかもしれない。


 ……よく考えたら、ここ20数年生きてきて、男性と恋をしたことがない。

 研究室のメンバーのほとんどは男性だけど……正直私に興味なさげだし、私も彼らには興味がない。

 興味のある男性と言えば、特撮に出てくるヒーローだけど……私は演じている役者さんとヒーローは別に考えている方だし……。

 ……あぁ、もう! 朝っぱらから何考えてるんだ私は!


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