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閑話 エルフの過去 その9 ~パーティ結成~

「ノンノン、あの人……初めて見るけど、どういう種族?」

「サキュバス……サンルートの……少数民族……男性の……精で……生きている」

「へぇー……」


 ならば、男性と組んだ方がよさそうだけど……なんか、あの人、困ってる様子だ。

 ……アタシは思わず、彼女に向かって足が動いた。

 そして、女性の腕を掴んだ。


「ごめんなさい! この人、もうアタシたちと組んでるんで! こっち!」


 アタシは女性を引っ張り、ノンノンのところへと誘導した。

 女性の手は……震えていた。

 やっぱり……怖かったようだ。


「大丈夫? 怖かった?」


 男性から離れ、開口一番、私は女性に声を掛けた。

 すると女性は……アタシに抱き着いてきた。


「ありがとう! ホンマありがとう!!! ウチ……男性が苦手で……あの男2人に声かけられてホンマ怖かったんや!!」

「あ、えっと……うん」


 私は彼女の背中を摩り、落ち着かせた。

 しばらく、彼女が落ち着くまで抱き合った。


「むぅ……なんか……気分……複雑……」



「さっきはホンマにありがとう、ウチは『ラピス』、最近ここにやってきたんや、よろしく」

「アタシ、リン! よろしくね! ラピラピ!」

「ら、ラピラピ? ま、まぁよろしゅな、リンはん……それで……あんたは?」


 ラピラピはノンノンに声を掛ける……けど、ノンノンはどこか不満そうな表情を浮かべていた。

 ……どうしたのかな?


「私……キセノン……」

「……? よろしゅうな、キセノンはん」

「うん……早く……登録……済ませたら?」


 ……なんか、ノンノン冷たいな。

 ラピラピが嫌いなのかな? でも、まだ出会って数分しかたってないよね?

 ……そうだ!


「ねぇねぇ、ここで出会ったのも何かの縁だし! 私たちでパーティ組もうよ!」


 ……私はこう考えた。

 このままラピラピを1人にさせると不安だし、2人よりも3人の方がやりやすいし、時間が経てば、ノンノンもラピラピの事が好きになるかもしれないし!


「ええなぁ、ほな、よろしゅうな、2人とも」

「うん! よろしくね! ほら! ノンノンも!」

「……うん」


 ノンノンは半分嫌そうだったけど、3人で握手をした。

 ……仮にこれから仲間が増えたら、ノンノンまた不機嫌になるのかな?

 でも、種族が違うアタシとも仲良くなれたんだし、きっと仲良くなれると信じてる。


「じゃ、行こ!」


 アタシは2人を引っ張って、受付へと向かった。

大分過去話が長引いてしまいましたが、第4章はこれで終わりです。

第5勝もお楽しみに。

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